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最終更新 '17.-3.14. お知らせ (リンク集)                                            | Facebook | Twitter |  リンク集 | ▽ このページの下へ |  ライトHノベルの部屋 千恵と若菜(5)


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千恵と若菜(5) 千恵と若菜(5) 美姉妹といっしょ♡ 
 
 俺はこれからどうするかを考えていた。

 千恵姉と若菜姉の美姉妹(しまい)と2DKの部屋で寝起きを共にするのは大歓迎だ。
 なにせ、二人とも大好きな女性(ひと)なのだから。
 ただ、まだちゃんと告白をしていない。

 出来る訳、無い。

 二人同時に恋人にしたい、と夢見て来たが常識では考えられない。
 二人に知られてしまったらきっと呆れられてしまう。
 どっちが好きなの、どっちかに決めて、と言われるに決まっている。

 どっちかに決めたら、選ばれなかった方が悲しむ。

 選ばれた方も、選ばれなかった方を気にして素直に喜べないだろう。
 選ばれなかった方も、選ばれた方を気にして無理に微笑もうとするだろう。
 そういう美姉妹だからこそ。
 
 俺の所為で悲しませるのは絶対嫌だ。
 それに、俺の心の中にはもう一組の双子姉妹が住んでいる。

 だったら。

 どっちつかずの状態を続けて、どちらかに他に好きな人が出来るまで何もしないで居よう。
 どちらかが俺に愛想を尽かすまで、ずっと鈍感な幼馴染で居よう。

 そうすれば誰も傷付かないし、誰も悲しまなくて済む。

 俺から二人に何もしなければ、どちらかは諦めて、あるいは呆れて実家に帰るだろう。
 もしかしたら、二人とも俺を嫌いになるかもしれない。

 それでもいい。

 二人が傷付く位なら、俺が捨てられる事など、どうって事は無い。
 ひと月もすれば、状況も変わるだろう。

 俺はそう思って、家路に付いた。


     ◆     ◆     ◆


 宏の部屋は玄関を入ってすぐの部屋が内釜式の浴室とトイレが面している三畳位の広さのダイニングキッチン(DK)になっている。
 このDKの奥に四畳半、六畳の和室が続いていて、DKと四畳半はガラスの引き戸で仕切られている。
 普段はこの和室を仕切る襖を取っ払い、十畳半の部屋として使っている。
 ところが昨日から美姉妹が同居する事になり、襖で和室を仕切り直して部屋を分けないと、と宏は考えながら部屋に帰ってきた。
 が、そこで目にしたものは――。

 朝出掛けた時よりも何となく家具(ドレッサーにファンシーケース)等が増え、六畳の窓に掛るカーテンも今までのボロ布から淡いグリーンの新品に替わっている。
 部屋の中も掃除が行き届き、随分と綺麗になっている。
 まるで新婚さんの部屋みたいだ、と宏は思った。
 もっとも、新婚さんの部屋など見た事も無いが。
 さらによくよく見ると、御丁寧にも姿見まで部屋の中央の壁に装備されているではないか。

(……ここは誰? 俺は何処??)

 頭の中に??マークが幾つも浮かんでは消える。
 固まってしまった宏を生き返らせたのは玄関で迎えてくれた千恵だった。

「うちの両親が実家から送って来てくれたのよ。必要だろうから、って♪」

「おやっさん達が?」

 宏は幼少の頃から美姉妹の両親を、おやっさん、お袋さん、と呼んで慕っていた。
 美姉妹の両親も宏を実の息子同様に接してくれていたのだった。
 宏は続けて尋ねようとしたが、千恵の「お風呂沸いてるわよ。先に汗を流したら?」という言葉に素直に従った。
 
(そうだな。あとからゆっくり聴けばいい事だ)

 宏はそう考え、湯船に沈んだ。


     ☆     ☆     ☆


「つまりこの荷物は、おやっさん達が自主的(一方的ともいう)に送ってきたんだね? 千恵姉達が頼んで送って貰ったのではなく?」

 晩酌を傾けながら宏は千恵に事の経緯(いきさつ)を尋ねる。

「うん、そうなの~。お昼過ぎに届いたんだよ~♪」

 若菜が嬉しそうに言う。
 何だかずっとニコニコしている。

「って事は、昨日の午後には荷物を発送したって事か。……おやっさん達、何考えてんだ??」

 宏は思わず頭を抱え、呟いた。

(ず、頭痛が痛い。……ったく、嫁入り前の娘二人が男の許(もと)へ転がり込んだってのに、連れ戻すどころか、わざわざ煽る様なマネしてからに)

 千恵は宏の渋い表情を見て、目を伏せて「形だけの」謝罪をする。
 千恵だって若菜同様、親公認で同居が認められた事が嬉しいのだ。

「ごめんなさい。宏に無断で荷物を入れてしまって」

「あっ、いや、それは構わないんだけど……ね」

 宏はすまなそうにしている千恵に、歯切れの悪い答えを返す。

「けど、何~? 何でも言って~、宏ちゃん」

 若菜が首を傾けながら言う。

「あ、うん。だから、つまり……」

 宏は言葉に詰まってしまった。

(何て言えばいいんだろう。俺は二人には手を出さないから、こんな事しても無駄だよ、って正直に言うのか? そんな事したら、かえって意地を張って居座りそうな気もするし。だからって二人の気持ちを考えたら、さっさと帰れ、とも言え無いし……)

 まさか自分達の問題に美姉妹の両親が参入して来たのは完全に想定の範囲外だ。
 宏はせいぜい『早く帰って来い』位は言って来るだろう、程度にしか思っていなかったのだ。
 ところが、これではまるで美姉妹の両親が応援しているようにしか見えないではないか。
 実際その通りなのだが、今の宏にはそこまで判らない。

(こんな事して、何ヶ月もここに居るつもりなのか? ホントに? 何ヶ月も何もしないなんて俺、理性が持たんわ)

 宏は早くも先程決めた「何もしない鈍感な幼馴染」の決意が崩れて行くのを感じた。

(だったらいっその事、ケダモノになって美姉妹を犯しまくって酒池肉林のハーレムライフを……いやいやいや、そんなマネ、俺が出来ん。死んでも無理。ならば開き直って俺から告白して玉砕する……)

 眉間に皺を寄せ、黙り込んで長考していた宏に若菜の優しい声が響いた。

「ねえ、宏ちゃん~。もしも私達二人の事で悩んでいるのなら~、それはもう大丈夫なの~。何も心配する事はないんだよ~」

 宏は顔を上げ、若菜の顔を見た。
 若菜はとても穏やかな微笑みを浮かべて宏を見詰めている。

(何が大丈夫なんだ? 心配するなって?)

 宏は解説を乞う為に千恵に視線を向けた。


「!!」

 視線を受けた途端、千恵は耳まで真っ赤になって俯いてしまった。
 千恵は若菜が何を言うつもりなのか、判っているのだ。
 昼間、二人で話した事。
 それを今から言うつもりなのだ。

(だっ、ダメ! 恥し過ぎて、宏の顔を見られない!)

 千恵は俯きながら無理! 出来ない! と首を振る。
 宏は千恵からの解説を諦めたのか、もう一度若菜に視線を戻した。
 若菜は姉の赤ら顔に微笑むと宏に澄み切った切れ長の目を向け、自分達の熱い想いを伝える。

「宏ちゃん~。私達二人とも宏ちゃんが好き。愛しているの~。だから宏ちゃんも私達のどちらかひとりを選ぶのでは無く~、二人同時に好きになって欲しい、二人同時に愛して欲しいの~。私達は宏ちゃんにそれを望んでいるの~。それは少しも悪い事でも、いけない事でもないよ~。私達三人は~、誰が欠けても駄目。三人一緒にいてこそ、はじめてひとつの存在となれるの~」

「そうよ。私達の望みは三人で幸せになる事よ。誰一人として不幸になる事は、あたいが許さないわ。私達は三人で一組の恋人になりたいの」

 羞恥から復活した千恵の凛とした声が、若菜の澄んだ声に続く。
 千恵の瞳は宏の瞳を映して煌めいていた。


「そうか、そういう事だったのか」

 若菜の大丈夫、心配しなくていい、とはこの事だったのだ。
 全てを理解した瞬間。
 若菜の言葉が凝り固まった宏の心を溶かして行く。
 美姉妹の想いが宏の臆病な心を消して行く。
 千恵の、若菜の真摯な瞳が宏の夢にまで見た想いを支えて行く。

「……ずるいよ、若姉」

 宏は呟く様に言う。

「えっ!? な、何が~?」

 さすがに若菜も正式(?)な告白に照れまくってしまい、宏の発した言葉にすぐには反応出来なかったらしい。

「若姉はずるい、って言ったんだ。それに、千恵姉もずるい」

「えっ!? あ、あたい、も?」

 いきなり名指しされた千恵も切れ長の瞳を見開いて動揺する。
 宏は俯きながら今までの想いを吐露する。

「俺、二人の事が好きだ。だからこそ今まで告白出来なかったんだ。ひとりを選ぶ事なんて出来なかったんだ。もうひとりを傷付けたくなかったから。もしも許されるのなら、二人と恋人になれたらいいな、ってずっと思ってた。けど、そんな事は絶対無理だ、って判ってた。二人がそんな事許す訳無い、って思ってた。けど……」

 宏は顔を上げ、潤んだ瞳の若菜を見て続ける。

「二人同時に好きになってもいい、って言ってくれた。悪い事じゃない、って言ってくれた」

 若菜が微笑んで頷く。
 続いて千恵の輝く瞳を見ながら宏の告白が続く。

「三人で幸せになりたい、って言ってくれた。三人で恋人になりたい、っていってくれた」 

 千恵がウィンクして答える。
 この美姉妹の想いに答える為に宏は腹を決め、美姉妹に最後の台詞を告げる。

「俺からも言いたい事があるんだけど、いいかな?」

 美姉妹は黙って頷く。
 宏は千恵の大きな瞳を見詰めながら告げる。

「千恵さん、好きです。俺の恋人になって下さい!」

 千恵が息を呑むと、大きな瞳が潤んで来る。
 続けて若菜の切れ長な瞳を見詰めながら告げる。

「若菜さん、好きです。俺の恋人になって下さい!」

 若菜の切れ長の瞳が、みるみるうちに涙で溢れる。
 宏は、とどめの台詞を美姉妹に告げる。

「お二人とも大好きです。俺の恋人になって下さい!!」

 部屋の中の時間が止まったかの様に見詰め合ったまま三人の動きが止まる。
 どの位の時が経ったのか。
 宏の一言が時を再び動かした。

「ホントはさっき、玉砕覚悟で俺から告白するつもりだったんだ。それを……」

 宏は微笑むと涙目の若菜に向いて言った。

「先に若姉が告白するんだもんな~、ずるいよ。男の立場が無くなっちゃったよ」

 少しおどけて言う。
 潤んだ瞳のままの千恵にも、

「千恵姉にも先に告白されるし、ずるい。俺が先に告白するつもりだったのに~」

 ウィンクを返しながら言う。
 すると石化の呪文が解けたかのように美姉妹はビクッ、と身体を震わせると同時に喜びの声を上げる。

「宏ちゃん♥」

「宏ぃ♥」

 左右から詰め寄ると宏の右手を千恵が、左手を若菜がそれぞれの胸に抱いて、

「宏、改めてよろしくね♪」

「ありがとう、宏ちゃん~♪」

 今まで見てきた表情の中でも最高の、そして極上の笑みだった。
 この瞬間、三人一組のカップルが誕生した。
 宏は両手の温もりに浸りながら先程から気になっていたテーブルの上の封筒に目を向け、美姉妹に尋ねる。

「その手紙はおやっさんから千恵姉、若姉宛の?」

 美姉妹は手をほどきながら教えてくれる。

「ううん、これ、宏宛よ♪ 私達の分は別にあったから」

 と言いながら、千恵が手紙を渡してくれる。

「はい。うちの両親から」

「俺に? おやっさん達から??」

 千恵の意外な言葉に驚きながら手紙を受取る。
 早速開けて見ると、そこにはおやっさんとお袋さんからのメッセージが書かれてあった。
 そこには――。
 宏は手紙を放り出し、頭を抱えてしまった。

(この美姉妹に、あの親有りき……か。いや、違う。あの親あっての、この美姉妹有りき……だな)

 千恵と若菜が、どうしたの、何が書いてあったの、と聞いて来たので宏は読んでもいいよと手紙を指差す。

「どれどれ?」

「なになに~?」

 さすが双子。
 手紙を拾って覗き込むように文面を読む姿は、手紙を中心に鏡に映した様です。

「え~っと。……きゃっ! お、お母さんっ! なっ、なに、を……」

「んと……。お父さん~、気が早過ぎ~♪」

 悲鳴を上げて真っ赤になったのが千恵。
 呆れた様に、でもニヤリとしたのが若菜。
 こんな所にも、美姉妹の性格が出てます。
 手紙には、たった一言。

 『娘達を、いつまでも可愛がってね♪』

 『孫の名前を考えて待っとるぞ』

 更には宏の両親からも一言添えてあり、そこには。

 『観念しろ。この果報者め♪』

 こうして宏と千恵と若菜の、新たな生活が始まった。
 そしてすっかり冷えてしまった夕食は、レンジでチンして食べ直したのだった。

                                      (つづく)

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【 お寄せ戴いた御意見・御感想 】

[ ]
>宏は頭痛が痛くなった。

おかしくない?

[  ↑ ご来訪ありがとうございます♪ ]
 コメントありがとうございます♪

 これは、わざとこの様な表現を取っております。
 判り辛い言い回しでしたでしょうか・・・

 これからもご愛顧の程、宜しくお願い致します♪

[  修正しました。 ]
 上記コメントで指摘されましたので、該当部分を判り易く修正致しました。


 これからも忌憚の無い御意見御指摘をお願い致します♪

[ 管理人のみ閲覧できます ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

[  ↑ ご指摘ありがとうございます♪ ]
 
 ご愛読&コメントありがとうございます♪


「頭痛が痛い」
 
 これは重ね言葉になり、本来は使いません。
 (重ね言葉の例 : 再び再選する、登山に登る、など)

 しかし作中では 「宏の台詞」 として、「宏のユーモア(ウィット)に富んだ言い回しのひとつ」 として使っております。
 (頭痛がして、更に痛くなった、と言う感じです)

 紛らわしい表現となっておりますが、何卒御了承戴きたく存じます。


 これからも 忌憚の無い御意見・御指摘を賜ると同時に、
 「ライトHノベルの部屋」 を御贔屓に願います♪

[ 千恵と若菜 ]
拝見致しました
文章を読んでると本当に2人は宏が好きなんだな~と実感しますね♪
読んでる側まで心が温かい気持ちになりました☆


[ お越し戴き、誠にありがとうございます♪ ]
MTさん
 コメントありがとうございます♪

 読み終わった後に、心に何かしら残る物語を目指しております。
 
 今後とも宜しくお願い致します♪ m(_ _)m
 

[ 洒落が効いてるよね ]
新作が出たので私も負けられませんね(^_-)

(……ここは誰? 俺は何処??)

頭痛が痛い

宏君の混乱具合が伝わりますね(^^♪
エルムさんは所々にこんな表現を交えてるからみんなの
心情がより強く伝わってくるんですよね~

良く考えるとこの二人が宏君のハーレム道の扉を開放した天使なんだよね♡
(いやいや悪魔? サキュバス?)
そして・・・これをばねに・・・究極の宏君に変化(-。-)y-゜゜゜

ペンギンさんもお盛んで・・・
たまたま、次なる地雷を・・・と思って覗いたら新作がアップされてただけですよ(^^)v


[ こちらにもお越し戴きありがとうございます♪ ]
草薙さん
 コメントありがとうございます♪

 物凄~く久し振りに読み返し、七転八倒悶絶しているわたくしです。(>_<)
 そう言えば、若菜の前衛的な発想がすべての原点(?)でした。
 それが今では……。(笑)

 毎度お越し戴きありがとうございます♪ m(_ _)m
 

【 御意見・御感想の投稿 】



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