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新居(2) 新居(2) 美姉妹といっしょ♡ 
 
「この玄関を上がって右に折れた東廊下の右側に和室が二つ、左側は手前から風呂へ続く脱衣所兼洗面所、その隣にトイレ、一番奥が洋間になってるんだ」

 宏とその一行は三和土(たたき)から上がると鈍く黒光りし、程好く使い込まれた板張りの廊下を奥へと進んでゆく。
 家の造りが丈夫なので多人数が同時に歩いても軋(きし)みひとつしない。

「宏ちゃん~、東廊下、って?」

 若菜が首を傾げながら腕を絡めてくる。
 すると柑橘系の香水の香りがほんのりと宏を包み込み、四日振りに嗅ぐ若菜の匂いに宏は思わず深呼吸してしまう。

「あ、そっか。それ、俺が勝手に付けた名前なんだ。この家(うち)、リビングを挟んで廊下が西側と東側に伸びているんだ。今いる所が東側の廊下だから東廊下。リビングから玄関や風呂、洋間へ通じる方なんだ。西廊下はリビングから納戸と和室、中庭への出入り口に通じているんだ」

「へ~、判りやすいわね、それ。うん♪ 今後はその呼び方でいきましょう♪」

 晶が全員を見渡すと、みんな大きく頷いて了承する。

「それに、何だか天井が高くない? 気のせいかしら……?」

 晶は天井を見上げ、続いて宏を見る。

「この家(うち)、床から天井まで三メートルあって、普通の家より五十センチ位高いんだって。だから部屋の鴨居(かもい)も同じだけ高くしてあるんだってさ」

 宏が大家さんからの情報を伝えると、若菜が嬉しそうな顔になる。
 背の高い若菜は普通の家に居ると、時々鴨居に頭をぶつけそうになるのだ。

「あっ! ここ、出窓になってる♪ 意外とハイカラなのね♪」

 千恵が廊下の突き当たりから外を眺める。
 腰の高さ程の所から天井近くまである出窓の外には、垣根の濃い緑と蒼い空に白い雲がゆったりと浮かんでいる様子がハッキリと見える。

「うん、この家(うち)、昔はプロパンガスと井戸水を使ってたらしいんだけど、住宅用に改装した時に現代的にしたんだって。窓は全てアルミサッシにして都市ガスと上下水道を引いて、トイレも水洗化したって。それでここと北側の窓は全て出窓になっているんだ。勿論、ちゃんと開くよ♪」

 宏の言葉に若菜が嬉しそうに両手を叩く。

「やった~! 私、出窓のある家に住むのが夢だったの~♪」

「じゃ、あんたは北向きの部屋に決定ね。あたい達は南向きの部屋にするわ♪」

 若菜の台詞に素早く千恵がツッコむ。
 松竹梅事件(?)をまだ根に持っている様だ。

「え゛~~、そ、そんなぁ~。姉さんのいけずぅ~」

「ふんっ!」

 若菜の泣き声にそっぽを向く千恵だが、その目は愉しそうに笑っている。
 本当はとっくの昔に許して(諦めたとも言う)いるのだ。

「はいはい、部屋割りは後でみんなで決めましょうね。今は屋敷の探検が先よ♪」

 晶が笑いを堪(こら)えつつ千恵と若菜の美姉妹(しまい)をとりなし、宏に向かって頷く。
 案内を続けて、という合図だ。
 宏は廊下右側の和室二間に続いて左側にある洋間の扉を開ける。

「「「うわ~~~♪」」」

 晶、若菜、千恵が同時に歓声を上げる。
 部屋の白い壁には間接照明が幾つか並び、廊下と同じ色合いの床、シャンデリアこそ無いものの可変照明の埋め込まれた高い天井、出窓と東向きの大きな窓からは垣根の向うに竹林と青空が見渡せ、家の外観からは想像も出来無い凝った造りの部屋だったのだ。
 が、よくよく見ると壁や天井は白に近い、シックで落ち着いたクリーム色をしている事に気付く。
 午前の光りが明るく射し込んでいるので白く見えたのだ。

「ここが唯一の洋間。商人宿の時は娯楽室だったんだって。広さは大家さんは十畳だ、って言うんだけど、もう少し広いみたいなんだ。俺も板張りの部屋って畳が無くて広さが測れないから判んないけど、柱の配置や窓の取り方からすると、十四~五畳近くありそうなんだ」

 宏が部屋を見渡しながら解説すると、若菜が苦笑混じりに手を挙げる。

「宏ちゃん~、板張り、って……。せめて現代日本風に『フローリング』、って言ってよ~。宏ちゃん、もしかして昭和ヒトケタ生まれ?」

「あ゛、う゛、うん、まぁ、確かに、フローリングとも言うね」

 若菜のツッコみに宏はたじろぎ、顔を赤らめてしどろもどろになる。
 宏の慌てぶりに若菜だけではなく、みんなが笑いを噛み殺す。
 宏は時々(いつもと言う説もあるが)無意識に古い言葉遣いや言い回しをして、その都度会社の仲間や若菜達から「今は昭和初期か!」とか「何時の生まれだ!」とツッコまれるのだ。

「ここはリビングを除いて一番広い部屋けど、北東側の部屋なんだ」

 宏が照れ隠しで強引に話を逸らすと、千恵が笑いながらもフォローしてくれる。

「あたいは板張りの方が判り易くていいわ♪ それに大きな窓が二面もあって、午前中は陽も射しているし悪く無い部屋だと思うわよ」

「そっ、それじゃ、姉さんはこの部屋に決定ね!」

「あら♪ あたいが一番広い部屋を使ってもいいのかしら? そ・れ・に、部屋割りは全ての部屋を見てからね、わ・か・な・ちゃん♪」

「あう゛~」

 若菜がここぞとばかりに先程やり込められたリベンジに打って出るも、そんな事はお見通しよと笑みを浮べた千恵のカウンターが綺麗に決まり、あえなく撃沈する。
 しかしその表情に悔しさは無く、笑顔が弾けている。

「ふふっ♪ 二人とも愉しそうね♪」

 晶も優も普段以上に柔らかい微笑を浮かべ、美姉妹の掛け合いを愉しんでいる。
 二人は晶の尽力もあって田舎での仕事をキッチリと辞め、晴れて今日、宏の許へ嫁ぐ事が出来たのだ。
 加えて愛する男性(ひと)と新居での生活に心が逸(はや)っているので、ちょっとした姉妹同士のジャブの応酬にも熱が入り、同時に心から愉しめるのだ。

(愉しいのはあたしもなんだけどね♪)

 晶も、今朝美姉妹と一緒に上京する前から心浮かれて仕方が無かった。
 転勤の手続きに若干の調整を要したが希望通り東京支店に配属され(会長や社長は転勤を渋った)、愛しい宏と一緒に風情ある一軒家で寝起きを共に出来るのだ。
 嬉しく無い訳が無い。
 その証拠にこの家に来てからは少女の様に瞳を煌めかせ、終始微笑んで足取りも軽やかになっている。
 普段の凛とした大人の女性という姿は影を潜め、修学旅行で浮かれている女子高生の様なのだ。

「さ、宏♪ 次は浴室ね。どんなお風呂か楽しみだわ♪」

 千恵は早く風呂場を見たいらしく、宏の腕を取って自ら先頭に立って歩き出す。
 宏は引き摺られる様に廊下を歩き、洗面所に連れ込まれる。

「ここが脱衣所兼洗面所。入って左側が浴室で右側に洗面台、奥が洗濯機ね。元宿屋だったから洗面台も二つあるんだ。ちゃんとお湯も出て冬の朝なんかは重宝する……」

 と、宏の説明が終わるのを待ちきれずにひと足早く隣の浴室に潜り込んだ若菜から大きな歓声が上がった。

「わぁ~~~~♪ すっご~~~い大きな浴槽っ! これなら五人一遍にお風呂入れるわ~~♥」

 若菜のはしゃぐ声に千恵と晶は宏そっちのけで「抜け駆けしなさんな!」とか「どれどれ♪」と足早に浴室へ消えてゆく。
 脱衣所には苦笑を浮べる宏と、朝からずっと微笑んでいる優が残された。

「……みんな気分はルンルン♪ 無理もない。ヒロクンとの新生活だもん。勿論、ボクもね♥」

 優は宏を見つめながら宏の手を取り、掌を自分の頬に這わせてそっと手の平にキスをする。
 宏も優の細いウェストに手を回して優しく抱き寄せ、視線を外す事無く熱いベーゼを交わす。
 互いに時間を忘れ、情熱的に舌を絡ませ合っていると……。

「宏ちゃ~ん、あんまり他の奥さんの前でエコ贔屓は良くないと思うな~~♪」

「優、随分人前でも積極的になったわね~♪ もしかしてあたし達の事、見えて無い?」

「宏……。後であたいにも『して』くれるんでしょうね~♪」

 浴室に移った筈の三人の六つの瞳が嫉妬少々、微笑ましさ一杯で宏と優を捉えていた。
 二人は一瞬固まったのち、磁石が反発する様にパッと離れる。

「あ、どうぞお気になさらずにお続けになって結構ですのよ~。お~~っほっほっほっ♪」

 ニヤケた若菜の高笑いに千恵が「馬鹿言ってんじゃ無いわよっ」と苦笑しながら背伸びをして若菜のおでこを小突き、晶はずっと微笑んだまま宏と優を愛でている。

「はう……」

 優は真っ赤になって俯き、宏は照れを隠す為に慌てて浴室に入って浴槽の説明を始める。
 今更という気もするが、敢えて誰も何も言わない。
 ただ、優しい目で微笑んでいるだけだ。

「あ~、こほん。見ての通りこの浴槽だけで四畳半位の大きさがあって、浴室全体で十二畳チョイの広さなんだ。隣の脱衣所が七畳ちょっとの広さだよ」

「やっぱり元宿屋さんだけあって広いわね~。これなら手足を思う存分伸ばせられるわ♪ うん、出窓がいい雰囲気だわ♪」

 壁と天井の白さとタイルの薄いブルーが出窓からの明かりに光り輝いて浴室内を明るく照らし出し、千恵は眩しそうに目を細める。
千恵は大の温泉好きで、気が向くと温泉立ち寄り湯にちょくちょく出掛けるのだ。

「それじゃ、次はリビングね。さ、行くわよ♪」

 晶が先頭に立って歩き出すと、若菜と優が風呂の大きさについて会話しながら後を付いてゆく。

「千恵姉? どうし、た、の……?」

 浴室に最後まで残っていた千恵はみんなが廊下へ出た途端、勢い良く宏に抱き付いて胸に頬ずりして来る。
 宏は戸惑いながらも反射的に千恵の背中に両手を回して優しく受け止める。

「逢いたかったっ! 電話で声を聞いても淋しさは拭えなかった……。たった三日なのに、実家にいる間淋しくて淋しくて仕方無かった……。宏ぃ♥ 好きよ、大好き♥ 愛してるわ♥」

「千恵姉……」

 宏を見つめる千恵の大きな瞳には薄っすらと光るものが浮かび、今にも零れ落ちそうになっている。
 普段の初心で恥しがり屋の千恵の姿は何処にも無く、ただ、恋する乙女がひとりいるだけだった。
 宏は潤んだ瞳を見つめたまま、ピンク色に光り輝く唇にそっと自分の唇を重ねる。
 そして千恵が感じた淋しさを吸い出す様に激しく千恵の舌を吸い、自分の口の中へと導く。

「はむんっ! あんっ♪ んふんっ♥」

 千恵は熱い吐息を洩らしながら宏に強く抱き付き、積極的に舌を蠢かせ、宏の存在や温もりを確かめるかの様に口の中を貪って来る。
 舌を激しく絡ませ合い、唾液の交換を済ませてようやく落ち着いたのか、千恵がゆっくりと離れる。

「えへっ♪ 充電完了♪ 宏、ありがと♥」

 いつもの表情に戻った千恵の瞳には、もう淋しさの欠片も見られない。
 千恵は宏に手を差し伸べ、晴れやかな笑みを浮べる。

「さ、いこう♪ みんな待ってるわ」

 宏は小さな、しかしとても温かい千恵の手を宝物に触れるかの様にそっと自分の掌に収めた。
 脱衣所を出て右に廊下を進み、玄関を左に見ながら突き当たりの部屋へ入る。
 廊下とリビングの間口は廊下と同じ幅で作られ、ドアは付いていない。

「お待たせ。ここがリビングだよ」

 宏と千恵が手を繋ぎながら入って来ても、誰一人として何をしていたのか聞き出す様な無粋者はいない。
 みんな千恵の気持ちは自分と同じなのだという事を判っているからだ。

「元は帳場……フロントとロビーだった所だよ」

 みんな物珍しげにあちこちに視線を動かし、眩しそうに目を細めている。
 床から天井までの高さの大きな四枚組みのガラスサッシから初夏の陽射しがさんさんと部屋の奥の方まで降り注ぎ、綺麗に磨かれた床に反射して白い天井までをも明るく照らし出しているのだ。

「広さは約二十畳あって、隣のダイニングキッチンと合わせると三十畳はあるよ」

「キッチンだけで十畳もあるの!? 凄いわ~♪」

 若菜が目を輝かせ、スキップしながらキッチンへ向かう。
 時折大ボケかます若菜だが、料理の腕前は五人中ピカイチなのだ。

「きゃ~~~♥ 凄いすご~いっ!! コンロが四つにグリルもオーブンも付いてるぅ~♪ これ、業務用のレンジだわ、ラッキ~♥ 出窓の付いたシンクも明るくて広いし、蛇口も二つあってすっごく使い易そうっ♪ いや~ん、勝手口まで付いてるぅ~♪ ザザエさんの台所みた~い♥」

 若菜はシンクの前で小躍りし、切れ長の目は喜びに満ち溢れて輝いている。
 宏が若菜の隣に歩み寄ると、若菜がいきなり抱き付き、強烈なキスを仕掛けて来た。

「宏ちゃん、ありがとう♪ こんな立派なお台所、私初めて。私、宏ちゃんの為に精一杯、美味しい御飯作るからね♥」

 そう言うと再び唇を重ね、舌を絡めて来る。
 宏も若菜の熱烈な舌使いから彼女の喜び具合を感じ取る。

「さ、若姉。残りの部屋も見てしまおう♪」

 若菜の手を取ってリビングに戻ると、みんな既にリビングから移動して西廊下で待っていた。
 廊下は一間(百八十一センチ)分の幅があるので、三~四人がたむろしていても全く狭苦しい感じがしない。

「リビングから廊下に出てすぐ右の扉がトイレで、その隣が納戸。あとは襖があるから判ると思うけど和室が三つ。廊下の突き当りからは中庭に出入り出来る様になっているんだ」

 宏の声を聞きながら晶が納戸の扉を押し開き、中に入ってゆく。
 そして説明が終わるのを待ってから宏を呼ぶ。

「どうしたの? 晶姉、何かあった?」

「ヒロ、ここは? 押入れがあって出窓も付いているし、どう見ても部屋のひとつにしか見えないんだけど?」

 晶が首を傾げながら部屋を見渡し、宏に視線を向ける。
 部屋の中には千恵や若菜達がアパートに持ち込んだ姿見やファンシーケース、三人分の布団袋や宏がアパートで使っていた本棚やカラーボックス、諸々の荷物が段ボール箱に詰められて所狭しと置かれている。
部屋割りを決めるまでの一時的な荷物置き場として、宏と優でここに運び込んだのだ。

「ああ、そうだね。ここ、元は六畳の布団部屋だったんだって。で、別荘として使ってた時はメイドさんの部屋として使って、その後は納戸として板張りに替えて物置代わりに使ったんだって」

「そう……。納戸にしておくのはもったいない広さね。ま、後で使い道を考えましょう♪」

 そう言うと晶は素早く宏に近付き、頬に手を当てて軽く唇を合わせると舌先で宏の唇をなぞってからゆっくりと離れる。

「逢いたかったわ♥ また後でね♥」

 晶の艶っぽい囁きに宏はカクカクと頷き、火照った顔のまま晶と一緒に廊下に戻って中庭に面した南向きの和室に入る。

「風呂場を除いて、どの部屋も壁と天井は洋間と同じ色に統一されているんだ。あとは半畳程の広さのクローゼットと二畳分の広さの押入れが付いているから、荷物とか結構入ると思うよ」

 宏がクローゼットと押入れを開け、ついでに中庭に面している窓も開ける。

「この家(うち)、南向きの窓は全て床から天井までの高さの窓になっているんだ。だから窓を開ければ縁側感覚で腰掛ける事も出来るんだよ」

 そう言うと、中庭に向かって畳の縁に腰掛けてみる。

「直に座るとサッシの縁がちょっと痛いけど、座布団敷けば問題無し♪ 出窓のある所は小さな鉢植えなんかも置けるスペースもあるよ」

 宏が振り向いてみんなに笑い掛けると、みな思い思いの格好をしている。
 晶は立ったまま窓際から中庭を眺め、千恵は宏の隣で同じ様に座り、若菜は畳の上で大の字になっている。
 宏の斜め後ろにひっそりと佇んでいる優は、まるで宏の専属秘書の様だ。

「さ、リビングに戻ってお茶しながら部屋割りとか決めよう♪」

 宏が立ち上がると、みんな一斉に宏の傍に寄って来る。
 その顔には満面の笑みを湛(たた)えている。
 リビングに戻り、アパートで使っていた丸いちゃぶ台に四人で取り囲む。
 千恵が台所でお茶を淹れてくれているのだ。

「これだけ広いリビングに、この小さなちゃぶ台とテレビだけ置いてあるのも、何だかシュールね」

 座布団に座りながら苦笑いを浮かべる晶が右隣の宏を見る。
ちゃぶ台の他には、アパートで使っていた十四インチのテレビが部屋の隅に置いてあるだけなのだ。

「うん、ここと台所や風呂、トイレは直ぐに使える様にはしたんだ。あと生活に必要な家具や道具類はみんなが来てから決めようと思って」

 宏は家の見取り図(部屋割りや家具の配置を決めるのに新聞の折込広告の裏を利用して書いた)をちゃぶ台の上に拡げる。
 そこへ、みんなにお茶を配り終えた千恵が若菜と優の間に座って話に加わる。

「暮らすのに必用な物は、あたい達が使ってた物を実家から送ってもらう? そうすれば殆どお金は掛からないわよ?」

「ん~、それだと送料だけでも結構掛かりそうだし。俺、リサイクル家具を利用しようかと思ってたんだ。そうすればずっと安く済むからね」

 宏の考えに晶と優は頷くも、若菜は別の意見を出してきた。

「でも~、赤の他人が使った家具を私達新婚家庭に使うのもどうかと思うんだけどな~。第一、どんな曰(いわ)くが付いているのか判んないし……。離婚や家庭崩壊した所からのお下がりだったら嫌だもん。だから宏ちゃん、私がお父さんに嫁入り道具買って~、って言えば何でも新品を買ってくれるよ~♪ なんたって溺愛する娘が結婚したんだもん、嫌とは言わせないわよ~♪」

 この様な時、千恵は実直な、若菜は実に的を得て要領の好い(半分は確信犯的?な)考え方をする。

(((どうして双子なのに、こうも考え方に違いが出るのだろう?)))

 長い付き合いの宏や晶、優でさえ、つくづく不思議に思う。
 俗世間で云われている「長女は真面目、次女は要領が良い」はこの双子にも当てはまるのだろうか。
 晶が頭を軽く振り、話を戻す。

「確かに、若菜ちゃんの言い分も最もだわ。ん~~、取り敢えず今日の午後にあたし達の荷物が届くから、それまでに部屋割を決めてしまいましょう。でないと家具類を揃えるにしても、どうにも動けないわ」

 晶の真っ当な意見にみんな大きく頷く。

「それじゃ、部屋を決めてしまおう」

 宏は見取り図の上に指を置いた。


                                             (つづく)

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