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恋風(1) 恋風(1) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
  
[ 作者からの補足 ]

 この物語 『恋風(1)』 は、既出の本編 『夢のかたち(8)』 から続く形となっております。
 新婚編 前章の 『アンサンブル(5)』 → 本編 『夢のかたち(8)』 → 新婚編 『恋風(1)』 の順でご覧戴くと、ストーリーに、より深みが出るかと思われます。
 是非とも、お試し下さいませ♪
 
 
 ***********************************************************
 
 
 周囲の木々が緑から黄や朱(あか)に色付き始め、頬を撫でる風も日増しに冷たさを増してゆく、とある秋の日。
 ハネム~ンやサプライズプランの余韻も薄れ、替わりに夏穂、飛鳥、美優樹の三人が加わって今日も賑やかな一日が始まろうかとしていた、そんなある朝。

「きゃぁ――――――――――――っ!!」

 絹を裂くような悲鳴が屋敷を揺るがし、生け垣や屋根でさえずっていた小鳥達が羽音けたたましく一斉に飛び立ってゆく。

「なにっ!? いったいどうしたの!」

「真奈美さん!? 何が起きたのっ!?」

 初めて耳にする叫び声に、自室で宏と一夜を過ごした晶が、すわ何事かと足音けたたましく宏共々リビング――正確にはリビングダイニングキッチンだ――へと駆け込んで来た。
 しかし、晶は胸元がはだけたパジャマ姿、宏はトランクス一枚だけのあられもない姿だ。
 どうやら、朝のまどろみを楽しんでいた真っ最中だったようで、宏の胸元や背中はもちろん、首筋や太腿などにもハッキリクッキリと赤い痣(キスマーク♥)がいくつも付いている。
 そんな二人に、キッチンで二つのフライパンを交互に振るっていた若菜が手を休める事なく、切れ長の瞳を細めて微笑んだ。

「あ、宏ちゃんに晶姉さん、おはよう~♪ 今日も朝からご一緒で……昨夜からのお楽しみが続いてるみたいだね~」

 今朝の若菜は腰まで届くストレートロングヘアを首の後ろでひとつに縛り、薄手のピンク色のセーターに裾の長いライトグレーのフレアスカート、その上には純白のエプロン姿と、画に描いたような新妻ファッションだ。
 漆黒の髪を纏める大きな白いリボンがステップを踏む度に軽やかに揺れ、初々しさを振り捲いている。

「宏、晶さん、おはよう♪ 今日も好い天気よ……って、あんたは何、品の無いオヤジみたいなコト、言ってんのよっ」

 その隣では、双子の姉の千恵が鍋の火加減を調節しながら妹に軽くツッ込む。
 今日の千恵はスリムジーンズに真っ赤なトレーナー、ピンクのエプロン姿で見るからに活動的な出で立ちだ。
 紫掛かった黒髪を頭の高い位置で縛り、ポニーテールにした千恵も妹の若菜に負けず劣らず、新妻の香りをそこかしこに漂わせている。
 二人とも悲鳴を聞いても一切動じず、朝食の準備を続けているのは流石、台所を預かる主婦の貫禄充分と言ったところか。

「みんな、おはよう! で、いったい何が――」

 宏が律儀にも挨拶を返しつつ、事の顛末を問い質そうと一歩前へ踏み出したところで。

「……ふわぁ~。……ヒロクン、おはよう♪ みんな、おはよう。……ついでにお姉ちゃんもおはよ」

 真奈美の賑やかな声(?)で起こされたのだろう、寝惚け半分の優が現れた。
 その姿に宏の足がピタリと止まり、僅かに見開いた瞳が顔から徐々に下がってゆく。
 無地の真っ白なTシャツを押し上げ、柔らかそうに揺れる二つの慎ましやかな胸の突起(七十七センチでギリギリCカップだ)はノーブラである事を示し、ハイレグ気味のホットパンツから伸びる贅肉のないスラリと伸びた太腿が朝の光に輝いて艶めかしい。
 ショートヘアをシャギーにし、スレンダーな肢体を惜し気も無く晒して宏の視線を奪うその姿は、爽やかな朝の光景にしては少々刺激が強過ぎる。

「きゃあ、きゃぁ…………あ、宏君。おはよう♪ 晶先輩と優先輩もおはようございます」

 今さっきまで顔を引き攣らせて悲鳴を上げていた真奈美も、愛しき宏の姿を認めるとそれまでの態度が一変、満面の笑顔で夫を迎える。
 真奈美はアイボリーホワイトをベースにした花柄のワンピースとライトグリーンのエプロンを纏い、背中の半分まで届くストレートの黒髪を三つ編みにして一本に束ね、胸元――胸の谷間に流している。
 広く開いた襟元から覗く白い肌と艶やかな黒髪の対比が目にも鮮やかで、宏の視線が優から速攻で移って来る。
 こちらもさり気なく女らしさを強調し、夫の目を意識しているのは明白だ。
 リビングには屋敷のメンバーがほぼ集結し、明るく華やかになる。
 キッチンからはご飯の炊ける香ばしい香りや味噌汁の匂いが漂い、溶き卵が熱せられたバターで弾ける美味しそうな音と香りも流れ出して、リビングはいつもと変わらぬ朝の風景となった。

「で、真奈美は朝っぱらから、なんで悲鳴を上げたのよ?」

 寝起き直後の頭をゲシゲシと掻きながら晶が何の気無しに、庭に面する窓際でしゃがんでいる真奈美の隣に立った。
 そして、事情を説明しようと真奈美が指で指し示す方向に視線を向けた途端。

「い゛っ!? いやぁ――――――――――――――っ!!」

 今度は顔面を蒼白にした晶の絶叫が近所に響き渡り、雲ひとつ無い澄んだ蒼空に吸い込まれてゆく。
 両手で頬を挟み、両目を剥いて悲鳴を上げるその姿はムンクの叫び、そのものだ。

「晶姉? 真奈美さんも、いったいどうしたの……って、これは……………………ぷぷっ! うっくっくっ!」

 続け様に起こった悲鳴を訝しんだ宏は二人の傍に寄り、騒ぎの元となったモノを見て――思わず大笑いしてしまう。

「あはははっ! そっか、そういう事か。なるほどね~。……うぷぷぷっ……くっくっ……あはははははっ!!」

 お腹を抱えて笑い転げる宏に、涙目になった晶が猛然とツッ込んだ。

「なに笑ってんのよっ! あっ、朝っぱらから、こっ……こっ……こんなモン見せ付けられて悲鳴を上げない女なんていないわよっ!!」

 寝癖で跳ねた髪も怒りの為か、はたまた恐怖の為か(きっと後者だ)、微妙に蠢いて見える。
 顔を引き攣らせた晶がビシッと指差す方向には、お魚咥えたドラ猫……ならぬ、体長二十センチは優にあろう丸々と太ったドブネズミを咥えた三毛猫(推定生後六ヶ月の♀)が真奈美に向かってチョコンと鎮座していた。

「あ~、可笑しいっ! 三毛(みけ)、きっと真奈美さんに褒めて貰いたいんだよ。『ちゃんとエサを獲ったぞ、どうだっ!』、ってね」

 なおも笑う宏の言葉が判ったのだろう、三毛猫はネズミを咥えたまま大きく首を縦に振る。
 いつもと違い、今日は自慢気に胸を張っているようにも見えるのは……宏だけだろうか。
 この野良猫は頭が良く、宏達の言葉に頷いたり「にゃ~♪」と返事をしたりするのだ。

「……なるほど、ミケクンが遊びに来てたのか。何事かと思ったけど、いつもの事だね」

 宏の肩に手を置いて覗き込んだ優も悲鳴の原因を見つめ、小さく微笑む。

 ――焦げ茶色を基本に白と黒の毛が全身を覆い、小さな丸顔にピンッ、と凛々しく立った三角形の大きな耳。
 ピンク色の小さな鼻に愛らしいつぶらな大きな瞳と、毛糸玉みたいなフワフワの毛並みに長い尻尾。
 その愛らしい姿は見る者全てに癒しを与え、些細な争いすら消滅させるパワーを持っている神秘の生き物――

 宏や優から「三毛」「ミケクン」と呼ばれた三毛猫はおよそ四ヶ月前の初夏の頃、親猫とはぐれた上に瀕死の怪我をして動けずにいた所を通り掛かった真奈美に保護された。
 当時、猫嫌い(実は猫恐怖症)だった晶の猛反対を押し切り、すったもんだの末、全員による手厚い看護を受けた仔猫は順調に快復、ひと月後には親元に帰す事に成功した。
 それが今では立派に成長し、若き野良猫としてこの屋敷を中心に根城(テリトリー)を築いていた。
 殊にハネムーンから戻った後は二日と空けずにフラリと現れ、時にはご飯をねだり、時には一緒に昼寝したり遊んだりして、屋敷の面々に癒しを与えてくれる小さなアイドルと化していた。
 因みに、この三毛猫の事を真奈美は『三毛ちゃん』、優は『ミケクン』、宏は『三毛』、ほのかは『ミケ』、千恵は『ニャンコ』、若菜は『猫ちゃん』と親愛を篭めて呼び、それぞれ可愛がっている。
 ただひとり、この三毛猫のお陰で猫恐怖症を克服した晶は『猫』と呼び捨てるものの、みんなの隙を突いては頭を撫でたりお腹をさすったりして可愛がり、果ては肉球のプニプニ感に目尻を大きく下げて喜んでいる。

「リビングの窓を開けてたら、三毛ちゃんが大きなネズミを咥えたまま走り寄って来たの。だから思わずびっくりして、つい悲鳴を上げちゃった。ちゃんと見れば、どうってコト無いのにね」

 チロッ、と舌を出しておどける真奈美の自己弁護に、リビングは暖かい笑いの声が広まる。
 真奈美は猫の咥えているネズミを見ても平然としているが、血走った瞳を今なお吊り上げている晶だけは笑わない(と言うより笑えない)。

「みんな、ナニ笑ってんのよっ! 猫の牙がネズミに深々と食い込んで……血がタラタラ滴ってるしっ! んなモン、朝っぱらから見せ付けんじゃないわよっ!」

 いつの間にか、宏の背中に隠れるようにして縮こまっている晶。
 猫恐怖症は治っても、動物界の弱肉強食を目の当たりにして大いに腰が引けている。
 自分を含めた破瓜の血は平気でも、捕食した時の血は別物のようだ。
 会社では上司の会長すら顎でコキ使う(ほのか談)、秘書課課長の晶だが、こればかりは生理的に受け付けられないらしい。
 顔を猫から背け、きつく目を瞑って震える晶は、さながら可憐で繊細な少女そのものだ。

「まぁまぁ、晶姉。三毛にとって真奈美さんは命の恩人。捉えたエサを親分に持って来るのは当たり前だよ」

 ようやく笑いを収めた宏の言葉に、姉の愛らしい仕草に目を細めていた優も頷いて補足する。

「……助けて貰った上、時々ご飯を上げる真奈美は、ミケクンにとって親猫と同等かそれ以上の存在。この家ではヒエラルキーの最上位に位置している。献上品を持参するのは自然の摂理」

「だ、だからって……何もネズミを捕まえなくても……」

「……だったら、まだスズメの方が好かった? それとも、イモリとかゴキブリとかを――」

「優っ!! それ以上なんか言ったら、ただじゃおかないわよっ!」

 真奈美の悲鳴に負けない金切り声で、妹のシュールな台詞を慌てて切り捨てる晶。
 その美顔は恐怖に歪んで引き攣ってさえいる。
 どうやら、目の前の猫がスズメやゴキブリを咥えて走り寄って来るシーンをリアルに想像してしまったらしい。
 宏の肩に載せた指が、かなりの深さで筋肉に食い込んでいる。

「あははっ。優姉、今朝はその辺で。真奈美さん、三毛をお願い。晶姉、もう大丈夫だよ。三毛は……ネズミごと向こうに行ったから」

 晶と優の双子美女姉妹(ふたごしまい)漫才を心ゆくまで堪能し、気分上々の宏が仲裁に入ると、その場は立ち所に丸く収まる。
 と、それを見越したように、台所に立つ千恵と若菜の双子姉妹から溌剌とした声が掛かった。

「みんなお待たせ~っ! ご飯出来たよ~。今日もモリモリ食べて元気に行こう~♪」

「ホラ、宏。さっさと着替えて。晶さんと優さんも早く顔を洗ってね。ご飯冷めちゃうわよ。真奈美さんも、手を洗ったら手伝ってね」

 ポニーテールを揺らした千恵がパンパンと手を叩き、それを合図にそれぞれが動き出した。

「ふわぁ~~~、みんな、おはよ~。宏、おはよ♥ ……おっ♪ 今日もオムレツが旨そうだな」

 ここで、波打つ長い金髪を寝癖で乱したほのかが頭を掻きつつ大きなあくびをし、鼻をヒク付かせてリビングに現れた。
 どうやら屋敷に充満する朝ご飯の匂いに誘われ、やっと目が覚めたようだ。
 真奈美や晶の悲鳴は夢の中の出来事だったらしい。

「あ、ほのかさん。おはよ……う゛!?」

 宏はほのかの姿に目を見開き、思わず立ち止まって息を呑む。
 こちらは黒のタンクトップ一枚にオフホワイトのローライズショーツだけと、優よりも扇情的な姿だ。
 しかも、ゆらゆらと柔らかそうに揺れる双丘の頂点には丸く飛び出たポッチが丸判りで、ショーツのクロッチには女の亀裂がそのまま深く刻み込まれてもいる。

「ほ、ほのかさん……っむぅ!」

 朝の光に目映く包まれたほのかのセクシーな姿に、ごくりと喉を鳴らして魅入る宏。
 そんな夫の腕を、ほのかは寝起き直後とは思えない素早さで捉え、引き寄せる。
 そのまま唇を夫の頬に寄せ、次の瞬間には強烈なハグをかました。
 愛しい男性(ひと)の頭を、問答無用で己の胸の谷間に抱きかかえたのだ。

「ん~~~~、宏ぃ♥ 今日も愛してるぜ~♥ ほらほらほら~、柔らかくて暖かいオッパイだぜ~♪ んふん。布越しでも宏の息遣いが判るぅ~~~♥ あ~~~、宏の温かいぬくもりがオレを生き返らせるぅ~~~~♥」

「うぷぷっ、ほ、ほのかさんっ! 息が……出来無くて……くっ……苦しいってばっ」

「ふふっ、充電完了~♪ 宏の熱い吐息と向けられる愛情を浴びて、ようやくエンジンが掛かったぜ」

 もがく宏の頭を解放したほのかは、視線をゆっくりと下に向ける。
 そこには矛先を自分に向けた肉棒がトランクスを突き破らんばかりにそそり勃っていた。
 夫の元気溌剌! な股間を見て満足気に、そして目元を赤く染めて妖艶に微笑むほのか。
 世界のトップモデルや有名女優すら到底及ばない鼻筋の通った彫りの深い美顔に見つめられ、宏は状況を忘れて一歩、ほのかの透き通った碧眼に吸い寄せられた――ところで。

「ほのかさんっ! 起きたならさっさとシャワー浴びて着替えて! 宏も朝っぱらから発情しない!」

 千恵の若干、怒気を孕んだ声がリビングに轟いた。
 情欲にかまけて時間を潰すと、烈火の如く怒るのだ。

「あははははっ~! せっかく宏をその気にさせたのに……残念っ」

「はわわっ!? ごっ、ごめ~んっ」

 イエローカードを突き付けられたほのかは豪快に笑って浴室へと消え、限り無くレッドに近いイエローカードを食らった宏は我に返ると慌てて両手で股間を隠し、急いで部屋へと戻る。

「ったくもう、遊んでる時間なんて無いでしょ! 会社に遅刻したって知らないからっ」

 千恵の、それでも苦笑いする姿や宏達の背中を興味津々といった目で見つめる二人と、憮然とした顔で見つめる娘がひとり。
 夏穂と美優樹、飛鳥の新規参入組だ。
 飛鳥はチェックのシャツと真っ赤なミニスカートに黒のサイハイソックス、美優樹は黒をベースとしたゴスロリドレスに頭には白で縁取られた黒のヘッドドレスと、こちらの姉妹はいつも通りの服装だ。
 ただ、夏穂だけは今月――十一月から女子高の非常勤講師として働いているので紺のスーツ姿だ。

「ここに来て三日と経たないけど……いつ見てもこの家(うち)の面々って面白いわ~。毎朝毎晩ずっと見てても飽きないし」

「みなさん超個性的で、毎日がすごく楽しいわ。下宿させて貰って、本当に好かった♪」

 リビングのソファーに座り、朝食の出来上がりを待っていた夏穂と美優樹が頬を緩めて楽し気に笑うが、飛鳥は目を眇めて信じられないと言う顔付きで一同を見渡し、毒を吐く。

「朝からこんなハイテンションになるなんて、いったいどーゆー神経してんだろ。……宏先輩もあんなに顔、緩ませちゃってさっ! みんな、新婚ボケなんじゃない?」

 好きな男性(ひと)が大勢の美人妻に囲まれているのは仕方無いとしても、よりにもよって豊かに揺れる胸に埋(うず)まって目尻を下げた事が、『無い胸』を自覚する飛鳥の逆鱗(コンプレックスとも言う)に触れたのだ。

「ふふ。お姉ちゃん、朝が弱いもんね。でも、朝から好きな人といられれば、美優樹もそうだけど自然とテンション上がると思うけど? それに、宏さんは胸の大きさで女性を計らないよ?」

「まぁ、未だに自分よかオッパイ大きい娘(こ)に目くじら立てるお子ちゃまな飛鳥ちゃんには、大人の恋愛はまだ判らないかなぁー。好きな男性(ひと)が傍にいるってだけで、女は幸せだし嬉しいもンなのよ♪」

 胸の大きさにこだわらない妹(バスト八十センチのBカップだ)に続き、これ見よがしに胸を揺らす叔母(八十四センチのDカップだ)からも辛辣に突っ込まれた飛鳥は更に顔をしかめてしまう。
 自分も場の雰囲気を素直に味わいたいのだが、どうしても遠慮や引け目(バスト七十四センチのAカップと屋敷のメンバー中、最も小さい)と言った文字が身体を縛るのだ。

「し、仕方無いじゃないっ! いきなり同居して、いきなりみんなみたく接せられないわよ! ……ふんっ! 無駄に胸、揺らしちゃってさ」

 腕を組み、胸を反らせて眉根を寄せる飛鳥。
 しかし内心を押し隠して強がるものの、夏穂や美優樹には焦る気持ちが丸判りだ。
 自分達だって、もっと宏と懇ろな間柄になりたいと思ってはいるが、新婚の輪――しかもハネム~ンから帰った直後だ――に入る切っ掛けがなかなか掴めないし、近寄るのをつい遠慮してしまう。
 結果、今朝のように一歩引いた位置から宏達を羨みつつ、黙って見守る機会が多くなってしまうのだ。
 茶髪の長いツインテールが落ち着き無く揺れているのが、飛鳥の心情を好く表している。

「まぁ、そうよね~。いくらウチだって、いきなり新妻の輪に加われないし、そこまで厚かましくはないもん。……胸の大きさは関係無いと思うわよ?」

「お姉ちゃん。今は環境に慣れる事だけを考えましょ。宏さんや皆さんと、よりお近付きになるのは、それからでも遅くは無いと思うよ? ……自分より大きい胸を敵視するのは好い加減止めたら? より惨めになるだけだよ?」

 三十路の叔母からはともかく、三歳下の妹から慰められ、諭される十八歳の飛鳥だった。


                                            (つづく)

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【 お寄せ戴いた御意見・御感想 】

[ すっかり忘れてました ]
三毛くんの存在をww朝っぱらからバイオレンスですねwwそういえばいました……
読み返しついでにプロフィールも確認しましたが、飛鳥&美優樹姉妹めっさ身長ありましたね……想像の中でいつしか優級と定めてしまっていたので修正修正♪wてか、ファミリーの中で一番身長が高いって……いいなぁ180cm……私はぎりぎりで170……羨ましい限りです(妬ましい(オイw

というか……管理人さんやりますね……wwまさか、時系列的には、「夢のかたち7」→「プレリュード」~「アンサンブル」→「夢のかたち8」→「恋風」ってところですか(時系列不明のエピローグは除くw)。完全に参りました。まさか、2年熟成させて今解放するとは……管理人さん恐るべしですw(褒めすぎでしょうか?いえこれくらいの賛辞、当然ですw

[ いつもご愛読戴き 誠にありがとうございます♪ ]
きのさん
 コメントありがとうございます♪
 
 過分にお褒め戴き、誠にありがとうございます。
 執筆の励みになり、大変嬉しいです♪

 背の高い女性は見た目も華やかで、ハ~レム生活には欠かせない存在です。
 もちろん、千恵や多恵子など背の低い女性も可愛いので必需品(?)ですが♪

 今後もご愛顧下さいませ。m(_ _)m
 
 

[ ]
なるほどー。
つなげ方がこう来るとは思いませんでしたww
私が最初に「夢のかたち」を読んだときはすでに
飛鳥たちの下宿が決まっていたとは・・・・・・・
これが小説の面白いところですなw

優やほのかみたいな格好もいいけど
ヤッパリ朝は若菜や千恵のような新妻スタイルに萌えますねーww

[ いつもお越し戴き、誠にありがとうございます♪ ]
馬騎さん
 コメントありがとうございます♪

 面白く読んで戴けたようで何よりです♪
 今後の展開もご期待下さいませ。

 新妻スタイルとセクシースタイル、どちらも萌えますね~♪
 これこそ男冥利に尽きるのではないでしょうか。
 ……わたくしも経験してみたいものです。(^^ゞ

 これからも宜しくお引き立て願います♪ m(_ _)m
 

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