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     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


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プレリュード(3) プレリュード(3) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
 宏達一行はパペーテから国内線に乗換え、プロペラ機で一時間半の距離にあるタカロア島――タヒチ島より更に赤道に近い――へ移動し、昼過ぎには港に隣接するホテルでチェックインを済ませた。
 ホテルと言っても客室は十数個ある小さな無人島にログハウスが一棟ずつ建っているタイプで、一般的な水上コテージとは比較にならない程スケールが大きく、宿泊客は南の島ひとつをまるまる占有する事が出来た。
 ログハウスではホテルから通って来る専属の女性スタッフ数名(宏は本物の『メイドさん』だと悦び、命名するも晶と千恵から冷たい目で見られた)が朝食の用意から夕食後の片付けまでお世話してくれるし、ベッドメイクや掃除をはじめ、リビングに隣接するバーカウンターで各種ドリンクや軽食も作ってくれるので滞在中は上げ膳据え膳でゆっくりくつろげる様になっていた。
 勿論、人払いも出来るし自炊や街へ出ての食事も可能なので自由気ままに南国の無人島ライフを楽しむ事が出来た。
 但し、街への往復や日帰りの近海クルーズ、沖合いでのダイビング(全て無料だ♪)などは高速船――各島専用の大型クルーザーで、船名にはそれぞれの島の名前が付けられている――を使うので、その時はホテルへ連絡して操船して貰うのだ。
 宏達は街の市場で仕入れた当面の食料や日用品などを山ほど抱え、メイドさんが操船する『サザンクロス』号で十分の距離にある南海の孤島(環礁に囲まれ、周囲三キロはある緑豊かな島だ♪)に向かった。
 そして滞在初日の今日から三日間はメイドさん達には遠慮してもらい(何せ名実共に新婚初夜だし♥)、島に上陸したのは宏達七人だけだった。
 こうして、宏達のラブラブハネムーンウィークが始まった。


     ☆     ☆     ☆


「桟橋からログハウスを挟んだ反対側に入り江と浜があるんだ。で、ログハウスの右にある小高い丘の展望台からは周りの景色や満天の星空が見られるよ♪ ……ホラ、見えて来た♪」

 抜ける様な青空と柔らかくも強い陽射しの下、鳥の囀(さえず)る声をBGMに椰子に囲まれた小路(当然、舗装などされていない砂利道だ)をゆっくり歩く事三分。
 宏の指し示す方向には一抱えもある大きな丸太が何本も組み合わせられ、平屋建てなのに二階建ての様に見える大きなログハウス(後に、ほのかから正確にはログキャビン、若しくはログホームだと教えられた)が一棟、宏達の到着を待ちわびるかの様に建っていた。
 背の高い椰子の林を切り開き、蒼い海が一望出来る地点に建つそれは、まるで南海リゾートへの玄関口にも見える。

「ここが島での俺達の住まいだよ♪ 無人島とは言え、電気、ガス、水道が完備されているから何不自由無く過ごせる……うぉっ!」

「「「「「「おぉ~~~~っ♪」」」」」」

 宏が玄関を開けるや否や、瞳を煌かせた六人の美女が宏を押し退け内部に乱入、そして驚嘆の声を上げる。
 見た目はどこにでもある年季の入ったログハウスだが各部屋の天井は三メートル以上と高く、大人十人でも余裕でくつろげる吹き抜けの広いリビングや全面ガラス張りの(スイッチひとつで日除けのスモークガラスに切替る)ジャグジールームなど、外観からは想像出来無い瀟洒な造りになっていた。

「「「「「「きゃ~~~~、素敵~~~~♪」」」」」」

 木目を生かして落着いた雰囲気の寝室や綺麗に磨かれて清潔なキッチン、果てはテラスの横に設えられたバーベキューコンロや簡易流し台、かまどが付いた東屋(あずまや)など、無人島の設備とは思えない、想像以上の豪華さにみんな満足気に頷いている。

「リビングを出た廊下の片側にはキングベッドの寝室が四つと、全員が一度に入れる大きさのジャグジーが海側に並んでいるんだ。いずれもの部屋も小さなテラス付のオーシャンビューだよ♪ で、もう片側にはダイニングキッチンやランドリールームにリネン室、少し広めの洗面所兼シャワー付きトイレ……早い話、ユニットバスがあるんだ。まぁ、御多分に漏れず二ヵ所あるユニットバスはビジネスホテルと同じ作りだけどね」

 メイドに成り代り、みんなを引き連れて屋内を案内していた宏が肩を竦めると、ハネムーンに浮かれ、テンションの高いほのかが笑いながら肩に手を回して来た。

「宏ぃ、ジャグジーをバスタブに見立てれば日本の風呂と変わらんさ♪ 第一、ジャグジーなんて『ハイカラ』な機能なぞ、ここにいるメンバーは誰も使ったコト無いだろうし使わんだろ?」

 晶以下五人の女を見回し、いかにも西洋人丸出し(実際は半分日本人なのに)で見下した態度に、生粋な大和撫子である若菜が頬を膨らませて抗議した。

「え~~~っ、私、ジャグジー入りたい~。映画みたいに泡風呂、使ってみたい~~~っ」

 地団駄踏んで駄々を捏ねる若菜に、千恵がすかさず突っ込む。

「あんたは黙ってなさいっ。話が進まんだろうがっ! ……ったくぅ、使いたきゃ一人で使いなさいよっ」

 ほのかの言い回しに引っ掛る所があるものの今はスルーし、両手を腰に当てると上を向き、いつものポーズで身長百七十五センチの妹を睨み付ける千恵。
 しかし生まれてからこの方二十三年間、姉と寝食その他諸々を共にしただけに、この程度でめげる若菜では無い。
 こちらも負けじと腰に両手を当てて身長百五十センチの姉を見下ろし、仁王立ちになる。
 見た目も性格もまるで正反対な双子だが、視線を相手に向けるタイミングや首を傾げる角度など、息もピッタリだ。

「いいもんっ! 宏ちゃんと二人っきりで、しっぽりねっとり、ジャグジーを満喫するもんっ」

 身長差二十五センチの凸凹美姉妹(でこぼこしまい)漫才が始まるかとみんなが微笑んだ矢先、思わぬ所から若菜に同調する狼煙が上がった。

「あ、それ好いかも♪ 私も使ってみたいわ~、ジャグジー。宏君と一緒に泡風呂に入って星空を見上げる……。あぁ、なんてロマンティックなんでしょう♥」

 宏の左手を自分の頬に宛がい、瞳をハート型にした真奈美がうっとり微笑むと、いつの間に宏の背後に移動した優が両手を首に回し、顎を肩に載せて抱き締めた。

「……ボクも一緒に入る♥ ヒロクンと一緒に全身泡まみれ。……ついでにボクのアソコもヒロクンの子種まみれ♥」

 結婚式からず~っと夢見心地の優が放った爆弾発言に、姉である晶も黙ってはいなかった。

「ちょっとっ! あたしを差し置いてナニみんな勝手なコト言ってんのよっ。あたしも一緒にジャグジーするに決まってるでしょっ♪」

 宏の右腕を胸の谷間に抱え込んだ晶が、ほのかに向かって思いっ切りアカンベーをする。
 どうやら、ほのかの自分を見下した発言にムカついていた様だ。
 その証拠に額には小さな青筋が幾つか浮び、こめかみがピクピクと痙攣している。

(あらら~、晶さんったら、あんなにはしゃいじゃって。よっぽど宏とのハネムーンが嬉しいのね~)

 普段の凛とした態度とは裏腹な子供じみた晶の態度に、千恵は珍しい物を見たかの様に目を見開く。
 こんなにも感情豊かで表情が活き活きしている晶を見たのは小学校高学年か中学の一、二年の時以来かもしれない。

(でも、あたいだって宏と一緒に旅行出来てメッチャ嬉しくて超~楽しいんだから♪)

 宏と一緒に泊り掛けで遠出するなんて、三年前の冬に家族を交えて山奥の温泉に行ったきりだ。
 もっとも、その時は湯船の中に仕切りがある露天風呂に入ったものの隣にいる宏を意識し過ぎ、余りの恥ずかしさに逆上せてしまった。
 更にはその後の宴会でも酔い潰れてしまい、結局、宏とまともに話せないまま帰ったと言う、千恵にとっては好い所の無い、散々な旅になってしまった。
 そんなほろ苦い想い出に、心なしか千恵の目元がほんのり紅くなる。

 ――好きなのに言葉に出来無いもどかしさ――

 当時の甘酸っぱくも切ない、宏への溢れる想いが蘇ったのだ。

(でも、今は――)

 千恵は一回瞬きする間に妹に取った態度を百八十度転換させ、ほのかに指を突き付けて宣言した。

「ほのかさん、あたい達『日本人』は宏と一緒にジャグジー楽しむから、西洋人のほのかさんはひとりで使っててっ」

 日本人の部分を強調しつつ、二歳年上の金髪碧眼美女をバッサリと切り捨てる千恵。
 千恵も、ほのかの日本人を見下した態度に少々カチンと来ていたのだ。
 腰まで届くポニーテールと髪を縛っている赤いリボンが小さく逆立ち、吊り目がちな瞳も若干、吊り上っている。
 ほのかは今まで反抗らしき態度を取った事の無い千恵の豹変振りに慌てて両手を前に突き出し、誤解だと大きく横に振る。

「あ、いや、そーゆー意味で言ったんじゃなくってだな、つまり、その……」

 予想外の反発に急遽修正を試みるも既に時遅し。
 助けを求めようと左右を見れば、宏の背後に千恵以下五人の妻達(皆、満面の笑顔だが瞳だけは笑っていなかった)。
 一方、それに相対して一人立ち尽くすのは自分だけ。
 いつの間にか、孤立無援になっている。

「そんなっ! 『ハイカラ』って、ちょっとしたジョークだったのにぃ~~~~っ!」

 形好い眉と切れ長の瞳を八の字に下げ、ほのかのめったに聞けない――ある意味貴重な――泣き声が無人島に響いた。


     ☆     ☆     ☆


 宏達はリビングに面したテラスで裸足になると短い階段を下り、目の前に広がる浜辺へと来ていた。
 ここは入り江の最奥に位置し、左右を見渡すと白い砂浜が数百メートルに亘って緩い弧を描いている。
 島そのものは、両端の角を丸くした三日月形をしているのだ(両端を結ぶラインの海中にサメ除けの鋼鉄製フェンスが張ってあるのだと、後にメイドさんから聞かされた)。

「うわ~~~、すっごく綺麗な海~~~♪ 打ち寄せる波から沖までずっと透き通ってて、海の底の珊瑚までよ~く見えるわ~♪」

「ん~~~~、風が気持ち好い~~~~♪ のんびり過ごすにはもってこいの環境だな♪」

「エメラルドグリーンの海で泳げるなんて……実家の海よりずっと優雅で贅沢ね♪ ふふっ、熱帯魚もいっぱい泳いでて、素潜りするのが楽しみだわ♪」

 長い髪をなびかせた真奈美がはしゃぎながら波打ち際を駆け回り、ほのかと千恵は環礁の奥に丸く見える水平線を見回しては感嘆の声を洩らす。

「きゃぁ~~~♪ カクレクマノミがいるぅ~~~♪ ニーモに……マリンだぁ♪」

「おっとっとっ♪ 風がある分、大きな波もたまに来るわね」

「……若菜ちゃん、ヤバイ台詞に気を付けようね」

 若菜と晶は波の満ち干きに合わせて前進後進を繰返し、優は内心冷汗を垂らしつつ大人の事情をそれとなく伝える。
 透明感溢れる海と空を前に、みんなの心からほのかの失言騒動はすっかり消え去ってしまう。
 元々、いつまでも引き摺る喧嘩など誰も出来やしないのだ。

(素潜り……か。懐かしいなぁ♪)

 千恵の言葉に宏が微笑む。
 六年前、高校二年の千恵と二人っきりで海水浴を楽しんだ時の事を思い出したのだ。
 当時十五歳の宏は、千恵の女としての色っぽさと存在感を強烈に意識させられた日でもあった。

「おぉ、冬といっても常夏の国だけあって流石に暖かいや。これなら泳ぐのも問題無いね♪」

 足首まで海水に浸し、打ち寄せる波と足裏を流れる砂の感触を楽しんでいた宏のひと言に若菜が首を傾げた。

「冬? 宏ちゃん~、今は七月だよ~。冬じゃないよぉ~」

 形好い眉を少し下げ、宏の言葉に苦笑する若菜。
 と、そんな若菜にほのかが納得したかの様に頷き、大きく口を開けて豪快に笑い出す。

「あ、いや、若菜ちゃん。ここは南半球だから北半球に位置する日本とは季節が逆になるんだ。日本を発った時は夏でも、赤道を越えると冬になるんだ♪ 因みに、太陽の位置も赤道の方向、つまりここでは北を向くんだな♪」

 ほのかの職業パイロットならではの簡潔で判り易い解説に優も「その通り」と頷く中、血相を変えた千恵が飛び上がって妹の頭を小突いた。

「あんた、ホントに大卒かっ!? 今時分の小学生だって判るぞ、んなもんっ。……ったく、あたいの妹なのに、なんでこんなにもおバカなのかしら?」

 眉根を寄せ、上目遣いで睨み付ける千恵のツッ込みも何のその。
 若菜は破顔一笑、無意識に地雷を踏む。

「だって~、私は姉さんの妹だも~ん♪」

「そりゃそうだ……って、どーゆー意味よっ!! こらぁっ、待て~~~~~っっ!!」

 完全に目くじらを立てた千恵が眉とポニーテールを逆立て、不遜な態度を崩さない妹を追い回す。
 一方、若菜は若菜で怒れる大魔神(千恵の事だ)に動ずる事無く、キャッキャと実に楽しそうに笑いながら波打ち際を駆けて行く。
 傍から見ると、まるでじゃれあう二匹の子犬そのものだ。

「やれやれ、あの二人だけはたとえ世界が滅ぶ瞬間……滅んでも、ああしてるんでしょうねぇ」

 時、場所、状況を選ばない、いつもの美姉妹(しまい)漫才に苦笑した晶が顎で二人を示すと、みんな同感とばかり軽やかな声で笑い出す。
 宏は六人の心からの笑顔に、昨日からの疲れや長距離移動のストレスが表れて無い事に心底安堵する。
 何せ、昨日の結婚式からノンストップでここまで来たのだ。
 いくらファーストクラスのシートで数時間眠ったとは言え、ベッドで眠るのとは疲れの取れ方がまるで違うし、時差ボケが加わって辛そうな仕草や表情が現れても不思議では無い。
 そんな状況なだけに、普段となんら変わらない素直な笑顔に安心したのだ。

「ホント、みんな元気だよなぁ」

 思わず呟いた言葉に晶は小さくクスリと笑い、そっと寄り添うと腕を絡めた。

「それはね、ヒロと一緒にいるからよ♥」

 晶は愛する男の耳元で囁き、頬に唇を寄せた。


     ☆     ☆     ☆


「宏ちゃん~♥ さっそく泳ごうよ~! 海も暖かいし、せっかく水着も買ったんだし~♪」

 息も切らさず、若菜が海水を手に掬っては頭上に放り投げるパフォーマンスを繰り広げている横で、千恵が膝に両手を当てて俯き、ゼ~ゼ~と荒い息を吐(つ)いていた。
 どうやら若さ(千恵と双子なのに)と足の長さ(差を測ると千恵が怒る)にモノを言わせて逃げおおせたらしい。

「こんなに広いビーチが独り占めなんて、どこぞのセレブにでもなった気分だわ。誰もいない、ってのが好いわね♪」

 晶は風でなびく長い髪を片手で押さえつつ、瞳を細めて嬉しそうに笑う。
 その表情は仕事で見せる愛想笑い――営業スマイル――とはまるで違う、心からリラックスした魅力ある笑顔だ。

「……ヒロクンと誰もいないプライベートビーチで海水浴♥ いつでもどんな姿にでもなれる浜辺♥」

 と、姉の言葉に反応した優がおもむろに着ている蒼のTシャツを脱ぎ出した。
 その余りにも風景に溶け込んだ自然な動きに、宏は優がジーンズを脱ぎ終えるまで全然気付けなかった。

「って、優姉っ!? 急に脱いでどうしたのっ?」

 宏が慌てて向き直ると、そこには薄ピンク色のソフトブラとショーツだけの姿になったスレンダーな美女がひとり、足を軽く交差させたモデル立ちのポーズを決めて立っていた。

「……ヒロクン♥」

 南国の温かい風がシャギーにしたショートヘアを小さく揺らし、目鼻立ちの整った小顔と紅潮した白い肌を撫でては宏の元へと流れゆく。

(あ……いつもの……優姉の匂いだ♥)

 見つめ合っていると、潮の香りに交じって仄(ほの)かに香る柑橘系の香水と汗の僅かな匂いが宏の鼻腔を心地好くくすぐる。
 視線を下げると、美乳(七十七センチのCカップだ♪)の谷間に薄っすらと掻いた汗が一滴流れ落ち、南国の陽射しをキラリと煌かせる。

「ヒロクン、ここにはボク達しかいない。だったら、思うままの姿で泳いだ方がずっと自然で気持ち好い♪」

 細く括れた腰から丸く張り出すヒップラインを強調するかの様に、ゆっくり腰を捻ってポーズを決める優。
 頭の先からつま先まで続く身体のラインには一切の無駄が無く、女性らしい柔らかな丸味を帯びて見る者全てを魅了する。
 そんな誤魔化し様の無い八頭身スレンダー美人の下着姿に宏の鼓動はヒートアップし、容赦無く熱視線を浴びせてしまう。

「優姉、すっごく綺麗だ♥ いつもに増してすっごく輝いてて……堪らなくセクシーだ♥」

 宏の視線はブラの頂(いただき)にポッチリと浮かぶ半球状の突起と、ショーツの下に薄っすらと透けて見える深い亀裂の存在をしっかりと捉えていた。

(ああっ……真っ裸じゃないのにっ。ただの下着姿なのにっ……なんて色っぽいんだっ♥)

 贅肉の無い引き締まったボディーに紅潮した白い肌、柔らかそうな双丘の膨らみと陶磁器の様な滑らかさを持った下腹部の曲線。
 そして愛する女性(ひと)から潤んだ瞳で見つめられる恥ずかしさと愛おしさ――。
 見る程に股間に流れ込む血液量が徐々に増え、パンツの中で疼く肉棒の体積が鼓動ごとに増してゆく。
 宏はまるで女神像そのものの美しさに見蕩れ、息をするのも忘れてしまう。
 一方。

(……ヒロクンに見られてるっ! ボクの下着姿、食入る様に見られてっ……。ああっ、ヒロクンの熱い眼差しだけで……イっちゃいそう♥)

 肌の表面に突き刺さり、チリチリと焦がす宏の熱視線が尖り出した乳首を襲い、疼き始めた秘核を大きく膨らませる優。
 沸騰した蜜が蕩け始めた女壷からトロリと流れ落ち、背骨に媚弱電流が駆け昇ると同時にショーツに浮かんだ笹の葉状の染みを大きく広げてゆく。
 何度肌を重ねていても、愛する男性(ひと)の視線を受けただけで鼓動が早まり、秘裂が熱を孕んでは自動的に開き、中の媚肉を晒してしまう。

(うわっ! 優のヤツ、すっかり出来上がってんじゃんっ。……ったく、これが普段、クールに決めている女とは思えんわ。……まぁ、これがハネムーンマジック、かもな♥ だったら……)

(あらら~。優先輩ったら、お股が凄い事になってるし。……まぁ、新婚旅行初日だから当然かしら♥ だったら……)

 呼吸も荒く発情状態の優に、真っ先に同調(シンクロ)したのがほのかと真奈美だった。
 二人共、宏と優のやり取りを聞き終えるや否や、見る間に下着姿になってゆく。
 どうやら、宏に見られる快感♥ (と見せ付ける悦び♪)を自分達も味わいたいらしい。

「ちょっとあんた達っ! いくら誰もいないからって、外でインナー姿になるのは止(よ)しなさいっ。下ろし立ての水着があるでしょ!」

 ほのかはともかく(オイッ、それはどーゆー意味だっ! と後にツッ込まれた)、妹や真奈美の無節操さに眉をしかめた晶だったが、視界の端で千恵がいそいそとジーンズを脱いでいる姿が映り込んだ。

「って、千恵ちゃん!? あなたまでっ!?」

 大きな瞳を更に見開いた先には、普段は理性と良識を備えた千恵が、はにかみながら宏の目の前で可憐だが扇情的な下着姿を披露していた。
 フリルの付いた目にも鮮やかな真っ赤なレースのブラの下には濃い桜色に染まった可憐な二つの蕾が透けて見え、紐ビキニショーツのクロッチ部分には肉付きの好い、女だけが持つ深い縦筋がクッキリと刻まれている。

「えへっ♪ だって、優さんの言う通りなんだもん♪ こんなチャンス、この先もう無いかもしんないし、せっかくだから宏と一緒に楽しまなきゃ損だと思って♪」

 にこやかに笑い、ブイサインを掲げる千恵に、晶も思わず苦笑する。

「あらあら、まぁまぁ。南海の小島に来た途端、みんな弾けちゃって。……それじゃ、あたしも♥」

 凝り固まった常識を自ら打ち砕き、何の躊躇いも無く極楽鳥の描かれたワンピースを脱ぎ捨てる晶。
 その心は、妹やみんなと同じ様に宏に見て貰いたい、愛する宏に見て欲しいと言う、恋する女のエゴもあった。
 と、みんなの脱ぎっぷりに今頃気付いた若菜が涙目で叫んだ。

「あ~ん、出遅れたぁ~~~っ! 私の出番が無い~~~っ!」

 べそを掻きつつ、それでも嬉々として下着姿になる若菜だった。


                                            (つづく)

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【 お寄せ戴いた御意見・御感想 】

[ 最近コメディの腕上がりました? ]
どんどんと姉妹漫才等が濃くなってきている気が……ww

そういえば、前回の話で少し気になったんですが、真奈美はいつから「癒しの真奈美」という通り名になったんですか?確かに、プロフィールには癒しみたいなこと書いてありましたが……

まぁ、おもしろいからいっかと気にしないでおく

相変わらずおもしろくてエロくて毎回楽しみです。頑張ってください♪

[ いつもご愛読ありがとうございます♪ ]
 きのさん
  コメントありがとうございます♪

  二人(千恵と若菜)の漫才は天性のモノですね。 
  わたくしにも制御(?)出来ません……(^^ゞ

  真奈美の癒しですが、番外編 「紅葉」 「バレンタイン狂騒曲」 で触れられております♪
  ご参考までにご一読戴けたら幸いです。 

  毎回、温かい応援ありがとうございます♪
  今後も 「ライトHノベルの部屋」 を宜しくご贔屓下さいませ。 m(_ _)m
 
  

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