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迷子の仔猫ちゃん(8) 迷子の仔猫ちゃん(8) 美姉妹といっしょ♡ 
 
 親猫が見つかった事を受けて仔猫は屋敷の外へ放たれ、親子の御対面は時間の問題かと思われた。
 しかし仔猫は宏達との生活が心地好かったのか昼間は近所で遊び回るものの夜になると垣根の植え込みで夜明かしし、決して屋敷から離れようとはしなかった。
 親猫も人間の匂いに染まった仔猫を自分の子供とは認識出来無いのか、それとも人間に対して不信感を持っているのか、なかなか仔猫や敷地に近付こうとはしなかった。
 妻達も親猫を見掛ける度に仔猫を抱えて駆け付けるのだが、親猫はその間に何処かへ行ってしまい、親子の御対面はいつも叶わなかった。


     ☆     ☆     ☆


「ねえ~、宏ちゃん~。この際飼っちゃおうよ~。猫ちゃん、遠くへ出ようとしないし、親猫もちっともウチに近付かないし……キリが無いよぅ~」

 仔猫を傍に置いておきたい若菜がお茶請けの濡れ煎餅を齧りながら訴えると、隣に座っているほのかも固焼き醤油煎餅をしゃぶりつつ身を乗り出す。

「なあ、晶もだいぶ猫に慣れたし、アイツもこの家(うち)から離れないんなら、このまま我が家の家族に加えようぜ? そうすれば全員ハッピーだろ?」

 そう言いながら庭の梅の木の根元で昼寝をしている仔猫に視線を向け、このまま仔猫を飼ってしまえと盛んに宏をけし掛ける。
 三毛の仔猫は自分が話題になっている事を知ってか知らずか、気持ち好さそうに丸くなっている。

「ねぇ、宏君。仔猫ちゃんが親猫と巡り逢え無かった場合も考えても好いかと思うの。せめて御飯はウチで面倒見ましょう?」

 ほのかの左隣で真奈美が首を傾げ、甘えた声で上目遣いに見つめて来る。
 宏におねだりする時に見せる表情だ。
 年上の美女から甘えられる事に慣れていない(二組の双子姉妹は宏の尻を叩く方だった)宏は目尻を下げ、思わず頷きそうになってしまう。
 その実、真奈美は餌を捕れずに往生している仔猫を見かね、みんなに内緒でこっそりと餌を与えていた。
 親猫の元へ仔猫を返す事が真奈美に与えられた最後の使命なのだが情が移り、どうしても手放せないのだ。

「……それは駄目。餌は自分で捕らないと。そこまでは人間の責任じゃない」

「あ、そっ、そうだね。俺達の役目は終わ……った……」

 ほのかの右隣に座っていた優がすんでの所で宏の蕩け掛けた理性を呼び戻すが、宏の言葉は尻つぼみになって消えてしまう。
 ほのかが胸の広く開いたTシャツの襟を下げ、腕で寄せて作った双丘の深くて柔らかそうな白い谷間を宏に見せ付けてウィンクしているのだ。
 その瞳は「このまま猫を飼おうぜ♪」と語り、上体を妖しくくねらせている。

「ほのかさん、それ、反則っ!」

 匂い立つ色気では敵わない(と思っている)千恵が嫉妬を滲ませてレッドカードを突き付け、ほのかの正面に座る宏の頭を掴むと強引に自分の方へと向かせる。
 この時、ぐごぎっ、と嫌な音がし、宏の呻き声が洩れたが聞かなかった事にした。

「宏、仔猫は親元で過ごすのが幸せよ。たとえ野良でもね」

 千恵の言葉に優と晶が深く頷き、若菜、ほのか、真奈美は宏を篭絡(?)出来ずに心の中で舌打ちした。

「ちぇっ、あと少しで『Yes』と言うトコだったのになぁ~、残念♪」

「ったく、あんた達はもう……」

 ほのかが悪びれる様子も無く舌をチロッ、と出して笑うと、それまで黙って事の成り行きを見ていた晶がやれやれ、と溜息混じりに首を振る。

「それにしてもあの娘(こ)、親猫の顔を忘れたんじゃないでしょうね? ちっともここから出て行かないじゃない。ヒロ、このまま放っておく? それとも保護した場所へ戻してみる?」

 晶が番茶をすすりながら問い掛けると、宏は暫く考えてから一同を見渡す。

「このまま放っておこう。仔猫には人間の庇護から離れる事を覚えて貰わないといけないし。それに、俺達がいつまでも構っていると、親猫だって近寄れないだろうし」

 宏の方針に全員が頷き、仔猫は更に人の手から離れてゆく。
 そんな梅雨晴れの日曜日。

「おいっ! あれ、親猫じゃないか? こっち見てるぜっ」

 南向きの部屋の窓を一斉に開け放ち、全員で布団干しに掛かりきっていると、ほのかが垣根から顔を覗かせている三毛猫を指差して声を高めた。
 その声に宏以下全員が布団を放り出してリビングにいるほのかの許に集まる。
 見ると、その三毛猫は垣根の下でじ~~~っとこちらを、正確には窓の外で丸まっていた仔猫を見ていた。
 仔猫も耳を真っ直ぐに立てると相手に顔を向け、じっと見つめている。

「きっと我が子を迎えに来たのよっ!」

 若菜が興奮気味にはやし立てると、真奈美が泣き笑いの顔になる。
 二匹の猫が互いに近付き、匂いを嗅ぎ合っている様子を見て、ようやく仔猫を親猫に返す事が出来る嬉しさと仔猫と別れる悲しさで気持ちがごっちゃになっているのだ。

「これで……一件落着ね」

 晶は仔猫を見つめつつ真奈美の肩に手を置き、慰める様に言葉を掛ける。
 真奈美は仔猫が親猫に甘えている様子を見て、頷く事しか出来無い。
 何か話そうとしても涙声になってしまう。

「あ~あ。仔猫のヤツ、やっと本来の生活に戻った、って感じだな」

 ほのかが長い金髪を弄びながら、仲睦まじく垣根を潜って外へ出ようとしている二匹の猫を感慨深気に見つめる。
 仔猫と遊んだ日々を思い出しているのだ。
 心なしか、切れ長の碧眼が潤んで見える。
 若菜と千恵も、手を取り合って同じ様に瞳を潤ませて仔猫の後姿を追っている。

「あれ? 仔猫が戻って来る。……どうしたのかしら」

 千恵がロングポニーテールを揺らし、首を傾げて涙声で呟く。
 全員が注目する中、仔猫は開け放たれたリビングの窓から一目散に晶の元へ駆け寄って来た。

「な゛っ、何!? 何の用?」

 晶は思わず一歩後ずさり、たじろいでしまう。
 仔猫は晶の足元にちょこん、と座ると戸惑う晶をつぶらな瞳で見上げて「ニャン♪」と鳴く。
 まるで何かを言わんとしているかの様だ。

「おい、晶、せっかくなんだから頭を撫でてやれよ。最後なんだし」

 ほのかの声に優も微笑みながら頷いている。
 晶はどうしたものかと宏に助けを求める。
 直接猫に触れる事がまだ怖かったのだ。

「晶姉、大丈夫。昔とは違うんだ。撫でてあげてよ」

 優しく笑う宏の言葉を受け、膝を折ってしゃがむと恐る恐る右手を仔猫の前に出そうとする。
 しかし手を出したり引っ込めたりして落ち着かない。

「ったく、晶も意外とチキンなんだな~♪」

「だっ、誰が臆病者よっ! いいわっ、みっ、見てなさいっ」

 焦れたほのかが苦笑しながら茶化すと、むきになった晶が怖さを誤魔化す為に半分目を瞑りながら仔猫に手を伸ばす。
 すると仔猫は意外な行動に出た。
 仔猫は嬉しそうに瞳を細め、それから出された右手を眺めると小さなピンク色のざらついた舌で人差し指を舐め、続けて手の甲も舐め上げたのだ。

「あっ……」

 晶は一瞬身体が強張ったものの、以前の様に悲鳴を上げて逃げる事は無かった。
 むしろ驚きに瞳を見開き、仔猫に手を預けている。

「あ、晶姉……その場所って……」

 宏と晶は顔を見合わせ、ゆっくりと右手に視線を移す。
 そこはかつて晶が猫に咬まれ、引っ掻かれた場所だった。

「ニャ~ニャ」

 仔猫はまるで何かを訴えている様に鳴く。
 晶は呆然としつつ左手で右手を握り締めた。

「なんで……」

 仔猫は晶の古傷を舐めたのか。

(偶然……よね?)

 晶はそんな風に思うとした時、宏が微笑んだ。

「……きっと、あの時の猫が生まれ変わって、晶姉にお詫びする為にこの家(うち)に現れたんだよ。そして、『あの時はごめんね』って言ったんだと思う」

「ニャ~~~ン♪」

 宏の言葉に仔猫は肯定するかの様に一際大きな声で鳴いた。

「ヒロ……」

 宏の言葉が、想いが晶の頑なだった猫への恐怖、憎しみの欠片を急速に溶かしてゆく。
 晶は宏に潤んだ瞳を向け、続いてごく自然に仔猫の頭に右手を置いて、わしゃわしゃと撫でる。
 それは以前の、子供の頃の晶が猫を可愛がっていた時と同じ撫で方だった。

「何時でも遊びに来なさい。歓迎するわ♪」

「ニャンニャンッ♪」

 仔猫は晶の言葉を理解したのか元気好く返事をし、嬉しそうに目を細めて頭を掌に擦り付けている。
 これには妻達は眼を剥き、我が目を疑った。

 ――これまで猫に触れる事すら出来無かった晶が笑いながら猫を撫でているっ!――

 晶と猫との十数年来の確執が綺麗に消滅した瞬間だった。

「あ……行っちゃう。仔猫ちゃん……元気でね……」

 真奈美のすすり泣く声がリビングに響き、二匹の三毛猫は寄り添う様に垣根を潜(くぐ)って行く。
 その時仔猫が振り返り、「ニャ~ン♪」と鳴いてから姿を消した。

「今の、きっと真奈美さんに『ありがとう♪』って言ったんだよ」

 宏は真奈美を後ろからそっと抱き締める。
 真奈美が傷を負った仔猫を保護し、親元へ返す一連の使命が見事に成就した瞬間でもあった。


                                            (つづく)

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【 お寄せ戴いた御意見・御感想 】

[ うるっときました ]
うるっときました。いいハナシやー。

あ、いきなり、すいません。数日前から読ませていただいております。
暖かい空気感とエロエロ描写に、はまっております。良い作家さんにめぐり合えたなー。これからも、読ませていただきますね。では(^^)

[ メッセージありがとうございます♪ ]
くらまさん
 お越し戴きまして、誠にありがとうございます♪

 拙小説を気に入って戴けた様で何よりです。
 宏達の纏う雰囲気を少しでも感じて戴けるよう、これからも頑張って参ります。

 今後とも宜しくご贔屓下さいませ♪ 
 

[ ええ話やなー ]
最近読み始めた者です。

ちょっと感動しました。
これからも読ませていただきます。

がんばって下さい。

[ ご愛読戴き 誠にありがとうございます♪ ]
paraさん
 コメントありがとうございます♪

 物語を愉しんで戴けた様で作者冥利に尽きます。
 エロ(エッチ)シーンだけではない、感動と笑い(?)の詰まった拙小説を今後ともご贔屓下さいませ♪

 応援ありがとうございます♪

[ また質問! ]
いつも、いつもちゃんと質問に答えてくれてありがとうございます。

でっ!さっそく本題に入りますが、番外編はまた出るのですか?

今度は、違うシチュエーションがいいなあーと思います。 勝手な意見ですみません。

[ いつもコメント戴き、ありがとうございます♪ ]
paraさん
 コメントありがとうございます♪

 番外編の掲載予定ですが、現時点では未定です。
 本編(新婚編)との兼ね合いもありますので、コンスタントに掲載出来無い事をご了承下さいませ。

 しかし、何かしら物語(アイデア)が纏まり次第掲載いたしますので、期待せずお待ち戴ければ、と存じます。

 いつもご愛読戴き、誠にありがとうございます♪ m(_ _)m
 

[ 感動 ]
拝見致しました。
今回の話は感動的でした!
でも晶が猫嫌いとは以外でした。
でも最後に猫嫌いが克服できて良かったです!

[ 毎回ご愛読ありがとうございます♪ ]
MTさん
 コメントありがとうございます♪

 この章は、拙いながらも我ながら巧く行った話……だと自画自賛して(自惚れて)おります。
 今後もエロスの中にも感動出来る物語を織り交ぜて行ければ……と思っております。

 いつもご贔屓戴き、ありがとうございます♪ m(_ _)m
 

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