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迷子の仔猫ちゃん(6) 迷子の仔猫ちゃん(6) 美姉妹といっしょ♡ 
 
 一輪挿が仔猫目掛けて落下した瞬間、千恵と若菜は息を呑んで思わず目を瞑る。
 優と真奈美は顔を引き攣らせて固まり、ほのかは晶を押し退けて一輪挿を掴もうとしたが一歩及ばなかった。
 仔猫は自分に向かって落ちて来る一輪挿をじ~~~っと見上げたまま微動だにしない。
 誰もが最悪の事態を予想する中、宏だけは違った。

(届けっ!!)

 一輪挿が晶の手から零れ落ちるのと同時に床を蹴り、仔猫にぶつかる前に何とか受け止め様と左腕を目一杯伸ばして晶とほのかの足元へヘッドスライディングをかましたのだ。
 床が綺麗に磨かれたフローリングだからこそ出来る芸当だ。
 そんな宏にほのかと優、真奈美が一縷の望みを託したが無情にも一輪挿は宏の指先を掠め、リビングの固い床に激突した。

 グァパシャーンッ!

 陶器の砕け散る甲高い音が屋敷中に響き渡り、白く尖った破片が四方に飛び散る。

「……つっ」

 短くうめく様な声に妻達が見たものは、左腕を伸ばして一輪挿の残骸に背中を向ける格好で横たわり、右腕で仔猫をお腹に包む様にしている宏の姿だった。
 仔猫は辺りを見回し、宏の腕から抜け出ると足取りも軽くリビングのソファーに飛び乗り、大きな欠伸をして丸くなる。
 そのいつもと変らない様子に仔猫は無事だった、とホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。
 仔猫を救った英雄に顔を向けた妻達が一斉に凍り付いた。

「宏ちゃんっ!!」

「宏っ!!」

「宏君っ!!」

「ヒロクンッ!!」

「宏ぃ!!」

 若菜の、千恵の、真奈美の、優の、そしてほのかの悲痛な叫び声が同時に上がる。
 起き上がった宏の左手首から肘にかけて幾筋もの真っ赤な鮮血が滴っていたのだ。
 どうやらスライディングした時に破片が腕の下に入り込んだらしい。

「ありゃりゃ。ちょろっと切っちゃったか」

 ナイフで真一文字に切った様な傷口を事も無げに見やり、宏は妻達を安心させようとニッコリと微笑む。

「こんなの、いつもの事だよ♪ 舐めれば直ぐ治る……おわぁっ!!」

 胡坐を掻いた宏の許へ殺到する妻五人。
 いずれも目が血走り、鼻息も荒く殺気立っている。
 その余りの恐ろしさに宏は思わず座ったまま後ずさりしてしまった。

「どっ、どどど、どうしたのかな~? そんな血相を変えて……はうっ」

 真剣な眼差しの若菜に左腕を捩り取られ、妻達にまじまじと傷口を見つめられると流石に宏も恥ずかしくなる。

「大丈夫だよ、この位の傷、三日もあれば治るよ♪」

 実際、カッターや包丁などで綺麗に切れた一直線の傷は治りも早いのだ。
 宏は安心させる為に腕を引いて傷口を舐め様としたが、若菜は自分の指が白くなる程宏の手首を強く掴み、なかなか離そうとはしてくれない。
 それどころか顔を寄せた妻達から五枚のピンク色をした可愛らしい舌が次々と現れ、傷口に優しくタッチアンドゴーを繰り返した。

 あむっ……、んむっ……、ぴちゅ……。

 ある者は流れ出た血をゆっくり丁寧に舐め取り、ある者はこびり付いた血の跡を舌先を震わせる様にして舐め消し、ある者は新たに滲み出た血を唇を押し当てて綺麗に吸い取る。
 ひとりが舌先でチロチロと傷口に唾液を塗り込んでゆくと、ひとりが仕上げとばかり舌を平らにして舐め上げる。

「うぁ~~~っ♪」

 温かくヌル付いた感触に宏は思わず身震いする。
 妻達の舌使いはベッドの中でいつも『息子さん』にして貰っている愛撫と何ら変わらず、条件反射で股間が疼き出してしまった。

(やばっ……。勃っちゃった……)

 宏はさりげなく右腕でズボンの前の大きなもっこりを隠し、少し前屈みになって誤魔化す。
 幸い(?)にも妻達は目の前の傷に集中していた為に気付かれずに済んだ。
 傷口は綺麗に消毒され、一本の赤い筋だけが残される。
 これなら夕方迄には完全に傷口が塞がり、三日もしないで跡も残さず完治するだろう。

「深い傷じゃ無くてよかったぁ~。宏ちゃん~、無茶しないでよぅ~~~」

 脱力した若菜が泣き笑いの表情で掴んでいる腕を振る。
 見ると他の妻達は全身で怒りのオーラを発し、頬を膨らませて向こう見ずな男の子を睨んでいる。
 流石、全員年上だけあって鬼気迫るものがある。

「あ……ごめん。つい、その……掴めると思って。それに、もし掴み損ねても仔猫やほのかさんと晶姉の足を飛び散る破片から守れると思ったから、迷わず飛び込んじゃった♪」

 宏が頭を掻きながら照れた様に言うと、ほのかが一瞬嬉しそうに頬を染めたものの、直ぐに猛然と食って掛かる。

「こっ……の馬っ鹿野郎っ! それでお前が傷付いてどーすんだよっ! このオタンコナスッ!!」

 厳しい言葉を投げ付けるものの、どんな時でも冷静に自分の身を案じてくれる宏に、ほのかは心の中で何度も頭を下げる。
 素直に感謝の言葉を言えたなら可愛く見えるのだろうが、みんながいる前では恥かし過ぎてとてもじゃ無いが「ありがとう♥」などと言えない。
 二人っきりになったら、ベッドの中でたっぷり礼をしようと決意するほのかだった。

「……ヒロクン、自信過剰は禁物。今回はたまたま軽い傷で済んだ。次回もこうなるとは限らない」

「まったく、もうっ! 血を見て心臓が止まるかと思ったわよっ! 要らん心配掛けないでっ!!」

「宏君っ、猫ちゃんを庇ってくれた事は感謝するけど、それは自分も無傷である事が前提よっ!?」

「宏ちゃ~ん、もう若くは無いんだから~」

 優、千恵、真奈美が柳眉を逆立て、指を突き付けて責め立て、若菜が溜息混じりに(自分と二歳しか違わないのに)とどめを刺す。
 しかしどの顔も一様に安堵の表情を浮かべ、瞳は笑っている。
 見た目ほど酷い怪我では無かったので心底安心したのだ。

(俺って、愛されてるなぁ~♪)

「……ニャ~ニャ」

 顔では神妙に受け止め、心の中ではひとり悦に浸る宏に向かって、ソファーで丸くなっていた仔猫が首をもたげると「しょってるわね~」と呆れた様に鳴いた。
 そんなほのぼのとした雰囲気から少し離れた所でひとり佇み、輪に加われない者がいた。

(あ……あ……)

 晶は真っ青な顔のまま宏の左腕を見つめ、微塵も動けない。

(あたしが……あたしがっ! ヒロを……ヒロをっ!!)

 弾みとはいえ、誰かを傷付けるつもりは毛頭無かった。
 だのに……。
 足が震え、宏に謝りたくても唇が凍り付いて言葉が出て来ない。
 何故こうなったのか、自分が何処に居るのか、今立っているのかさえも判らない。
 晶は自分自身を呪った。

「晶姉?」

 晶の異変に真っ先に気付いたのは宏だった。
 顔面は血の気が失せてまるで蝋人形の様なのに、虚ろな瞳の中で救いを求めている晶を見たのだ。

「ニャニャッ!」

 慌てて宏が腰を上げ、次に異変に気付いた仔猫も「危ないっ!」と言わんばかりに鋭く鳴き声を上げる。
 晶が膝から崩れ落ちたのだ。

「晶姉っ! 晶姉っ、しっかりしてっ!!」

 咄嗟に動いた宏は晶が床に頭を打つ前に抱き締める事に成功する。
 その身体は驚くほど軽く、細かった。


     ☆     ☆     ☆


「……ストレスが重なった事と、ヒロクンを傷付けたと言う自責の念による軽い貧血。少し休めば起きられる」

 晶の部屋から出てきた優の言葉に、廊下で待っていた一同はホッとする。
 両耳を真っ直ぐ立てた仔猫も、みんなの足元にチョコンと座って晶の部屋を見つめている。
 しかし真奈美だけは浮かない顔だ。

「私が猫ちゃんを保護した所為で、晶先輩はずっとストレスを受けてたんですね……。それであんな騒ぎになって、宏君が……」

 重苦しい空気がみんなの間に漂う。
 今更ながらに晶の心労に気付いたのだ。

「お前の所為じゃない。晶のヤツが意地っ張りなんだ。素直に怖いと言えば、こんな騒ぎにはならずに済んだんだ」

 憮然としたほのかの言葉に宏は目を丸くする。

(どうして? 何でほのかさんが……)

 宏の驚く顔を見たほのかはニヤリと笑って種明かしをする。

「簡単な事さ。あいつ、猫に追われる度に逃げてただろ? あれは猫が嫌いな態度じゃ無い。怖くて近寄れない態度だぜ。まぁ、最初は上手く誤魔化されたけどな♪」

 ほのかがみんなを見回すと、全員がぎこちなく頷く。
 晶が猫を怖がっている事はとっくに知っていたし、そんな状況を楽しんでいた事も反省しているのだ。
 宏は小さく頭を下げる。

「みんな……ごめん。騙すつもりは無かったんだ。ただ……」

「あたしが変な意地を張ったのが悪かったのよ」

 襖が開き、廊下に出て来た晶が宏の言葉を遮った。

「晶姉っ! 大丈夫なの!? 気分はどうっ?」

 晶は意気込んで尋ねる宏に柔らかく微笑み、心配気に見つめる一同に告げた。

「ここじゃ何だから、リビングに移動しましょ♪ そこで全て話すわ」

 いつもの不敵な(?)笑みを浮かべた晶がそこにいた。


                                            (つづく)

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