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 ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋
     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


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カルテット(1) カルテット(1) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
  
「――最後になりますが、五月分のフライトスケジュールは今送ったファイルでそれぞれご確認下さい。詳細な時刻等は出発日の十日前までにお知らせ致します。その他、フライトに関してのご質問や機内食等のリクエストなどがございましたら可能な限り調整致しますのでご遠慮なくお申し出下さい。……はい、それでは皆様失礼致します」

 外資系企業の日本支社に勤める晶はウェブカメラに向かって一礼し、ウェブ会議を終えると続けて手元のトラックボールを左手で操り、ほのかが詰めている羽田事務所を呼び出す。
 畳一畳程もある大きなデスクには専用回線で関係各所とウェブ会議やテレビ電話のように通話の出来るデスクトップパソコンと業務に関するデータの詰まった高性能ノートパソコンが据え置かれているのだ。

(クリックひとつで相手に繋がるなんて、数年前では想像もしなかったわね。しかも相手の顔を見ながら話が出来るなんて……ヒロが高校を卒業して上京した時にこの技術が広く一般に普及していたら、あたしや優も田舎で寂しい思いをしなくて済んだかもしれないわね)

 インカムから聞こえる呼び出し音を聞きつつ、薄赤のマニキュアが塗られた指先でトラックボールを転がしながら昔を想い出す晶。
 眼光鋭いキャリアウーマンの締まった美顔が、この時ばかりは恋する乙女の如く頬を朱(あか)く染めて目付きも優しくなる。

(もっとも、画面越しとは言え四六時中顔を合わせていたら、ヒロの声を聞く嬉しさや感動、会話する有り難みが薄れてしまったかもね)

 晶の脳内には愛しき男性(ひと)の顔がアップで浮かび、抱かれた時に感じる宏の匂いや体温、肌触りなどが鮮明に甦って来る。

(あぁ……ヒロの事を思い出したら身体が疼いて……子宮が熱く火照って来ちゃった)

 足を組んだまま椅子の上でもじもじと太腿を摺り合わせると、女の割れ目から溢れ出た熱い塊がショーツを少し濡らしたような……気がした。

(下地島に行ってからこっち、ヒロと二人っきりでじっくりと繋がる事が出来無かったからかな? 東京に戻ってからは新年度になった忙しさや新会社への異動や引き継ぎなんかで残業三昧だったし、帰ったら帰ったで夫婦生活の時間も殆ど取れなかったもんね。……あ~~、ヒロの事を考えてたら無性にヒロの温もりが……膣内(なか)に欲しくなっちゃった。……あっ!?)

 唾液とガマン汁で濡れ光る愛しき男性(ひと)の勃起肉を意識した瞬間、熱く滑(ぬめ)った淫蜜がさっきよりも大量に湧き出し、尻の方へ伝ってゆくのがハッキリと判った。

(ヤバっ! 今は発情してる場合じゃないのに! でも……ヒロのオチンチンを意識しまいとする程にヒロが……ヒロのぶっとくて逞しいオチンチンが欲しいっ! 今すぐたっぷりと舐めしゃぶり、あたしのオマンコに挿れて灼けた鉄のようなオチンチンを膣(なか)で味わいたいっ! そして……子宮に熱く滾った精液をたっぷりと注いで欲しいっ!!)

 いつしか乳首は限界まで勃起し、身を捩る度にソフトブラと擦れて甘美な刺激が全身を駆け巡ってゆく。

(ひゃんっ! 乳首、感じて……ちゃいけないっ! ここは会社よ! あたしは丸の内オフィスに勤める管理職なのよっ! 目の前には同僚部下が大勢いるのにっ! だのに……身体の疼きが抑えられない!)

 己の社会的立場と目の前に居並ぶ社員達を意識すればする程、小鼻が開いて呼吸が荒くなり、鼓動も早鐘を打つかのように早まってもいる。
 火照った身体に細かい汗が浮き出て額やうなじに髪が貼り付き、ショーツやパンストは勿論、ブラウスまでもが腕や背中に密着するのが嫌でも判った。

(今のあたしを鏡で見たら瞳は潤んで頬も赤くなっているんだろうな……。こんなの、会社にいる顔じゃないのにっ……でもアソコが疼いて……今すぐヒロに抱かれたい! でも夜まで我慢しないと……あたしの立場がっ!)

 晶自身に自覚は無かったが、この時既に半開きとなった口からは熱い吐息が漏れ、真っ赤な舌先が紅いルージュの引かれた唇を艶めかしく舐め回してもいたのだ。
 解かれた両足はいつしか机の下で大きく拡げられ、右手に持ったペン先が無意識にタイトスカートの上から下腹部をさすってもいた。
 どうやら、発情した完熟ボディ(来月で二十六歳になる)は本能に従って動いていたようだ。

(いくらみんなからはこっちの足下が見えないからって、あたしが白昼、会社でこんなコトするなんてっ! ……そう、これはみんなヒロの所為よっ! いたいけで儚い若妻を放っているヒロが悪いのよっ!!)

 無理矢理、夫に責任転嫁する欲求不満な妻、晶。

(……って、今はこんなコトしてる場合じゃないっ! すぐに止(や)めないと!!)

 頭を振り、キャリアウーマンとしての理性が性欲を強引に押さえ込もうとしたものの、夫への理不尽な怒りの所為か、はたまた己の性本能の所為か、力を込めたペン先がスカート越しに淫裂――しかも完全勃起していた秘核をピンポイントに擦り上げてしまった。

「!! あふんっ♥」

 強烈な性電気が全身を貫き、理性を瞬時に消し去る快感に椅子の上で身体が小さく跳ねてしまう。
 両足と足首は引き攣ったかのようにピンと伸ばされ、腰は前方に突き出されて上半身も強張っている。
 しかも無意識に艶っぽい声を上げてしまったようで、フロアにいる半分近くの人間が何事かと訝かしむ視線を向けて来た。

「あ、いや、何でもないの! 気にしないで――あ、もしもし!」

 相手の通話準備がようやく整ったのか、二十五インチのモニター画面に見知った相手が映ると、今し方まで惚け顔で痴女紛い(そのもの?)の行為をしていた晶は凛としたキャリアウーマンの顔に戻る。
 若くして出世街道を――しかもリニア並みの速さで驀進しているだけあって、瞬時に仕事の顔に切り替わるのは流石だ。

「飛行業務部長の晶です。今、お時間は大丈夫でしょうか? ――はい、お疲れ様です。早速ですが来月分のフライトスケジュールの大筋が決まりましたのでこれからファクスとデータファイルにて送ります。不明な点や改善点等がありましたら些細な点でも結構ですのでいつでも遠慮無く仰って下さい。調整し合った上で最終決定致します。――はい、宜しくお願い致します」

 通話しながら右手でノートパソコンを操ってデータを送り、左手でデスク横に置かれたファクスに腕を伸ばして書類を通しつつ通話を終えた晶は、用済みとばかりインカムを乱暴に頭から引き剥がし、机の上に放り投げる。
 そして腰まで届く髪を片手で払うと椅子を大きくリクライニングさせ、息を深く吐きながら倒れ込むように背中を預けた。

(あ~~~、やばかった! あと少し相手の出るのが遅かったら同僚の前でオナニーする痴女に……って、あたしゃM女や露出狂でも無いっ!)

 机に置かれていたマグカップを手にすると大きく呷り(ミルクティーはすっかりと冷めていた)、強く頭を振ると両手で頬を軽く叩いて気合いを入れ直す。

「一日座りっぱなしだと身体が固まって……疲れるし不健康だわね」

(だからヘンなコトをしちゃうのよっ)

 さっきからの怪しげ(妖しげ?)な態度を誤魔化そうと首や肩、腰を回しながら、わざとコキコキと音を立てる晶。

(こうでもして身体を動かさないと、本当にイケナイ性癖に目覚めそうで恐いわっ。心臓はまだドキドキしてるし!)

 突如始まった美貌上司のストレッチ体操に、笑いを噛み殺した同僚OL達からすぐに声が掛かった。

「うぷぷっ。晶さん~、まだまだ若いのにババ臭いですよ~」

「晶部長、お疲れのようですねー。あれ? もう、そんなお歳でしたっけー?」

 すると小さな笑いが起き、それはすぐにフロア全体にさざ波の如く拡がってゆく。
 晶は気さくな人柄と他を寄せ付けない圧倒的な美貌でフロアは元より、会社全体でのアイドル(?)と化している。
 才色兼備を具現化したような晶だからこそ、常日頃から一挙手一投足に視線が集まってもしまうのだ。

「ババ臭い……って、イイじゃんか、別に! ……ホントに疲れてたんだからっ」

 揶揄されて首から上を真っ赤に染め、まるで女学生みたいな好い訳をする飛行業務部長に、本日最大の爆笑の渦が沸き起こる。

「まったく……何でいつもあたしが笑い者になるのかしら?」

 眉根を軽く寄せた晶はブツブツ言いつつ書類を整理しパソコンの電源を落とすと、そそくさと帰宅準備を始める。

(……まぁ、ひとりエッチが発覚して痴女として有名になるよか笑われキャラの方がずっと好いけどさ。ともあれ、強烈な性欲も何とか収まったようだし……よし、今夜はたっぷりじっくりヒロと合体しまくってやるっ! ヒロの精液吸い尽くして溜まった性欲、解消してやる!)

 自然と頬が緩み、夜が待ち遠しくて気分も昂揚してくる。

(さて、ぼちぼち帰るか。ほのか達の飛行訓練もとっくに終わってるだろうし……って、嘘っ?! まだ十六時!? 帰るまであと一時間もあるのぉっ!?)

 椅子から腰を浮かせつつ何気無く右手に嵌めた腕時計に視線を落とした瞬間、晶は切れ長の瞳を大きく見開き、カクンと顎も落とす。
 どうやら晶の体内時計(胎内時計?)では、十七時を示していたらしい。

「え~~~、あと六十分、何してよう……」

 机に突っ伏しながらゆっくりと回る秒針を凝視し、再び熱を帯び始めた子宮を意識しつつ終業時間を一日千秋の思いで待つ晶だった。


     ☆     ☆     ☆


「いや~、同じ会社のパイロットが総勢五組十人集まってると壮観だな♪ 先月までは訓練するにしても自社だけの二組四人だったから、何だか新鮮だな」

 腕を組んだほのかは背後の壁に寄り掛かりつつ、周囲をぐるりと見渡して独りごちる。
 ここは羽田空港の一角にある企業向けハンガー(格納庫)の隣に建つ訓練棟で、ほのかは月一回行なわれる操縦訓練に参加していた。
 そんな金髪碧眼のキャプテン(機長)に、隣に立つコ・パイ(副操縦士)――今年二十四歳になる日本人美女で、ほのかと操縦を組んでいるパートナーでもある――が顔を向ける。
 訓練と言えど、れっきとした業務中なので二人とも上は白の制服、下は黒のパンツルックだ。

「ほのかさんはその中のひとりで、しかもチーフパイロットになったんですから、これまで以上にシャキッとしてて下さいね」

「あははは♪ そういう澪(みお)ちゃんだって、新組織になったら五人いるコ・パイのチーフに抜擢されたじゃんか」

 お互い、耳に口を寄せ合ってひそひそと話す。
 ここはフライトシミュレーターのモニタールーム(様々な飛行状況を作り出し、パイロットの操縦方や適性をチェックするのだ)――しかも同僚パイロットが訓練中なので大声は出せないのだ。

「それは……まぁ、なんと言いますか……それはそれで技量が認められて嬉しいですが……」

「ん? なんか引っ掛かるのか?」

「他のチームにいる、経験十年近いベテランのコ・パイさんを差し置いて四年程度しか乗っていない私なんかが……って思いもありまして」

 照れ臭そうに――でも視線は伏せてポツリと零すコ・パイに、ほのかも唸る。

「ん~~~、澪ちゃんが卑下する気持ちは判らなくもないけど、空の上は年功序列や飛行時間が多いから偉い、なんて言うのが通用しない世界だからな。まぁ、ここはスッパっと割り切るしかないな。コ・パイ同士が集まってチーフを選ぶ時、みんなもそう言ってただろ?」

 ここで一旦視線を外し、モニタールームで待機している他のパイロット達に目線を移す。
 そしてすぐに目の前の悩める同僚へ顔を向け、ニヤリと笑う。

「澪ちゃんはコ・パイとして『最も優れた適性を有し』『人格も優れている』からこそ、チーフに選ばれたんだ。もっと自信を持っても好いぜ?」

「そう……ですね。判りました。ほのかさんの言う通りです。余計な事は考えず、私は私で与えられた役目を精一杯、全うします!」

 顔を上げ、黒曜石の瞳に決意を映した相棒に、ほのかは満面の笑みを向け、サムズアップで応える。
 ほのかにとって澪は二つ歳下になるので、可愛い後輩と言う意識も多分にあるのだ。

「そうこなくっちゃ! 澪ちゃんは頭の回転やキレが好いから、オレの相棒(パートナー)として申し分無いからな♪」

「褒めても何も出ませんよ~♪ あ、でも明日のランチなら奢りますよ?」

 破顔した澪も莞爾と笑う。
 どうやら肩書きのプレッシャーから完全に解放されたようだ。

「あははははっ! それじゃ、特上の鰻重を大盛りで♪」

「うふふ、了解です。では、羽田に来る途中にある『もっとほっと』で仕入れておきますね♪」

 そんな和気あいあいな二人の横に、そ~っと忍び寄る影がひとつ。

「こら~~っ! 二人とも他の人の操縦をモニターしないでランチ談義とは随分と余裕がおありのようで。腕前に自信を持つのは好いけど、他のパイロットの操縦をチェックするのも、管理職となった貴女方の仕事のうちよ?」

 ニコ目の(でも額には青筋をひとつ浮かべた)羽田事務所の副所長――今年三十六歳になる女性で、ほのか達パイロットの直接の上司でもあり今回の操縦訓練の責任者でもある――が腰に両手を当ててほのかペアを睨んでいた。

「「はわわっ、す、スミマセン!」」

 謝る言葉も頭を下げる角度も全く一緒なコンビに、その場にいる他のパイロット達から一斉に笑い声が上がる。
 どうやらずっと見られていたようだ。
 しかも、澪を見つめる視線が皆、優しいのは……きっと二人のやりとりを横目に聞いていた所為だろう。

「うわっ、恥ずかし~」

 舌先をチロリと出し、おどけて肩を竦めるほのかに、更に笑い声が大きくなる。
 場の空気は訓練中の張り詰めたそれから休憩時間の如く、柔らかく緩む。

(ん~、孤立してる人間は……いないな。よしよし♪ ……しかしまぁ、こうしてバカやって笑い合ってると、先月まで別会社の人間同士だったなんて信じられん位、打ち解けてるよなぁ)

 組織や肩書きに関係無く、常に人垣の中心にいる事の多いほのかだが、頭の片隅では冷静に周囲を観察する部分もあった。

(まぁ、もっともパイロットは仲間意識が強く、会社間の垣根など無いに等しいからな。翌日が休みの時は誘い合って夜遅くまで飲み明かす事もあったし、手の空いた時間にはお互いのハンガーで整備士達を交えてお茶を飲みながらフライトに関する話題で盛り上がる事もざらにあったからな。こうして同じ組織になったからって、人間関係は何ら変わらんし変わり様も無いわな)

 ほのかはチーフパイロットとして、組織が変わっても変わらぬ人付き合いが出来ている事に満足する。
 パイロット同士で亀裂(仲間割れ)や意見の対立、変な遠慮や孤立があると航行、ひいては安全にも支障をきたすからだ。

(それにしても、新会社となってもハンガーや事務所の場所は勿論、顔ぶれも全く変わらんからオレとしてはイマイチ新鮮味が無いよなぁー)

 ほのかを始め、それまで四社に分かれていたパイロットや整備士、飛行事務のお姉様方は今月から同じ会社で働く同僚となっていた。
 これはビジネスジェットをそれぞれ所有し、ハンガーが隣り合う企業同士がフライトに関する合理化や経費節減を目的に各社の飛行業務部門を独立させ、ひとつに纏めて共同出資運営による運行専用の新会社として立ち上げた事による異動だった(傍目には晶やほのかの属する企業が他社の飛行業務部門を吸収合併した形だ)。
 四機四機種あった機体は機種をひとつに揃えて二機に減らし、機体やエンジンに掛かるコストを大幅に下げると同時にパイロットや整備士も搾って人件費の削減をも図ったのだ。

(……でもその為にパイロットや整備士に早期希望退職者を出すハメになったのは残念だったけど)

 僅かにほのかの眉が寄る。
 苦楽を共にした空の仲間が現場から離れてゆくのは、見送る方も辛いのだ。

(しかし……)

 ここでほのかの意識が丸の内のオフィスで幅を利かせている(?)晶に向けられる。

(いくらあいつが仕事に長け、フライトアテンダントにも精通してるからって、よもや新会社の飛行業務の部長に栄転するとは思わんかったなぁ。ま、これであいつがフロントの総責任者、オレがパイロットの総責任者になった、って訳だ)

 フライトに関する最前線はここ羽田で、四社間でのフライトスケジュールの調整等は丸の内オフィスで行なうのだ。
 そんな、大学での同級生でもある晶に思いを馳せていたら、手を叩く音と同時に凛とした声が響いた。

「ホラホラ、お遊びはここまでよっ。次、ほのかさんのペアが最後だから定時(十七時)で上がれるよう、残り一時間でしっかりとお手本を見せて訓練を締めて頂戴!」

 副所長の掛け声を合図に、ほのかと澪がフライトシミュレーターから降りて来たチームとタッチしながら入れ替わる。
 模擬飛行と言えど、実機同様に迎える方は相手の無事を歓び、送る方は生還を祈るのだ。

『それでは、羽田のRunway 04からの離陸中止訓練を始めるわね!』

 ヘッドセットから訓練内容を伝える副所長の張りのある声が響いて来る。

(副所長はシミュレーター訓練が好きだからな~。今日は朝からずっと張り切ってるし。ま、この程度の訓練ならオレも前回と違って鼻歌交じりで楽々こなせるから、さっさと終わらせようっと。で、家に帰ったら宏と朝まで愛し合うんだ~♥)

 今回は様々な天候下での訓練なので、ほのかにとって何ら難しいものでは無い。
 先月の訓練で結果的に墜落させてしまったエマージェンシー(非常事態)訓練とは困難度がまるで違うので、緊張感の湧かない事、甚だしい。
 結果、ほのかはキャプテンシートに座っているにも係わらず恋する乙女の顔へと戻ってしまう。

(ぐへへっ♥ 明日から週末だし今夜はずっと挿れっ放しで繋がったまま朝を迎えるのも好いなぁ♥ あ、でも宏のペニスはでかくて絶倫だから、オレのが朝まで持たないかも……なんちて♥)

 濃厚な性生活を思い描き、たちまち脳ミソをピンク一色に染めるほのか。
 熱く妖艶な吐息をひとつ漏らし、亀頭を愛撫するかのように舌先で唇を無意識に舐め回してしまう。
 切れ長で碧眼の目尻は下がり、鼻の下までだらしなく伸びている。

(あぁ……宏のザーメン、熱くて量も多いし、匂いなんて強烈だもんなー♥ 一度味わったら病み付きになる味だし……宏のザーメンはオレを狂わす媚薬そのものだよなぁ~~~♥ ぐへへへへっ♥)

 これが今年で二十六歳になる大人、しかも人命を預かり他のパイロットの見本たるチーフパイロット、だろうか。
 その思考回路はまるで初エッチを済ませ、性の快楽に溺れるティーンエイジ、そのものだ。

(あ~~~、早く家(うち)に帰りてぇ~。そんで宏とずっこんばっこん激しく交わりてぇ~♥ あ、犬みたく四つん這いになったドッグスタイルで荒々しく交わるのも好いなぁ♥ 膣奥(おく)を突かれる度に何度もイカされて……はぁ~♥)

 当然、気が緩み、言動にもそれが現われてしまう。
 コ・パイの離陸準備完了の合図に、ほのかはつい、エロモードのまま応えてしまった。

「それじゃー、『ドッグファイト』、しますかねぇー」

「って、だらけないで少しは気合いを入れて下さい! それに『空中戦』って何ですかっ。私らは民間人ですよ! ……せめて出撃と言って下さい」

 仕事モード全開(?)のコ・パイの突っ込みに動きを止め、切れ長の碧眼をパチクリと瞬きさせて相棒を見るほのか。
 首を傾げ、相棒の台詞をご丁寧にもボケたまま訂正してしまう。

「へっ? 『空中戦』? いや、今日はワンワンスタイルでエッチする――」

「って、こんなトコで夜の生活を明かさないで下さいっ!!」

『あ……あんたらは~~~っ』

 ほのかキャプテンと澪コ・パイによる漫才に、両の拳を振るわせている副所長以外は大爆笑する。
 コクピット内の音や音声は全てモニタールームに流れているのだ。

『ふふふふざけてないで始めるわよ! ささささっさとやって、ととととっとと終わらせなさいっ!!』

 耳をつんざく副所長の金切り声(思わずヘッドセットを耳から外した)のお陰で、ほのかの脳ミソがエロモードから通常モードへとようやく戻る。
 既婚者ほのかによる微エロ(?)トークは、独身副所長様の地雷を思いっ切り踏んだようだ。

「ハイハイ、そんじゃ行きますか。よし、ド~ンと来いっ! このウルトラ警備隊長が悪を蹴散らしてくれようぞっ」

「だからそうやってふざけないでないで下さいってばっ! 副所長の負のオーラがインカムから駄々漏れして耳が痛いんですからっ! 第一、これは『ガルフストリームG650』であって『ウルトラホーク1号』じゃありませんっ!」

 ほのかのボケ(マジボケ?)とコ・パイのナイス突っ込みに、モニタールームではこの日最大の爆笑の渦が巻き起こった。


     ☆     ☆     ☆


「……んと、四月は五百万の儲け、か。ひとり当たり四十五万で……ヒロクンの口座に端数を含めた残りを入れて……っと」

 壁時計の針が午後四時を示す頃。
 優は自室の机に置かれたデスクトップパソコンを前に慣れた手付きでマウスやキーボードを操り、十一人分の口座へ儲けを振り分けていた。

「……今月の前半は下地島に行ってネットトレードに掛ける時間が取れなかったからどうなるかと思ったけど、不要な株を売って利益が出たから好かった。……ま、儲け幅は微々たるものだけど。……ん、これで好し、っと」

 二十一インチモニターに目を凝らし、各自への入金額を再確認した優は続けて家計簿ソフトを立ち上げる。

「……ふむ、やはり今月は留守にしていた期間が長かったし徐々に温かい日も増えたから光熱費は先月の半分で済みそうだね」

 若菜と真奈美が昼間に買い出ししたレシートや電気やガスの使用量知らせるレシートを机に並べつつ、テンキーを軽やかに叩いて支出を入力してゆく。

「……これは日用品で……こっちは通信費、それと食費に……ネット通販の代引き? って、若菜さん、また性活物資を買ったんだね。今度はナニを仕入れたのやら……楽しみ♪ ……ん? これは……」

 優の視線は、とある支出欄に固定される。
 宏の口座は公共料金や食費、生活物資などの出資元も兼ねているので、支出に関しては優が日頃から注意を払っている部分なのだ。

「……ふむ、どうもハネム~ンから帰って来てから食料購入費が一割程増えているようだね」

 先月からの食費の内訳を比較しつつ日頃の食卓も思い出しながら原因を推察する優。
 屋敷の財政を預かる身として、原因不明の支出増は看過出来無い。
 表示された内容を追う瞳は眼光鋭く、あくまで真剣だ。

「……ヒロクンから預かったお金だから、一円たりとも無駄にする訳にはいかない。いくら利息だけで生活出来るレベルであってもね」

 日用品担当の千恵同様、優も節約生活肯定派なのだ。

「……単に人数が増えただけ、が理由ではなさそう。人数に変化がないなら……食す量が増えている?」

 優は机横のキャビネットに腕を伸ばし、レシートを保存しているファイルを取り出す。
 家計簿はあくまで出納が主なので、購入品の品目や数量の詳細はレシート頼みなのだ。
 果たして、牛乳やチーズ、ヨーグルト等の乳製品での購入量が増えていた。

「……何で乳製品? ……ん? まてよ?」

 優は思い出す。
 ひとりだけ、乳製品を黙々と食べている人物を。
 それはハネム~ンを境に朝晩きっちりしっかりヨーグルトやチーズを食べ、毎食欠かさず牛乳を飲んでいるツインテールの女性(ひと)――。

「……ふふ♪ 乳製品は牛のお乳から出来ている、だから己の胸を大きくするのにも効果あり……ってコトなのかな? 飛鳥ちゃん」

 余りに単純で、でも切実な乙女心につい、声を立てて笑ってしまった。

「……まぁ、好きにさせとこうか。赤字になる訳でも誰かに実害が及ぶ訳でも無いし。むしろ健康に好いから、みんなにも薦めようかな。……ん? てか、ヒロクンが毎日エッチして精液を胎内に注いでオッパイ揉めば、それで済むんじゃ……」

 飛鳥を応援しつつも、つい冷静で真っ当な答えを出してしまう優だった。

「……って、それはそれで好いとして」

 優はモニターに表示させたバランスシートをじっと眺めつつ、最愛なる夫の顔を想い出す。

「……もう少し、せめてヒロクンの残高を倍の二十億まで増やしたいな。ボク達に五十億も振り分けるだなんて……ヒロクン、気風が好過ぎ。もう少し欲を張ってもバチは当たらないんだけどな」

 優の頭の中で、優しく微笑む宏の顔がアップになる。
 当然、その唇の温かく柔らかな感触や濃厚なキスの味をもリアルに思い出してしまう。

「……ボクを信頼して財布を預けてくれるヒロクンの為にも、資金の余裕は大いに越したことは無いからね」

 ほんのりと紅(あか)く色付く頬に、本人は気付いていない。
 優の思考は徐々にエッチぃ方向へと流れてゆく。

「……そう言えば、ヒロクンと二人っきりになったの、暫く無かったな。……今夜辺り、ヒロクンに迫ってみようかな♥」

 激しくも甘く濃密なエッチを想像すると、お腹の奥が熱を帯び始める。

「……今夜は……たまには激しくバックから貫かれたいかな? 休む間もなく何度も絶頂させられて……子宮が膨らむ程に精液注がれて……むふっ♥」

 デニムのミニスカートの下は生足とショーツだけなので、膣内(なか)から染み出た熱い滴りが次々と女の亀裂を伝って尻の方へと流れてゆく。

「……あ、椅子が濡れちゃう……ってか、もうぐっしょり濡れちゃった。……想像だけで女を蕩かすヒロクン、罪な男性(ひと)♥」

 顔と子宮が火照り、胸の先端がジンジンと疼いて仕方が無い。
 呼吸は浅く、半開きとなった口からは熱く滾った肉棒を欲するかのように真っ赤な舌先が覗き、チロチロと唇を舐め回してもいる。

「……あぁ……昼間っから発情するなんて……ヒロクンが知ったら幻滅されそう。……だけど身体の疼きが収まらない」

 いつしか右手はトレーナーの上から七十七センチの美乳を揉みしだき、左手はショーツのクロッチを盛んに擦っていた。
 肩を上下させつつ熱い吐息が自然と漏れ、両膝が大きく開いてもゆく。

「……はぁん! ヒロクンが欲しい。ヒロクンの熱く反り返ったおちんちんが……今すぐ欲しい! あぁ……こんなコト、今迄無かったのに……どうして急に発情しちゃったんだろ?」

 肉欲と理性がせめぎ合い、首から下が肉欲に支配されているかのようだ。

「……んぁあ! クリ、擦ると気持ち好い! パンツ越しに軽く触れただけで……イッっちゃいそう。……でも、ヒロクンの指で直接触れて欲しい♥ ヒロクンのおちんちんでボクのおまんこ、掻き回して欲しいっ♥」

 繊細な動きをする左手に対し、右手は激しく動いていた。
 胸の膨らみを手の中に収め、宏の動きを真似て揉みしだく。

「……オッパイ、感じるっ! ブラとトレーナー越しなのに……乳首がビンビンに勃ってるのが判る」

 何度も手の平で下から掬い上げるようにして回転させ、親指で硬く尖った部分を弾いてゆく。

「……ヒロクン♥ ヒロクンっ♥ あぁ……ヒロクンが欲しい。今すぐヒロクンに身体の疼きを収めて欲しい。……ボクの膣(なか)にたっぷりと熱いミルク、注いで欲しいっ♥」

 腰が小さく前後に揺れ、荒い呼吸を繰り返してひとりエッチに耽る優。
 自室に自分だけ、と言う安心感が屋敷にいる面子(多恵子、真奈美、千恵、若菜)の存在を徐々に消してゆく。
 盛んに唇を舐め回し、服の上から乳首を摘み、クロッチを横にずらして失禁したかと疑う程に濡れそぼった淫裂を直接掻き回す優。

「……あぁ……部屋に水音が響いて……誰かに聞かれちゃう! ……でも指が……気持ち好くて止まらないっ」

 熱い蜜壷に指を二本挿れて掻き回し、すっかりと勃ち上がった秘核を親指で捏ね回す。
 その指使いは性欲を全うするべく無意識に早く、荒々しくなっていた。

「……はぁん! イっちゃうっ! ヒロクンを思い描きながら……イっちゃうぅうっ~~~~~~~っ♥」

 男根による刺激と膣奥(おく)で熱い精液を受けての膣アクメでは無いが、処女に戻ったかのようにクリトリスでアクメを迎える優。
 椅子の上で全身を強張らせ、涎も噴きながらの絶頂となった。

「……あぁ……こんなんじゃ足りない。もっと……もっと深い所に熱くて逞しいのが欲しい。……今夜は絶対にヒロクンと契らないと気が済まない!」

 荒い呼吸のまま指に付いた己の愛液を舐め取り、今夜の決戦(?)に並々ならぬ闘志を燃やす優。
 それは奇しくも、双子の姉である晶と殆ど同じ時間に同じ行為をしている事に、誰ひとりとして気付く者はいなかった。


     ☆     ☆     ☆


「ヒロっ! 今夜は徹底的に舐めしゃぶらせて貰うからね!」

 言いつつ、既に喉奥にまでイチモツを咥え込み、ディープ・スロートに夢中になっている晶。
 じゅるじゅると音を立てて涎とガマン汁を啜り、髪を振り乱して顔を激しく上下に振っている。

「あぁ! ヒロのオチンチン、いつ食べても美味しい! ずっと……ずっと食べていたいわっ!!」

 鼻息荒く晶が言えば、その隣で同じように跪いているほのかが切れ長の瞳を剥く。

「って、オイっ! 独り占めすんなよっ! オレだって宏のビッグペニス、味わいたいんだからっ!」

 晶の余りな独走振りに置いてけぼりを喰らっていたほのかが猛然と抗議する。

「ダメよっ! 今はあたしがヒロを食べてるんだからっ!!」

 話す為には、どうしても肉棒から口を離さなければならない。
 その隙を狙い、ほのかは電光石火の早業で肉槍を奪い(掴み?)取った。

「あ~~~、これだこれっ! この硬さと反り具合! 宏の匂いと味がする~~~♥」

 晶の唾液を拭い去り、新たに上書きするかのように顔を右に左に動かして竿全体に舌を這わせるほのか。
 唇と舌をフルに使って愛しき男性(ひと)のペニスを舐めしゃぶり、口がだらしなく間延びするのも厭わず咥え込む。

「ふ~~~♥ ひろひのへニス、あふくて、やへほひほうら♥ ん~~~~ちぅ~~~~~~っ♥」

 肉槍を咥えたまま話すほのかに、今度は晶が髪を逆立てて噛み付いた。

「な~にが『宏のペニス、熱くてヤケドしそう』、よっ! ……って、あたしに取られないよう、フェラしたまま話すなんてズルいっ! すぐに返してっ!!」

 一本のペニスを二人の美女が奪い合っている――。

 誰もが羨む光景が目の前で展開され、卓越した優越感にどっぷりと浸る宏は射精感を抑えながら至福の時を過ごしていた。

(みんなで夕食を終えた途端に三人して迫って来た時は何事かと思ったけど、そうだよな、俺も晶姉や優姉、ほのかさんと濃厚なエッチ、暫くしてなかったもんな)

 自分の部屋に連れ込まれると言う快挙(珍事?)を成し遂げた宏は、心の中で苦笑しつつも、ちゃんとした夫婦生活を過ごせなかった点について深く反省する。

(誰かに構い過ぎたり忙しさにかまけたりし過ぎると割りを食う女性(ひと)が出る事、すっかり忘れてた俺が悪いよな。だから今夜はハッスルして『穴埋め♥』、しないとな、相手が女性なだけに。……てへ♪ 俺自身に座布団一枚~♪)

 股間から沸き上がる快感に身を委ねながら巧い事を考える宏。
 もっとも、これでは本当に反省しているのか少々(かなり?)怪しいが。
 そんな、快感ポイントを執拗に攻めて来るほのかに宏は賞賛の声を贈る。

「くぅ~~~っ! ほのかさんのバキュームフェラ、最高~ッ♥ 亀頭裏を尖らせた舌先で舐め上げるなんて……流石、俺のツボを知り尽くした奥さんだね♪ ……あ、も、勿論! 晶姉の愛情たっぷりなフェラも情熱的で好きだよっ! ホントっ!! ……って、はふん♥」

 筆頭妻から矢のように突き刺さる視線をモロに喰らった宏が慌ててフォローするも、今度は別の感触に意識が奪われる。
 陰嚢からアナルに掛けて、優がねっとりと舌を這わせていたのだ。

「……ヒロクンのおちんちん、今日はいつにも増して匂いが濃い♥ 嗅いでるだけで、ボク、イッちゃいそう♥」

「って、優! ジャマすんなよ! オレだって宏のペニス、隅々まで味わいたいんだから!」

「こ、こらっ! あたしを差し置いてナニ、二人してヒロを食べてんのよ! あたしにも分けなさいっ!」

 ベッドの縁で両足を大きく開いた全裸の宏の前には、これまた全裸の美女が三人。
 部屋に入るや否や、宏は速攻で服を脱がされ、浅く腰掛けるよう命令されたのだ。

(俺がベッドに移動してる僅かな間に、みんなスッポンポンになってたもんな~。しかも、三人とも既に股間が濡れてたし。特に晶姉とほのかさんは膝まで愛液垂らしてたもんなー。脱ぎ捨てたショーツはベットリ濡れてたし……もしかして相当早い時間からエッチする気、満々だった?)

 よもや、夕方からショーツをしとどに濡らしていたとは思いも寄らぬ宏だった。

「あぁ……やっとヒロのオチンチンとご対面出来たわ♪ ふふ、久し振りって感じだから余計に美味しく感じるわね♥」

 嬉々とした晶が言えば、ほのかも波打つ金髪を激しく揺らしながら大いに同意する。

「オレなんざ、訓練中から宏の事を考えてたぜ♪ 硬く反り返ったペニスで貫かれる事をな♥」

「ふんっ! あたしだって机の陰で――」

 何やら聞いてはイケナイ事をペラペラと話し出す二人。
 そこへ。

「……お姉ちゃんもほのかも、自分の事しか考えて無い。ボクはヒロクンの事だけしか想ってない♥」

「――って、優っ!? あんたいつの間にっ!?」

「――って、いつの間に先っぽ喰ってんだよっ」

 マイペースな優まで加わったから、場はどんどん姦しくなる。
 言い争う二人の隙を縫い、カプリと亀頭を咥えていたのだ。

(ひゃぁ♥ 亀頭と陰嚢舐められながら竿を指で扱かれてるっ♪ あぁ、口と手のバランスが……絶妙~~~♪)

 何だかんだ言いつつも、それぞれが息もピッタリに宏の性感帯を刺激するのは流石だ。
 口を使わない時は六つの手が股間のそこかしこに触れて来るのだ。

(この三人に限らず、みんな無意識にチンポ、触れてくるよなー。余程、好きなのかな?)

 そんな事をつらつらと思いつつ、宏は両手を後ろに着き、ベッドから腰を浮かせ気味にする。

「ほら、三人とも言い争いしてないで俺のチンポ、もっと可愛がってよ。口が疎かになってるよ?」

 夫からのリクエストに瞳を輝かせ、嬉々として従う三人の美人妻。
 時には踞るようにしながら、時には這いつくばるようにしながらそそり勃つ肉槍に唇を這わせ、競い合うように舌先で舐め上げ、喉奥まで頬張ってゆく。

「あむ……やっぱり先っちょが一番美味しいわね♥ ガマン汁の粘り気と亀頭の弾力が堪らないわ♥」

 鈴口を舌先でほじり、大きく開いたカリ首を唇で激しく扱くのは晶だ。
 じゅるじゅると豪快に音を立てて強制的にカウパー氏腺液を啜り、唾液と混ぜて滑(ぬめ)った亀頭を荒々しく貪っている。

「ナニ言ってやがる。竿だってこんなに太くてゴツゴツしてて……クセになる硬さだぜ♥」

 勃起肉を横咥えし、何度も甘噛みするのはほのかだ。
 マーキングするかのように幾つも歯形を残し、プックリ膨らんだ裏筋に尖らせた舌先で唾液を塗り込むよう何度もなぞってゆく。

「……男性のシンボルは、ナニも陰茎だけじゃない。こんな……はち切れんばかりに膨らんだ睾丸も捨てがたい。……ここにはボク達の赤ちゃんの素が詰まってるんだから♥」

 大きく開けた口に、袋ごと頬張るのは優だ。
 ショートにした髪を揺らしながら愛おしげに何度も舌で転がし、軽く吸引も加えて来る。

「うっひゃぁ~~~~、そ、そんな……スリートップな攻撃されたら……ひとたまりも無いってっ!」

 見惚れる程の美乳を揺らしながらの濃厚トリプルフェラに、宏は早々に白旗を揚げた。

「で、出る~~~~~~っ!!」

 どびゅびゅびゅびゅ~~~~っ!

 この日最初の特濃白濁液が美女達の顔面に降り注ぐ。

「あぁ!? あ、熱いっ♥」

「この匂い、この味を待ってたんだぁ~♥」

「……んふん♥ こんなにたっぷり注いでくれて……触れただけでイッちゃった」

 半目のまま恍惚と精液を浴びる美女三人に、宏の男気(犯(や)る気?)に火が点いた。

「えぇいっ! 俺を襲ってまでこのチンポが欲しいんなら、三人とも纏めてイカせてやる! 最初は晶姉だっ!」

 三人の美女をベッドに上がらせた宏は、正眼に構えた肉槍で猛然と襲い掛かった。


     ☆     ☆     ☆


「ちょ、ちょい待ちっ! ヒロっ!? 苦しッ……かはぁあっ! ら、らめぇ! もう……何度もイッて……アクメが止まらないぃっ! ゆ、赦してっ! チョット休ませ……喘ぎ過ぎて……息が……出来無い……ひゃあぁ~~~~っ♥」

「晶姉、松葉崩しで繋がると普段と違って膣壁の横が擦られて気持ち好いでしょ~♪ 俺もすっげー気持ち好いし♥ それに、半身(はんみ)だから晶姉のオッパイがプルプル揺れてるの、よ~~~く判って見てて楽しいんだー♪」

 涎を吹き零しつつ、激しい攻め手から一刻でも早く逃れようともがく晶だが、右足を肩に担がれ、左足に跨った宏が猛り狂う逸物を深々と突き刺し撹拌しているのでどうにも動けない。
 しかも。

「あ、あんたら、今すぐ両腕離してっ! はひゃぁ~、耳の後ろに指這わせないでっ! うっきゃぁ~、オッパイ吸わないでっ! 乳首噛まないでぇっ!! ヒロっ! アンタ、なんてコト命令してんのよっ! 今すぐ止(や)めさせて! こ、このままじゃ……ホントにおかしくなっちゃうぅっ! アクメが止まらないのよぉっ!!」

 最初は鋭い視線を向けた晶だが、最後は泣きそうな顔になっていた。
 しかし、淫靡な空気にすっかりと染まった三人は聞く耳持たずとばかり、愛撫と抽挿を続けていた。

「……ヒロクンの命には逆らえない。ボク達、ヒロクンの忠実なる僕(しもべ)だもん♪」

「宏が言う事は絶対だからな♪ ……決して、日頃のウップンを晴らしている訳じゃ無いぜ?」

「元々、激しいエッチを求めたのは晶姉でしょ? 俺はそのリクエストに応えてるだけだもーん♥」

 ニコ目の三人がしれっ、と応える。

(だ、ダメだ、こりゃ。……あぁ~、ヒロのオチンチン、今日も元気で気持ち好いー♥)

 宏の亀頭により何度も執拗にこれでもかと子宮口をグリグリと擦り上げられ、晶の理性は麻痺状態に陥る。

 ――パンパンパンッ、ぐっちょ、ぐっちゅ、ぐっちょっ、ハァ、ハァ、ハァ、あん! あんっ! はぁんっ♥――

 お互いの股間が激しくぶつかり、粘着質な水音が場の空気をますます淫靡な方向へと変えてゆく。
 汗と愛液、精液のすえた匂いが辺りに充満し、晶の嬌声だけが、やけに大きく響いてもいる。

(らめぇ! 感じ過ぎて……バカになる! このあたしが……エッチで狂っちゃうぅ――――――っ!!)

 心の中で叫ぶも、宏の灼けた逸物は膣壁を万遍なく抉(えぐ)り、何度も膣内射精(なかだし)された精液をこれでもかと刷り込んでも来る。
 ひと擦り毎に甘美な性電気が全身を駆け巡り、アクメの大波に意識が呑まれてゆく。

(ひゃぁっ!? ひ、ヒロが……あたしの足、舐めてるっ! はぁんっ! 膝裏、舐めないでぇっ! 足の指、しゃぶっちゃらめぇっ! そ、そんな触れるか触れないかの力加減で愛さないでぇっ!!)

 担がれた右足が産毛を掃くようにチロチロと尖らせた舌先で舐め回され、得も言われぬ快感にも翻弄され続けた。

(あぁっ!? ヒロが膨らんで……また射精(だ)されるっ! またたっぷりと注がれちゃうっ!!)

 噴き出す熱い精液が膣奥(おく)に拡がる感覚に、掠れた声でオルガスムスを極める晶。

「い゛、イク゛――――――――っっ!!」

 パシャァッ――――!

 これで何度、潮を吹いただろうか。
 敷かれたシーツはぐっしょりと濡れ、内腿は勿論、足首や宏の胸にまで大量の潮を飛び散らせていた。
 繋がる股間からは、愛液と交じり合った大量の生暖かい精液が強烈な匂いを伴って漏れ出てもいるのも判った。

「ハァハァハァ……や、やっと終わった……」

 ようやくまともに酸素を吸えた歓びに自然と美顔が綻び、朦朧としたままつい、本音を漏らす晶。
 しかし、四つ歳下の若き絶倫男はその言葉が耳に届かなかったようだ。
 あるいは、わざと聞こえないフリをしたのかもしれない。

「まだだよ、晶姉。晶姉が強く欲しがってたチンポと精液、挿れたまま何度も注いであげるから遠慮しないでね♥」

「……え? えぇ!? え――――――――っ!! い、イッたばかりなのにっ……いきなり激しッ……!!」

 遥か遠くから聞こえる夫の言葉こそ優しいが、それ以外は鬼、そのものだ。
 再び動き始めた逸物は角度を変えつつ抽挿し、最初に合体してからずっと、右手は根本から剥き上げた秘核に、左手はバストを揉みながら完全勃起した乳首を弄んでもいる。
 永遠に続くのではないかと思われる三点攻めのセックスに、いくら閨房術に長けた晶と言えど敵う筈は無かった。

「ひ、ひ、ひ、ヒロっ! ま、待ってっ! クリがもげちゃうっ! それ以上クリを剥かないでっ! 元に戻らなくなっちゃう!! ダメぇ! 乳首伸びちゃう! これ以上伸びないからっ! ……ひゃああああっ!? 亀頭が膨らんでるっ!? らメぇ! もう子宮(なか)に入らないからッ! これ以上射精しないでっ! 壊れちゃうっ! あたしの子宮、精液で破裂しちゃうッ! 赤ちゃん産めない身体になっちゃ……あ゛ぁあ゛――――――――――~~っ…………」

 懇願と絶叫が尻窄みになり、何度目かの宏の射精と同時に白目を剥いて完全に堕ちる晶。
 打ち付けられる精液の勢いと熱さに頭の中が空っぽになり、周囲の音や自分の息遣いすら聞こえなくなる。

「あ……あぁ……あ゛ぅ~~~」

 今、どこにいるのか、どんな格好でいるのか、何をしていたのか――。
 五感が無くなり、宇宙に漂っているようにも奈落の底へ堕ちているようにも感じる。

(あぁ……も、もう二度と……ヒロを襲うのは……やめよう……)

 意識がホワイトアウトする寸前、晶は微かに残った理性で誓いを立てるのだった――。


     ☆     ☆     ☆


 ――腰まで届く緩いウェーブの掛かった黒髪はシーツに扇状に広がり、その髪の一部は唾液と精液で濡れ光る顔の半分を覆い隠すように貼り付いている。
 だらしなく開いた口元からは真っ赤な舌先が覗き、汗と体液に塗れた白い肢体はピンクに染まり、照度を落としたオレンジ色のダウンライトに妖しく濡れ光っている――。

「ご、こくり……」

 ほのかは固まったまま、目の前で大の字に横たわる女体の惨状に、無意識に唾を飲み込んでいた。
 顔を横に向けた大股開きのまま、時折、晶の肢体――特に下腹部が小刻みに痙攣しているのが恐ろしく映る。
 筆頭妻の無毛の股間に目を向けると、ポッカリと開いた膣口からはドロリドロリと大量の白濁液が湯気と共に溢れ出てもいる。

「こ、これが会社を席巻する晶だとは……だ、誰も思わんだろうな」

 普段は凛としたキャリアウーマンだのに、今は女の本性を丸出しに伸びている晶に、ほのかは唇を震わせ、自分の肩を強く抱き締めながらポツリと漏らす。
 今迄見た事の無い、宏の激しい交合を目の当たりにしてすっかりと慄き、萎縮してしまったのだ。

「……お、お姉ちゃん、成仏してね。香典は弾むから」

 一方、双子の妹でもある優も、滅多に見られない姉の真の艶姿(?)に顔を引き攣らせている。

「……い、いくらお姉ちゃんが望んだ事とは言え、それに軽々応え、徹底的に堕とすとは……ヒロクン、凄過ぎ。今や、ボクでも到底太刀打ち出来無い。……って、もしかして、次はボク達も返り討ちに遭う……のかな?」

 ほのかと優は宏の余りな豹変振りに、まともに視線を合わせる事が出来無い。
 しかも優は(自分もだが)、未だに宏から発せられている異様なオーラに及び腰になっている。
 どうやら、かなりビビっているようだ。

「お、オレは晶みたくハードなプレイは遠慮するっ! フツーに大人しく愛し合えれば――って、宏ぃ!?」

「……ボっ、ボクもそれに大賛成っ! 何事も過ぎたるは及ばざるが如し――えっ!? ヒロ……クン?」

 そそくさとベッドの隅へ後退るほのかと優の腕を、宏がニコ目のまま、両手で引き寄せたのだ。
 その瞳には何も映っていない……ように見えたのは、ほのかの気のせい、だろうか。

「今度は――ほのかさんと優姉の番、だねー。長らくお待たせしましたー。レッツ、ショウターイムっ♪」

 抑揚の無い声で愛液と精液に塗れ、臍にまで届く肉槍を上段に構えた宏がユラリと近寄って来る。

「ひ、宏っ! 台詞が棒読み! それに、め、目がこぇーよっ! 早く元の宏に戻ってくれぇっ!!」

「……!! ……………………っっ」

 これから始まる夫婦性活(?)に、思いっ切り震え上がるほのか。
 優などは最初に宏を襲った勢いはどこへやら、すっかりと腰が引けてしまっている。

(こ、このあと、オレ達、いったいどーなるんだろう……。果たして、生きて朝日を拝めるんだろうか?)

 一瞬、優を生け贄にし、その隙に逃げようかと本気で思ったが、それでも相手はこの世で一番愛する男性(ひと)。
 流されるまま、気付けばほのかはM字開脚の優の上に四つん這いになって抱き合っていた。

「こ、これって……宏が好きな、『鶯の谷渡り』する時の格好じゃねーかっ!」

「……ひ、ヒロクン、に、二穴攻めする気、ま、満々。……す、既に、ボクの膣内(なか)に……挿ってるぅん♥」

 ほのかの目の前には、鼻息荒く目元を紅(あか)く染めた優が上下に激しく動いていた。
 当然、尖った乳首同士が宏の抽挿に合わせて擦れ合い、いやが上にも快感のボルテージが上がって来る。

「優姉とほのかさん、俺と晶姉のセックス見てすっかり濡れてたから、ずっぽし根本まで挿れちゃったー♪」

 どうやら知らず知らずのうちに晶の衝撃シーンと淫靡な音と匂い、果てはベッドの振動がバイブ代わりになったのか、二人の股間は「準備オッケー♪」な状態になっていたようだ。
 愛液も大量に噴いたのだろう、言われれば確かに内腿から膝裏にかけて濡れてヒンヤリする感覚があった。

「ふふ♪ 次はほのかさんの番だよー。晶姉以上に攻めるから、か・く・ご・してねー♪」

「はぁあああああ~~~♥」

 膣肉が中から外に向けて押し広げられる感覚と熱く灼けたペニスが万遍なく擦れる感覚に、ほのかは我を忘れて嬌声を上げてしまう。
 何だかんだ言いつつも、宏の肉棒は最高級の御馳走なのだ。

「あん♥ あぅん♥ はぁ~~~ん♥ 宏のペニスが……オレの膣(なか)に挿ってる~~~♥ 超気持ち好い~~~♥」

 隣で横たわる晶の肢体(死体?)の存在をすっかり忘れ、媚粘膜同士の触れ合いにすっかりとハマってしまう。

 ――待ち焦がれていた長大で硬いペニスが自分の膣内(なか)にいる――。

 特に今日は昼間っから発情していたので、受ける快感の度合いは段違いだ。
 大きく張ったカリ首が膣壁を擦る度にアクメへの階段を一足飛びに駆け上り、張り詰めた亀頭が子宮口を小突く度にアクメを迎え、潮を吹く。

「ほのかさんの膣内(なか)、さっきから、きゅんきゅん締め付けて来るよー♪ よっぽど餓えてたんだねー」

 派手なイキっぷりに苦笑し、揶揄する宏の声は……ほのかには届いていなかった。

「……ほのか、アヘ顔晒しながら、お姉ちゃんと同じ経過を辿ってる。オッパイも乳首も張り詰めたままだし……身体も汗ばんですっかり熱くなってる」

 僅かに聞こえる優の声も、ほのかにとってはどうでも好かった。
 今はただただ、宏とのセックスを楽しみ、与えられる快楽を存分に味わいたい。

「ひ、宏ぃ! オレを滅茶苦茶に犯してくれぇ! いっぱいいっぱい、ザーメン注いでくれぇ♥」

 ひとりでに口を突いて出た言葉に優は目を丸くし、宏は無言で腰の回転数を上げる。

「あん♥ あん♥ あんっ♥ 宏のペニス、硬くて熱くて膣奥(おく)まで届いて……最高~~~~ぉんっ♥」

 四つん這いのまま、射精されてもいないのに、ひとりで何度も気をやるほのか。
 無意識に優の美(微)乳へ己のバストを擦り付け、目の前で蠢くピンクの唇すら奪っていた――。


     ☆     ☆     ☆


「……ほのか、あっという間に堕ちてるし。……まぁ、ほのかも恋する乙女、だったってコトか」

 荒々しいディープキスを不意に喰らってしまった優は苦笑するも、覆い被さるハーフ美女の背後にいる宏が未だに正気に戻っていない事に気付いた。

「……ヒロクン? 瞳の色がすっかりダークサイドになってる……はわん♥ ヒロクンが再突入して来たぁ……って、いくらなんでもまだ抜かないで! もう少しボクの膣内(なか)にいてっ! もっとヒロクンと触れ合っていたいのにっ……」

 思わず、ほのかを載せたまま抜き去られた肉棒を追い掛け、腰を浮かせたら。

「……あひゃんっ! お豆剥いたまま強く摘まないでぇっ!!」

「う゜き゜ゃぁ――っ!? い、挿れたまま、く、クリ、潰すなぁっ! ……って、思いっ切り引っ張るなぁ――っ!!」

 優とほのかの絶叫が重なる。
 宏はひと挿し毎に膣を渡り歩き、両手でぷっくり膨れている二個の紅真珠を弄び始めていた。

「ひぇええええ~~~~っ! い、いきなり抜かれてっ……き、急に挿ってっ♥ 激しっ――またイグぅっ!!」

 ほのかは宏の射精と同時に潮を吹き、涎をも吹き零すので、優の顔と下半身はベトベトになっていた。
 それだけならまだしも。

「……ひ、ヒロクン! ボクだけ寸止め繰り返すなんて残酷ぅ! 一度で好いから……一度だけで好いからっ! 思いっ切り……ヒロクンの射精に合わせて思いっ切りイかせてぇっ!!」

 涙声で懇願するも、願いは無視され、ひとり置いてけぼりを喰らう優。
 目の前で気持ち好さそうにたっぷりと熱い精を受け、女の悦びを全身で享受し、幸せそうに堕ち崩れるほのかが何とも羨ましく、同時に妬ましい感情まで湧き上がってしまう。

「……お願いだからっ! ……金輪際、ヒロクンの都合を考えずに襲ったりしないからっ! 射精(だ)し尽くす前にっ……せめて一滴だけでもいいから、ボクの子宮に精液注いでぇっ!!」

「優姉、そんなに泣かないで。俺の精液欲しいんなら、これからた~~~っぷりと、注いであ・げ・る♥ からさー♪」

「……へっ!? ……ヒロ……クン? 嬉しいっ! ようやく元の優しいヒロクンに戻ってくれて……な――いっ! お、お姉ちゃんの二の舞いになるのだけは嫌ぁっ! あ、あ、あっ、あ゛っ~~~~~~~~~~っ!!」

 尻上がりな優の嬌声(悲鳴?)を最後に、宏の部屋からは呻き声や唸り声、泣き声だけしか聞こえなくなった――。


     ☆     ☆     ☆


 この惨事(?)を機に、欲求不満を解消する為に宏を一方的に襲おうとする妻は一切現われなかったと云う――。


                                            (つづく)


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カルテット(2) カルテット(2) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「え~っと~、キャベツ、ジャガイモ、タマネギを十キロ、人参、茄子、トマト、キュウリ、レタス、里芋を五キロずつ頼んで~、長芋とレンコン、なめ茸と舞茸、セロリは四袋……いや、三袋あれば足りるかな~」

 朝食の後片付けに続いて屋敷の掃除と大量の洗濯を終えた若菜はひと息入れる間も無くダイニングテーブルに座り、A4サイズの紙に野菜の仕入れを書き出していた。
 宏の妻としてありとあらゆる料理に精通し、朝から晩、時には夜食までも一手に引き受けるお屋敷の料理番であり、総勢十一人の胃袋を預かる総料理長でもある。

「卵は百三十……いや、百四十……ううん、百五十個は必要だわね~。なんたって朝食やお弁当の必需品だし~」

 若菜はダイニングキッチンの壁に掲げられたホワイトボード――行動予定表に視線を向ける。
 このホワイトボードには屋敷に住まう各人の向こう一週間の動向――特に社会人組と学生組の予定が記され、家を出る時間や帰宅時間、出張の有無や学校行事、個人的予定等が一目で判るようになっている。
 若菜はそれらに目を留め、住人の朝・昼・晩の食事の要・不要を確認し考慮した上で仕入れ数を決めてゆくのだ。

「明後日の昼まで多恵子さんは不在で~、それ以外は全員、朝晩一緒に食事を摂るから~……」

 腰まで届く漆黒のストレートヘアが乱れるのも構わずボリボリと頭を掻き毟り、右手に持ったフェルトペンの尻を囓りながら指折り数えてウンウン唸るその姿は、まるで試験中の女学生そのものだ。

「え~っと~、ゴボウと大根、長ネギとニンニクは……まだあるし~……あ、白菜とニラを仕入れておかなくっちゃ! 自家製の餃子が作れ無くなっちゃう~」

 思い付くまま冷蔵庫や床下収納庫(冷温貯蔵庫になっている)を覗き込み、必要な野菜と数を書き足してゆく。
 在庫と見比べながら仕入れ数を決めないと食材を大量に余らせて同じメニューが続いたり、微妙~に足りず人数分揃えられなくて悔しい思いをしたりするので、数に関してはどうしても慎重(シビア)になる。

「あ、そうそう! ホウレン草と生椎茸もひと箱、頼んでおかないとね~♪ あと必要なのは~……」

 これら野菜と卵は附近の農家さん達が共同運営する農産物直売所から週一回仕入れる(午前中に注文すると翌日の昼前に届けてくれる)ので、注文し忘れると最悪、駅前のスーパーまで買い出しするハメになってしまうのだ。

「……よ~し、これで一週間は大丈夫! さっそく注文して~っと♪ 私って~、やりくり上手な奥さ~ん♪」

 予算内での食材購入は、料理番として腕の見せ所でもあるのだ。
 満面の笑みを浮かべ、若菜は書き込んだ紙をリビングに置かれたファクスで送信する。
 このファクスは(ホワイトボードもだが)宏が食材の注文用にとつい最近、導入してくれたのだ。
 なんでも、

「電話で話すよか、送受信した紙そのものが控えと注文書になるから、俺達みたく多種大量に買う時は品目や数の間違いが無くなるよ」

 との事だった。
 しかも、

「重くてかさばる大量の野菜を駅前のスーパーで買ってここまで苦労して運ぶ位なら、近所の農家さん達から直接買った方が安くて便利だからね♪」

 と、農業が本業の元・大家さんの『つて』で直売所を紹介して貰っていたのだ。
 確かに、届く日の朝に収穫した卵や旬野菜(泥付きだ♪)も届けてくれるので、スーパーで買うより遥かに新鮮かつ希望通りの数を安価で仕入れられるので主婦組にとっては好い事尽くめだった。

「宏ちゃんの人脈って凄いわ~。晶姉さんの会社の会長さんしかり、このお屋敷の持ち主だった元・大家さんしかり。流石、私が愛した宏ちゃんだけあるわ~♥」

 改めて夫の偉大さを我が事のように歓び、ルンルン気分でファクスに吸い込まれる紙を眺める若菜。
 最愛の男性(ひと)を想い浮かべるだけで鼓動が速まり、身体の芯が火照って胸が熱くなる。

(宏ちゃん♥ 私の大好きな宏ちゃん♥ とってもとっても愛してる宏ちゃん♥ いつまでも一緒だからね~♥)

 夢見る乙女の如く、両手を胸の前で組んで祈るようなポーズで惚けていたら。

「ホラッ! 注文が済んだら次は生鮮品の買い出しでしょ。さっさと行って昼前までに済ませるわよっ!」

 背後から空気をも引き裂く鋭い声が掛かった。
 腰まで届くポニーテールを揺らし、眼光鋭く睨んでいるのは若菜の双子の姉でもある千恵だ。
 この屋敷では歩く良識と謳われ、妹と共にありとあらゆる料理をこなす副料理長でもある。
 真奈美と一緒に十人分の洗濯物を干し終えたようで、両手には四段重ねにした大きな籠を抱えている。

「ぐずぐずしてたら、あっという間に夕方になっちゃうからねっ」

 ミニスカートだのに片足を大きく振り上げ、パシッ、と尻を叩いて(蹴り上げて!)来る。
 そのお陰で、それまでの甘~い空気が一瞬で霧散してしまった。

「そんな急かさなくても判ってるよ~。もぅ~、真奈美さんや優姉さんも笑ってないで横暴な姉さんに何とか言ってやってよぅ~」

 形好い眉を八の字に下げ、泣き顔になる若菜。
 しかしこれはいつものスキンシップなので千恵も本気で怒ってはいないし(瞳は大いに笑っている)、若菜も頬が揺るみっ放しになっている。
 真奈美と優も長い付き合いの中で判り切っているので、ここは大人な対応をかまして来る。

「なんとか」

「……はい、これ。念の為言っとくけど、どんなレシートでも捨てないで持って来てね。家計簿付けるのに必要だから」

 笑いを噛み殺した真奈美がお約束な台詞を棒読みし、向かいのソファーでネットトレードに勤しんでいた優も、何事も無かったかのようにスルーし、ノートパソコンから顔を上げると買い出し用の財布をすっと差し出す。
 屋敷の会計は優が一括管理しているのだ。

「うぅ、みんなノリが悪いよ~。それじゃ優姉さん、行って来ま~す♪」

 終始笑顔の真奈美とクールな振る舞いの優に文句を言いつつも、若菜は小躍りしながら真奈美と千恵を従え屋敷を出る。
 買い物でいつも先陣を切るのは若菜なのだ。

「さ~て! 今日の夕食は中華メインにしようかな~。それともオール純和食で……いやいや、洋食も捨てがたいなぁ~。宏ちゃん、どれも好きで残さず食べてくれるし~♪ ん~~~、昨日は洋食系だったから……どうしよう~」

 スーパーへ向かう道すがら、愛する男性(ひと)の笑顔を想い描きつつ献立に悩む若菜だった――。


     ☆     ☆     ☆


「ふふ……うふふふ♪」

 駅前スーパーの地階食品フロアで生鮮品の仕入れメモを見ながら、真奈美はつい、声を上げて笑ってしまった。
 すると、隣でショッピングカートを押している千恵から訝かしむ視線を向けられてしまう。

「真奈美さん? どうしました? こんなトコでいきなり」

「あ、ごめんね、驚かせて。いえね、買い物メモに書かれた、この数字が凄いなー、って思って」

「あぁ、そう言うコトね。あはは! 確かに、あたい達の一食分が四人家族の一日分になるからハンパ無いですね」

 納得がいったのか、破顔した千恵はさもありなん、とばかり大きく頷く。
 手元のメモには『牛乳十本、生クリームパック六個、バター一箱、スライスチーズ十個、木綿豆腐と絹ごし豆腐が四丁ずつ、油揚げ三十枚……』等々、そうそうたる数が記されている。
 しかも、これらの食材は三日もあれば全てゼロになるのだから凄まじいとしか言いようがない。

「この数字見てね、ふと考えたの」

 ひとしきり笑ったあと、ゆっくり歩く真奈美は千恵から視線を外すと天井を見上げる。
 頭の動きに合わせて背中の中程まで伸ばした漆黒のストレートヘアがサラリと流れ、華奢な肩を滑り落ちてゆく。

「今、お屋敷に十一人いるでしょ? そうすると平日は朝晩で二十二人分に主婦組五人のお昼が加わって二十七人分。そこに宏君のお弁当とお代わり用に余裕を持たせるから、一日最低三十人分は作るじゃない? 休日なら三十三人分に、お代わりを加えて四十人分位になるでしょ? これって、片田舎の小さな食堂みたいな数だなー、って」

「あはははっ! そう考えるともの凄い数字ですね。平日のお昼にしたって、あたい達、結構食べてますし」

「それはホラ、みんな家事で一生懸命働いてお腹空いちゃうから♪」

「あ、あたいは小食ですよっ! あの娘(こ)――若菜の事だ――が人一倍食べてるんですっ」

 必死に言い訳する千恵が可笑しく、真奈美は声を上げて笑う。

「お米にしたって、朝と晩に一升ずつ炊くから凄いよねー。いくら宏君の実家から毎月二俵送って貰っているとは言え、ひと月で食べ尽くしているのかと思うとホント、凄いな~って。年間で二十四俵、重さにして千四百キロ超えだよ?」

「ホントですね。宏と同居始めた頃は五人だけだったのに、真奈美さんとほのかさんが加わって七人に、そして去年の秋から多恵子さんや夏穂先生達四人が加わって、今や……」

「「十一人の大家族!」」

 同時に立ち止まり、笑顔を向け合うと綺麗にハモる、真奈美と千恵。

「うふふふふっ♪」

「あははははっ♪」

 店内BGMや呼び込みの声で賑やかな食品売り場に、二人の朗らかな笑い声が一時(いっとき)、響く。

(そう、すべては宏君が中心にいるからこそ、なのよね)

 真奈美の脳裏に、愛する男性(ひと)の笑顔が浮かぶ。

 ――いつも微笑み、どんな時でも心優しく笑顔で応えてくれる、愛しき男性(ひと)――。

(やだ、胸が熱くなって……ドキドキして来ちゃった。……あ、顔も熱くなって……みんなから変に思われちゃう)

 意識を別の方へ向けようとすればする程、宏の温もりと交合シーンが甦って来る。
 頭を振って無理矢理追い払っても、身体で覚えた精の熱さは決して消えはしない。
 子宮が火照り、熱い塊が膣内(なか)に降りると乳首も同時に疼き出す。

(こ、こんなトコで身体が反応しちゃうなんて……ダメぇ! でも……ブラと擦れて……オッパイ、勃っちゃう!)

 状況も忘れ、ひとり悶々としていたら。

「姉さん~、真奈美さん~、お待たせ~」

 ひと抱えもある白い発泡スチロールの箱を両手で持った若菜がお客を右に左に避けながら歩み寄って来る。
 首の後ろでひとつに結った黒髪は滝のように真っ直ぐ背中へと流れ、歩調に合わせて小さく左右に揺れている。

(た、助かった~! 若菜ちゃんが来てくれなかったら、公衆の面前で完全に発情するトコだった)

 ホッと胸を撫で下ろし、大きな深呼吸を繰り返して料理長と合流する。
 しかし胸の鼓動とお腹で燻る火照りだけは、いつまでも収まらなかった。

「どうだった? 旨そうな金目(きんめ)、人数分揃った?」

「うん! 私が選んだから間違い無~し! 十匹全部、脂も乗ってるし~、今朝、河岸に上がったばかりだから完璧だよ~♪ 姉さんも見てみる~? きっと気に入るよ~♪」

 ひとり悶々とする真奈美を余所に、千恵と若菜の朗らかな問答が続いている。
 若菜は鮮魚コーナーで特売していた銚子産の金目鯛に目を付け、今晩のメインディッシュにとさっそく買おうとしたものの、生憎人数分は並んでいなかった。
 そこで、今やすっかりと顔馴染みとなった鮮魚担当の人に頼んで在庫の中から選ばせて貰っていたのだ。
 しかも氷を隙間無く詰めて梱包してくれるので、鮮魚を買う時はいつも発泡スチロール箱がもれなく付いて来るのだった。

「……って、いいわよっ! せっかく密封してくれてんのに、ここで開けたって仕方無いでしょっ!」

 今、まさにガムテープを剥がそうとする若菜の手を千恵が慌てて押さえる。
 そんな美姉妹(しまい)のやりとりも、真奈美には心地好かった。

「ふふ♪ うふふふふふふっ♪」

 再び笑い出した真奈美に千恵はまたかと苦笑いし、若菜は何の事か判らず首を傾げる。
 そんな若菜に、真奈美は心情を吐露する。

「去年の今頃は宏君を想うだけで何もせず何も出来無かった私が、今はこうして宏君の奥さんとなり、みんなと一緒に宏君や他の奥さん達の生活を陰ながら支えているのかと思うと……無性に可笑しくなってね」

 瞳を伏せ小さく笑う真奈美に、若菜は満面の笑みで言い切った。

「真奈美さん~。私や姉さん、そして他の奥さん達は全て同じ立ち位置にいるんだよ~。真奈美さんは決して『陰ながら』の存在じゃ無いよ~。宏ちゃんと同じ、晶姉さんや夏穂先生と同じ、『陽の当たる場所』にいるんだよ~♪」

 目からうろこ――とは、この事だろうか。
 真奈美は依然として古い、そして無意識に自らを卑下する考え方に愕然とした。

(あ……そうか。こうしていつも卑屈になるからダメなんだ。もっと前向きに……晶先輩や夏穂さん、そして若菜ちゃんみたいに、宏君といられる幸せをもっと表に出して好いんだ!)

 またひとつ、古い殻が破け、心がひとまわり大きく成長したような気がした。
 瞳に想いが映ったのか、千恵がその通りだとばかり大きく破顔し、ほのかを真似てサムズアップする。

「若菜ちゃん、ゴメンね。私ったら、いつの間にかネガティブな方向に走っちゃって……恥ずかしいわ。ホント、若菜ちゃんにはいつも教えられてばかり。ありがとう♪」

「ううん、真奈美さんの、そーゆー腰の低いトコも、私、だ~い好き! でも~……」

「? でも……ナニ?」

「余り腰を低くし過ぎると~、宏ちゃんが真奈美さんを持ち上げられなくなっちゃうよ~?」

 と、ここで若菜はポンッ、と手を叩き、何か閃いたのか満面の笑みを浮かべて高らかに曰(のたま)った。

「真奈美さんはいつも騎乗位で宏ちゃんとエッチしてるから~、逆に押さえ込んでるよね――」

「――って、若菜ちゃんっ! 声が大きいっ!!」

「――って、オマエはナニを声高に話しとるか――――――――っ!!」

 この三人による、このスーパーへの買い出し姿は暫くの間、見る事は無かったと云う――。


     ☆     ☆     ☆


「あ~~~、恥ずかしかった! ったく、オマエと来たら節操も無く要らんコトをペラペラと大声で……」

「だってぇ~、真奈美さんの気持ち、すっご~く判るんだモン! だからつい……てへっ♪」

「な~にが『てへっ♪』、だっ! あたいら、暫くこのスーパーに来づらくなっちゃったじゃないかっ! 明日っから誰が買い出しすんのよっ、まったくも~~~っ」

 怒り心頭とばかり、眉根を思いっ切り寄せた千恵がブツクサ文句を言う。
 早足で踏み出す度に頭の高い位置で縛った蒼いリボンとポニーテールがピョコピョコと軽やかに弾み、蒼のトレーナーとジーンズに包まれた自身の腰を撫でてゆく。

「明日っからは、アンタひとりで買い出し、しなさいよねっ」

「え~、そんな~~。姉さんの、いけずぅ~」

 千恵は紫がかった艶やかな黒髪とやや吊り目がちな大きな瞳、そして小柄ながらメリハリの利いた八頭身ボディが魅力の、若菜の双子の姉である。
 妹とは身長差が二十五センチあり、性格も真面目で、楽天的な若菜とは似ても似つかぬが、宏の妻として、また屋敷の良識(?)として日夜奮闘する面倒見の好い御姐様でもある。

「何だか……私もごめんなさい」

 真奈美も騒ぎの一端となった責任を感じてか、若菜の隣で苦笑いを浮かべ、小さく首を竦める。

「あ、真奈美さんは悪くないです。全面的に悪いのはコイツだから、気にしないで大丈夫です」

「え~~~っ!? 姉さん、横暴~っ!」

 頬を膨らませた妹をスルーし、ひとつ年上だのにいつまでも謙虚な姿勢を崩さない真奈美に千恵は笑みを向ける。

(真奈美さんに沈んだ顔は似合わないからね。いつまでも笑って、あたい達を癒して貰わなきゃね♪)

 千恵を先頭に、三人は食材で膨れた運搬用カート三台をそれぞれ片手で牽きながらロビーフロアへと足を進める。

「ほら! さっさとクジ引いてとっとと帰るわよっ! いつまでもウロウロしてると後ろ指、差されちゃうから」

 食品フロアでの騒ぎ(?)が後を引く千恵は抽選券を翳し、行き交う人を器用に避けながら正面入口を目指す。
 この入口脇のスペースで『恒例! 春の大抽選会!!』なるものが開催されているのだ。

「うっわー、なんか知らんがすっげー盛り上がってんじゃん」

 千恵の呟きに若菜と真奈美も周囲に視線を走らせ、目を見張っている。
 よくよく見ると今日が最終日らしく、着ぐるみ定番のパンダやウサギ、そして鷹、鷲、獅子、水牛、燕、鯉、鯨、虎に龍の着ぐるみまでもが愛嬌を振り捲き、商店街の法被(はっぴ)を着たオジサン達と一緒になって呼び込んでいる。
 どうやら五つある景品のうち、四等以外はまだ当たりが出ていないらしい。

「ほら、丁度七十五枚あるから、ひとり二十五回ずつね。……ま、ひとつでも大物(当たり)が出たら儲けモンだわ♪」

 買い物金額によって抽選券の貰える枚数が変わる(五百円毎に一枚貰える)ので、千恵達のように購入金額が大きいと自然とクジを引く回数も多くなるのだ。

(だからって当たる確率が上がる訳じゃ無いし、これまでも当たったためし、無いんだけどねー)

 喜び勇んで(腕捲りしてまで)ガラポンを回す妹の後ろ姿を横目に、千恵は抽選台の背後に並んで貼られた景品紹介のポスターに目を凝らす……ものの。

(一等の『エコノミークラスで行く、ソウル・ドバイ乗換ヨーロッパ五日間ペア旅行』つったって、あたい達は九ヶ月前にファーストクラスで世界一周したばかりだもんなー。二人だけってのも、あたいらには半端だし。もっとも、宏と二人っきりなら万々歳! なんだろうけど……他の連中が黙って無いだろうしなー)

 周囲の盛り上がり(若菜がクジを引く度に喚声が上がる)を余所に、今の千恵にとって魅力溢れる一等景品とはお世辞でも言い難い。

(二等の『四十インチ薄型液晶テレビ』にしたって、リビングに五十インチのプラズマが既に鎮座してるしなぁ。三等の『巌室(いわむろ)温泉、一泊二日ご家族様ご招待』、……って、宏の実家から車で二十分の場所にある温泉じゃんっ。しかもこの旅館、泊まったコトあるしっ! 既に出た四等の『ロデオ型ダイエット器具』にしたって……宏と騎乗位エッチしてるから誰も必要無いし使いもしない――じゃ無くってっ!!)

 何だかクジを引く楽しみが一気に霧散した……のは気のせいでは無い筈だ。

(相変わらずここの商店街、しょぼい景品だよな~。それにハズレのポケットティッシュを七十五個貰ってもなぁ。しかも温泉以外の景品、去年のクリスマスセールの時の残りじゃねーのか? そもそも、ホントに当たり入ってんのか?)

 どこか見覚えのあるポスター(端が微妙に切れていたり、よれていたりしている)に、眉を寄せる千恵。
 主催者が聞いたら目を三角にしそうな感想を浮かべていたが、ひとつだけ目に留まったポスターがあった。

「他はともかく、アレならまだ使えそうね。でもまぁ五等なんてそうそう当たらんし、とっとと終わらせますかねー」

 若菜と真奈美が完膚無きまでに敗北し(ポケティッシュの山を抱えて意気消沈していた)、残り一枚となった抽選券を係員のオジサンに手渡した千恵はそのポスターをぼんやりと眺めつつ無造作にガラポン抽選器を回した――。


     ☆     ☆     ☆


「……ここ、ホントに俺達の住む市が運営管理する市民プールなのか? ここは中東でアラブの王様が所有するプライベートプールの間違いじゃねぇのか?」

 若菜、真奈美、千恵がクジを引いた、その翌日。
 プールサイドで呆然と立ち尽くし、ポツリと呟くのは宏だ。

 ――錆の浮き出たロッカーに紙コップの自販機が一台。名ばかりのウォータースライダーに小学校と同じ規格で作られた二十五メートルの冷たい屋外プール――。

 市民プールと言えばそれらがデフォルトとして刷り込まれている宏にとって、目の前の光景を疑いたくなるのも無理はなかった。
 右を見るとオリンピックで使用可能な国際規格の五十メートルプールと高さ十メートルの飛び込み台が二つ並んだ高飛び込み専用プール、その奥には水球兼用のシンクロナイズドスイミング用のプールが観客席に囲まれている。
 左を見ると、総ガラス張りの天井と壁に囲まれた広大な空間に背の高い緑の植木がそこかしこに配置され、それら隙間を縫って五種類の急降下(絶叫?)&長距離ウォータースライダーにサーフィンが出来そうな波の立つプール、そして全てのプールを囲うように長々と作られた幅の広い流れるプールに親子向けの浅いプールまで。
 しかも、それら全てが温水だと言う。

(いったい、どこの国の施設だよ、これ)

 生まれて初めて足を踏み入れた市民プールの絢爛豪華さに半ば呆れつつ、ため息もひとつ漏らす宏。
 麗らかな春の陽射しが優しく降り注ぐ明るく温かい屋内には、人っ子ひとりいないのだから。

「あの、千恵姉? 今日は俺達だけの貸し切り、って訳じゃないよね?」

 宏は苦笑しつつ、幼馴染から奥さんへ二階級特進を果たして久しい千恵に顔を向ける。
 陽の光を浴びる真っ赤な紐ビキニと同色のリボンで結った黒髪のロングポニーテールが眩しい。

「あたいも、まさかこんな豪勢なのにここまで空いてるとは思わんかったわ。まぁ、時季外れだし新学期や新年度が始まったばかりの平日で誰も泳ぐヒマが無い、ってコトなんじゃないかな? しかも駅からバスで四十分の距離! ってのがねぇ。だから細かいコトは無視して楽しんじゃえば好いと思う……よ?」

 最後は疑問形になる千恵。
 どうやら千恵自身も、この状況をどう捉えて好いものか考えあぐねているらしい。

「そうだね。昼過ぎに来たのに『本日最初のお客様です。しかしこれ以降の新たなお客様は望めませんのでご自由に楽しんでいって下さい』って窓口嬢が苦笑いしてたもんなぁ。シーズン前のプールって、こんなんなのか? 俺らが泳ぐのはいつも海だったから市民プールなんて初めてだし……真奈美さんと若姉はどう思う――」

 宏は千恵の隣で佇む真奈美と若菜にも視線を向けるが、すぐに尋ねるのを止(や)めた。
 何故なら。

「きゃ~~~、誰もいない流れるプールよ! ウォータースライダー全部独り占めよっ!」

 純白のワンピース水着を纏った真奈美は黒目がちな瞳を爛々と輝かせ、我先にとダッシュし頭からプールに飛び込んだからだ。
 しかも。

「わ~~~~いっ! ついに世界を手中に収めたのじゃ~~~っ♪」

 チョッと(かなり?)意味不明な叫びを上げた若菜も切れ長の瞳をギラ付かせながら真奈美に続いて猛然と駆け出し、高々とジャンプすると尻からプールにダイブする。

「真奈美さんと若姉は家(うち)を出た時から遊びモード全開だったからなぁ。でも、こんなに空いてんのが判ってたら、優姉をもっと強く誘えば好かった」

 宏の頭の中に、留守番を買って出た優の顔がポワンと浮かぶ。
 千恵も二つ年上のお姉様を思い浮かべたのか、小さく肩を竦めた。

「まぁ、仕方無いわよ。優さん、『為替がボクを呼んでいる♪』とか『今日が大儲けの特異日。絶対に逃してはならない!』、って鼻息荒くしてパソコンの前から一歩も動かなかったんだから」

「優姉、時々ネットトレードに熱くなるからなぁ。それに……」

 目を細くした宏の意識が屋敷最年長の女性に向く。

「多恵子さんの水着姿、また見たかったなぁ~♥」

「宏……あんた、いくら多恵子さんが見た目十代だからって、本気(マジ)でロリに走ったんじゃ無いでしょうねっ」

 目の前の女よりもここにいない女に鼻の下を伸ばしたのが面白く無いらしく、千恵が腰に両手を当て眉根を思いっ切り寄せて下から睨んで来た。
 二人の身長差で(百六十九センチの宏と百五十センチの千恵)、いつも千恵が宏を見上げる格好となるのだが。

(わおっ! 胸の谷間がモロ見えっ♪ ……きゃー、上体を動かす度にプルプル揺れてるぅ♥)

 見下ろす形となる宏の視線は必然的(自動的?)に千恵の豊満な二つの丘(八十四のDカップだ♪)と深く刻まれた谷間に吸い寄せられる。

「そ、そそそそそんなコト、ナイデスヨ~。い、いいい今は千恵姉の水着姿にノックアウトされてマスヨー」

「動揺した上にカタカナ発音!? 思いっ切り怪しいわっ!」

 指を突き付け一歩踏み出すも千恵はすぐに破顔し、宏も一緒に笑う。

「ま、多恵子さんは『どうしても外せない用事があるから』ってんで一昨日から田舎に戻ってるから仕方無いよなぁ。明日、戻って来るの待ってたら招待券が無駄になるしね。……多恵子さんには今日の分を後で穴埋めしとかないと」

「そうね。あたいもまさかプールの有効期限が今日まで! とは思いもしなかったわ。これは明らかに商店街の不手際ねっ。なんで期限切れ寸前の招待券を景品に置いとくかなー。今度あのオヤジに会ったら文句言ってやるっ!」

 拳を握り額に青筋立てて目を剥く千恵に、宏はまぁまぁと執り成す。

「でもそのお陰で、こうして空いたプールを楽しめるんだから、善(よ)しとしようよ。ね♪」

「今日来たのだって、たまたま休みになった宏がいたからよっ! これが普段通りだったら誰も来てないわ」

「今時、会社の創立記念日で休み、だもんなぁ。まぁ、朝メシ食べ終えるまですっかり忘れてた俺もナンだけど」

「ふふふ♪」

「あははは♪」

 見つめ合いながら笑う二人。
 いつしか、鼻と鼻がくっ付き合う程にまで顔を寄せ合っていた。
 目の前に愛しき人の美味たる唇があるのだから、当然、する事はひとつだ。

「千恵姉……ちゅっ♥」

「っふん♥ 宏ぃ♥」

 自然と抱き合い、唇をついばみ、舌先を突(つつ)き合い、舌全体で絡み合う。
 互いに抱いた腕で背中や腰をさすり、膝で内腿や股間もさすって温もりと愛を確かめ合う。

(……………………ん?)

 ひとしきり貪り合った所で。
 宏は千恵のキスが徐々に疎かになり、視線もチラチラと背後に向けられているのに気付いた。
 どうやら、今は熱い抱擁よりも誰もいない温水プールに心奪われているようだ。
 背後にある、波の立つプールからは若菜と真奈美の黄色い歓声がローレライの如く、ずっと聞こえてもいる。
 宏は千恵の手を取ると、ゆっくりと流れるプールに向かって歩き出す。

「せっかく千恵姉が商店街のクジで当ててくれたんだ。目一杯、楽しもうね♪」

 照れて頬を紅(あか)く染める幸運の女神を正面から抱き締め、宏はプールサイドを一歩ずつ後ずさる。

「宏♥ ……宏? 何を下がって……って、まさかこのまま飛び込む気じゃ……って、ひ、宏ぃ――――――っ!?」

 最後は絶叫する千恵を両腕の中に収めたまま、宏は背面から煌めく水面に飛び込んだ――。


     ☆     ☆     ☆


 宏と三人の妻達はツーオンツーの水球を楽しみ(守備側となった千恵の脚で腹や股間を何度も蹴られた)、四人揃ってシンクロナイズドスイミングの真似事をし(フィニッシュを決めたら若菜の裏拳が顎をクリティカルヒットした)、高飛び込みでは背筋が凍るスリルを味わい(寄り掛かった真奈美に押されて落ちた)、誰もいないのを好い事に流れるプールを全員で逆泳し(全力で泳いでも位置は変わらなかった)、海とは違う楽しさを心ゆくまで堪能した。
 そしてビル十五階相当の高さから滑り降りる(落ちる?)ウォータースライダー五種類をそれぞれ制覇し、プールサイドに上がった所で。

「って、宏! 出てる! ナニが……半分以上、はみ出てるっ!」

 千恵が慌てたように指差す先には、宏が纏っている黒ビキニ。
 ウェストラインは腰骨よりずっと下に位置し、尻たぶも半分以上、露わになる極小タイプだ。
 言うまでも無く、勃起した男根が収まる容積は、これっぽっちも無い。

「だって仕方無いでしょ! みんな……セクシー過ぎて反応したんだからっ。そもそも、なんで三人ともインナー付けてないのっ!? 付けてないから胸のポッチや股間の一本筋が丸判りで……真奈美さんなんか、白が透けて裸同然だしっ! 今迄我慢してたけど、もう辛抱堪らんって!」

 片手で股間を隠し、三人のセクシー美女を代わる代わる指を差し必死に言い訳する宏。
 しかし片手で隠れる程、小さな宏(?)では無い。
 大きく開いたカリ首は勿論、膨らんだ裏筋や青筋立てた太い竿まで露わになっている。
 セクシーランジェリー同然の艶姿にフル勃起するのは男として正常に機能している証拠だが、如実な反応を黙って見過ごす奥さん達では無い。

「うふふ♪ 誰もいなかったから水着に着替えた時、インナーしなかったの。この方が宏君、断然悦ぶと思って♥」

 目元を赤らめた真奈美の言葉に若菜が頷き、千恵は頬を染める。
 どうやら、始めからコトは仕組まれていたようだ。
 となれば、スル事は限られ、先陣を切る者が現われて当然と言えば当然だった。

「宏ちゃん~。私の競泳水着に発情して、おちんちん出してちゃダメだよ~♥ そんなイケナイ男性(ひと)は~、み~っちりお仕置きしてあ・げ・る~♥」

 片側の肩紐をずらし、湿らせた真っ赤な舌先で唇をゆっくり舐め回しながら若菜が一歩、踏み出して来る。
 身長百七十五センチ、バスト七十八(Cカップだ♪)、ウェスト六十、ヒップ八十八の八頭身のモデル体型を包むのは鮮やかな青が眩しい競泳用水着だ。
 背中は肩から腰に掛けて大きく開いてバツ印に布が通り、股間も腰骨が見える程のハイレグ仕様となっている。
 しかも、プールで濡れた身体に密着しているので押さえられたバストの微かな膨らみや先端の突起は勿論、ヘソの窪みや股間の亀裂までもが一目瞭然だ。

「宏君、元気ぃ♥ ふふっ、今日もたっぷり癒されたいのね。だったら私に、ま・か・せ・て♪」

 身長百六十五センチの真奈美も、ボディーラインが丸判りのハイレグワンピースを纏っている。
 大きく開いた背中と胸元に覗く深く刻まれた胸の谷間が何ともセクシーで、押さえきれない豊かな双丘(八十六のDカップだ♪)が柔らかく揺れてもいる。
 オマケに丸い乳輪のピンクや尖った乳首の紅色が透けて見え、細いウェスト(六十)から続く丸いヒップ(八十三)ラインは頬擦りしたくなる程の美しさだ。

「極小ビキニなんか着ちゃって~、宏ちゃんだって私達に『モッコリ』、散々、見せ付けて来たじゃない~♪ だ・か・ら~、元々の責任は宏ちゃんにあるんだよ~♥」

「わざと見せ付けて無いし、モッコリだってひと回り小さい水着に収めたから不可抗力っ! そもそもこの水着、若姉が渡したんじゃない! ……って、二人ともエッチする気、満々!?」

 逆ギレし、怯える(?)宏へ、舌舐めずりした二人が一歩、また一歩とにじり寄って来る。
 その瞳はすっかりと妖しい光を帯び始め、場の空気は明るく健全なものから妖しく淫靡な空気に取って代わる。

「ふふ♥ ひ・ろ・し・ちぁ~ん♥」

「ひ・ろ・し・くぅ~ん♥」

 鼻に掛かった声は蜂蜜以上に甘く、宏を見つめる双眸は御馳走を前にした空腹の猛禽類、そのものだ。

「みんな、ここじゃダメだって! 若姉!? 何で片乳出してるのっ!? 真奈美さん!? こんなトコでクロッチ絞って割れ目に食い込ませちゃダメぇ! いくらお客いなくても監視員やスタッフはいるし監視カメラだってあるんだからっ!」

 じりじりと後退り、首を横に振る宏に、若菜はあっけらかんとした顔で曰(のたま)った。

「大丈夫だよ~。全ての監視カメラはシステムメンテナンスで今日一杯は機能してないから~。十分おきに巡回する人も各プールの監視員さんや係員さんも今日はいないよ~。私達だけだから自由に使わせて~、自分達は休ませて貰うんだって~♪」

「そ、そう言えばそんなコト、窓口嬢が言ってたような。道理で、売店は声を掛けても暫く誰も出て来なかったしプールサイドにもスタッフを見なかった訳だ……じゃ無くってっ! 何で若姉がそんな裏情報知ってんのっ!? しかもそんな自由気ままな管理で好いのか、市はっ!? 千恵姉、早く二人を止めて……って!?」

 宏の目は、屋敷の良識と謳われる千恵を映し出したのだが――。


     ☆     ☆     ☆


「宏……あたいも……出来れば愛して欲しい♥」

 宏の目の前には、ビキニのトップをたくし上げた千恵がいた。
 どうやら淫靡な空気にすっかりと感化され、毒されたようだ。
 それでも理性がまだ残っているようで、ブラを完全には外さず、他の二人と違っておねだりも控え目だ。
 長い睫毛の瞳を俯かせ、両腕で自分を抱き締める姿はどこかいじらしい。
 そんな千恵だが。

「千恵姉、濡れて……滴ってる」

 明らかにプールの水とは違う、粘度の高い液体が幾筋かに分かれて内腿をゆっくりと伝っていた。
 普段は理知的に振る舞う女性が公共の場で発情している証を目の当たりにし、宏の肉槍は完全にいきり勃つ。
 鋼(はがね)と化した肉棒がビキニパンツのウェストをも押し下げ、完全な姿を現わした。

「し、仕方無いでしょっ! さっきから……宏の……ソコが……モッコリおっきくなってて……その……浮き出た形を散々見せ付けられたら……あたいだって……♥」

 言い訳するも最後は小声になり、真っ赤な顔でモジモジと内腿を摺り合わせる千恵。

「千恵姉っ!」

 誰もいない、誰からも見られていないと言う安心感から、宏は硬い肉槍を構えて目の前の女体に飛び掛かった。
 自分を一途に求めてくれる女性(ひと)を前に、大人な対応が出来る程、宏の理性は硬くはなかった。
 すぐ隣では若菜と真奈美が鳶に油揚げを攫われたとばかり頬を膨らませてブーイングをかましていたが、生憎と自分はひとりしかいない。
 文字通り、指を咥えて待ってて貰う事にする。

「千恵姉……千恵姉っ♥ あぁ……千恵姉のお腹、あったかくてスベスベしてて……気持ち好いっ♥」

 荒々しく正面から抱き締め、唇を貪りながらガマン汁が噴き出す勃起肉を押し付ける。
 大量のカウパー液が潤滑油となり、円滑に動く亀頭が千恵のヘソの周辺をしとどに濡らし、何度も擦り上げる。

「こ、こんな場所じゃイケナイのに……ひ、宏の、熱いっ! ホントに灼けた鉄棒が当たってるみたい! あ、あたいもアソコが熱くなって……でも……ここじゃ……」

 公の場、と言う意識があるのだろう、最後の一線をなかなか踏み込めないでいる千恵の耳元に、宏は口を寄せた。

「今、この世には俺達だけだよ。千恵姉、愛してる♥」

 愛を囁き、耳たぶを甘噛みし、ひと舐めする宏。
 その途端、千恵は大きく身体を震わせたかと思いきやカクッと膝を折った。

「あ、あはは~、嬉しさの余り腰が……抜けた。……………………責任、取ってね♥」

 宏の首に両手を回し、全身で抱き付く千恵の吐息はすっかりと熱くなっていた。

「了解!」

 美人妻の可愛いリクエストに、宏は千恵のボトムを横にずらし、腰の位置を合わせると滾った肉棒を熱く蕩けた蜜壷へ挿入する。
 いったい、いつから蜜が溢れていたのか、千恵の小さな洞窟は何の抵抗もなくヌルリと宏の巨神兵(巨チン兵!)を呑み込んでゆく。

「あぁ~~~、挿(はい)って……宏が膣奥(おく)まで挿って来たぁ~~~♥」

 挿入し、宏の腰の位置が高くなるにつれて千恵の両足は徐々に爪先立ちになる。
 そして竿の根本までしっかりと挿し込んだ所で宏の腰に千恵の両足が自然と回り、駅弁スタイルになった。
 足が長く、小柄で体重の軽い千恵だからこそ出来る芸当だ。

「千恵姉のオマンコ、肉付きの好い割れ目が竿の根本を挟んで……堪らん♪ 一本の深い縦筋が女を象徴してて最高~♪ あぁ……熱くくるまれて……膣内(なか)がうねってる♪」

「はぁん♥ 宏が膣内(なか)で暴れてる~♥ 宏の硬くて熱いのが……深々と刺さって膣奥を擦ってるぅ~~♥」

 うっすらと汗を浮かべた千恵の肢体は朱に染まり、愛液と汗の混じった甘酸っぱい匂いが二人を包み込む。
 粘着質な水音がどんどんと大きくなり、荒い鼻息と混じって辺りに響いてゆく。

「うぅ、千恵姉の膣内、手で強く握られてるみたいで……上手く抽挿出来んっ」

 宏は腰の動きを前後から回転運動に変える。
 白蜜滴る無毛の縦溝を右に左に何度も掻き回し、恥丘で勃起した紅真珠を押し潰して千恵を啼かせてゆく。

「あん、あんっ、ぁはんっ♥ き、気持ち好いっ♥ 気持ち好過ぎて……宏がいっぱい擦れて……もう……イキそうっ♥」

「千恵姉ってば、根本から先端まで万遍なくキュンキュン締め付けて来る♪ そんじゃ、そろそろイッてみようか♥」

 千恵の膣肉の温もりと締め付けをひとしきり堪能した所で。
 深々と結合している事を確認した宏は千恵と繋がったままプールサイドを高く蹴り、正面から流れるプールに飛び込んだ。
 今度は千恵が背面から落ちる格好だ。

「あ? あぁ!? あ~~~~~~っ!! と、飛んでるぅ――――――――っ!?」

 ベッドの上とは違う本物の浮遊感と落下感を味わったのだろう、千恵は両手足に力を込めて必死に掴まって来る。

 ――どばしゃ――んっっ!!――。

 千恵の言葉が終わらぬうちに二人は大きな水飛沫を上げ、水中へと没する。

『ん~~~♥』

『ん~~~ちゅっ♥』

 目と目で通じ合い、唇と下半身で深く繋がったままの二人。
 水中に漂い流されながら、長く濃密な交合となった――。


     ☆     ☆     ☆


「若姉のお尻、キュッと締まってて格好好いね。流石、元スポーツウーマン。鍛え上げた肉体は伊達じゃ無いね♪」

 宏は若菜に手摺りを掴ませると腰を突き出させ、大きく開いた足の間に座り込むようにして股間を舐っていた。
 競泳水着の上から尻たぶに手を這わせて柔らかくも弾力のある肉感を何度も味わい、心ゆくまで頬擦りし、水着と肌の境目を腰から股間に向けて舌先でなぞってゆく。

「はぁん♥ ひ、宏ちゃん、舌の這わせ方がマニアックになってるよぅ~。はひゃんっ! クロッチの上から舐めて来たぁ~♥」

「若姉のパイパンマンコ、水着の上からでも形がハッキリ判るよ♪ グリーンピース大のクリがプックリ膨れてるし、厚みのあるビラビラが大きく開いてあったかいネバネバのお汁(つゆ)もこんこんと湧き出してるし……いつ味わっても牝の生殖器って感じだね。……あ、プールにいる所為か塩素の匂いと味が混じってる♪」

「いゃ~ん♥ 宏ちゃんが私のおまんこ、味わってるぅ~。熱くて荒い息が掛かってるの、判るぅ~~♪」

 水着に包まれたスレンダーな肢体を揺すり、男を誘うかのように腰を蠢かせる若菜。
 高校時代は百七十五センチの長身を活かして薙刀で三年連続インターハイ出場を果たし、腰まで届く濡れ羽色のストレートヘアの清楚な雰囲気と薙刀を振るう凛とした姿が相まって今でも大和撫子と呼ばれている。
 そんな大和撫子が目元を朱(あか)く染め、濡れた瞳で妖艶な流し目まで向けて来るのだから堪らない。

「若姉の長い脚、俺、好きだよ♪ しなやかな筋肉に適度な脂肪も付いてて、こうして舐め上げるだけで興奮するよ」

 宏は膨ら脛から膝裏、内腿と尖らせた舌先を小刻みに震わせながら流れ出た愛液を辿って秘所地を目指す。
 舌の動きに合わせて太腿や内腿を撫でさすり、時折、恥丘や鼠蹊部、尻の割れ目を指先でなぞる事も忘れない。

「ひっ、宏ちゃんの唇と指が~、わ、私をドロドロに溶かすぅ~~♥」

「若姉ったら乳首、ビンビンに勃起させてる~♪ それにほら、舌先で軽く割れ目をなぞっただけで白い愛液がどんどん滲み出ても来る♪」

 伸ばした両手で小指大にまで勃起した乳首を何度も掠め、尖らせた舌先で水着越しに肉溝をゆっくり攻めてゆく。

「ひ、宏ちゃんっ! そ、そんな……触れるか触れないかの力加減で触れないでぇ~! もっと……もっとちゃんと摘んで……しっかり舐めてぇ! いつまでも水着の上からじゃ……焦れったくて狂っちゃうぅ~~っ!」

「ちゃんと……って、ココを? しっかり……って、コッチ?」

「あぁ……っ、宏ちゃん、わざと外してるぅ! わざと性感帯の隙間を攻めてるぅ~っ!」

 指先で乳輪を軽くなぞり、舌先で陰核の周囲を掃くように舐める宏に、声を震わせ泣き声を上げる若菜。
 コンパスのような長い美脚をもどかし気に揺すり、おねだりするかのように目一杯、股間を突き出して来る。

「お、お願いだからっ! 焦らされるの、もうイヤぁっ! 水着めくって乳首とおまんこ、直(じか)に弄ってぇ!」

 髪を振り乱し、半ば裏返った声で訴える美顔は形好い眉を八の字に下げ、切れ長の瞳には涙さえ浮かべていた。
 淫乱な素振りを見せていたのに、いつしかしおらしくなる若菜に、応えない宏では無かった。
 ニヤリと口角を上げ、目の前の柳腰をがっちり掴む。

「それじゃ、直接合体して一緒に落ちよっか♪」

「……え? ……えぇ!? え――――――っ!」

 宏は戸惑う若菜に構わず背面立位(立ちバックだ)で合体し、そのまま若菜を持ち上げると垂直落下型のウォータースライダーに飛び込んだ。
 当然、若菜には何も言わずに、だ。

「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――っ!!」

 若菜からすれば、リュージュをしている気分かもしれない。
 股間で繋がり、下から絡む宏の足と腕で身体をガッチリ押さえられているとは言え、上に乗る若菜にとっては不安定この上無いのだろう、大きな身体が小さく縮こまっている。

「お、落ちる! 落ちてるっ! 堕ちるぅ――――――――――――――~~~~~…………っ!!」

 子宮への強烈な突き上げと実際に落下する無重力感に翻弄される若菜。
 ベッドの上で味わう幻覚とはまるで違うリアルな落下感覚と着水に合わせて膣内(なか)で弾けた大量のマグマに、若菜は呆気無く昇天するのだった――。


     ☆     ☆     ☆


「真奈美さんのオマンコ、いつも脱毛処理されてて肌触りが最高だよ♪ くすみや剃り跡が無い、白磁器のようなツルツルすべすべなパイパンマンコ、俺の唇との相性もバッチリだし♪」

 水着を横にずらし、緩やかな弧を描く恥丘に深々と切れ込んだ女の縦筋を露わにする宏。
 舐るように唇を這わせ、熱い息を吹き掛けて溢れ出る愛液を尖らせた舌先で舐め取ってゆく。

 ――真っ直ぐに切れ込んだ肉溝にはサーモンピンクの陰核包皮と大きく勃ち上がっている紅真珠が覗き見え、皺や捩(よじ)れの無い処女同然な淡い桜色の秘唇が膣孔を囲って佇んでいる――。

 飽きる事の無い、宏が愛して止まない無毛の割れ目だ。

「真奈美さん、俺と千恵姉や若姉との合体を見て随分興奮したようだね。おっきなクリがビンビンに勃ち上がって、中のラヴィアも充血してすっかり肉厚になってる。……あ、ホラ、また膣内(なか)から本気汁が噴き出て来た♪」

 犯(や)る気満々の宏は真奈美を壁に寄り掛からせ、足の間に陣取ると無毛の股間を心ゆくまで弄んでいた。
 濃密な寵愛を受ける真奈美もまた、黒目がちな瞳はすっかりと潤み、汗で光る白い肌は紅(あか)く色付いている。
 小鼻を膨らませ、半開きとなった口からは真っ赤な舌先が覗き、荒い呼吸を何度も繰り返してもいる。

「はぁん♥ 宏君の悦びが私の至高の喜びなのぉ♪ だ・か・ら、私の『女』、好きなだけ見て、いっぱい味わってぇ♥」

「そんじゃ、お言葉に甘えて……かぷっ! ちぅ~~~♥」

 陰核包皮を剥き下ろし、完全露出させた肉芽を愛液と共に延々と吸い上げ、しゃぶる宏。
 唇で紅真珠を挟みつつ、舌先で上下左右に時には激しく、時には掃くように弾いて真奈美を追い込んでゆく。

「はひゃんっ! はぁん! ひぃっ! あハァあっ! イイッ! ひ、宏君の舌、し、痺れるぅ~~~っ♥」

 強烈な性電気を長時間喰らった所為か真奈美は髪を振り乱し、白目を剥き始める。
 真っ赤な舌先が口の端から覗き、身体も硬直し、突っ張って来る。
 宏の肩に置いた手は白くなるまで握られ、どうやらクリトリスアクメに達したまま降りられなくなったらしい。

「らめぇ! イってるっ! 何度もイッてるぅっ!! クリ吸われて……またイグぅ――――――っ!」

 涎と大量の潮を吹き上げ、連続絶頂を極める真奈美。
 小刻みな痙攣を繰り返し、股間は噴き出す体液と宏の唾液でドロドロに溶けている。

「イキっ放しの真奈美さん、アヘ顔も可愛いよ♥ いつも癒して貰ってるから、今度は俺の癒しパワーをあげるね♪」

 カウパー飛び散る勃起肉を上下に震わせ、鼻息荒い宏の言葉に、微かに残った真奈美の理性が「癒しでなくエッチに卑しいパワーだよ、それ」、と突っ込んだのはさておき。

「それじゃ真奈美さん。同時にイクとしますか♪ 俺も真奈美さんの膣内(なか)で盛大に射精(だ)したいし♪」

「……はぃ? ……はぇ!? はわぁ――――――――――――――――っ!!」

 宏は立ちバックで繋がると左腕を真奈美の腰に回し、ウォータースライダーに身を投じる瞬間に側位に変えた。
 しかも、真奈美の頭を右腕で抱え、目の上をそっと覆う形で、だ。
 当然、真奈美は視界を奪われ、暗闇の中を滑り落ちてゆく。

「回って……落ちてる!? 急回転しながら横向きに落ちてッ……真っ暗な中を足から落ちてくぅっ!! 闇に堕ちてくぅ――――――っ!!」

 ここはコイルバネと同じ形をした螺旋形のウォータースライダーなので、他より傾斜角は緩いものの(それでも三十度以上はある)、滑る距離と時間が一番長く、しかも急カーブの遠心力により身体が滑り上がるのだ。

「ぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ――――――――――――――っ!!」

 何も見えない分、より感覚が研ぎ澄まされたのか、真奈美は落下している間、ず~~っと叫喚を上げ続けた。
 宏もまた、着水の瞬間を狙って真奈美に止(とど)めの一発を見舞うのだった――。


     ☆     ☆     ☆


 その日の夜。

「……って、みんな納得してたんじゃ無かったの? 『たかが市民プール、仕事休んでまで行く価値も泳ぐ価値も無い』って言ってたの、誰だったっけ!? 『ちんけなプール如きで学校休む程、私はアホちゃいますー』と曰(のたま)ったの、誰っ!?」

 必死になって抗議するも、尻もちを着いたまま後退りし、背後の壁にピタリと追い詰められる宏。
 そんな怯える(?)ご当主に。

「えぇい、黙らっしゃいっ! そんな楽しそうなプールだと判っていたら、仕事になんか行かないわよっ!!」

「宏先輩、ズルいっ! 安っぽいプールだと思ってたからパスしたのに……非道いっ!!」

 長い髪を逆立てた晶は中指を立てた拳を突き出しながら猛然と吼え、切れ長の瞳をこれ以上無い位に吊り上げた飛鳥もツインテールを蛇のように蠢かせながら詰め寄って来る。
 どうやら二人とも、市民プールのイメージが当初の宏と同じだったようだ。
 当然、宏はほのかと夏穂、美優樹からも猛烈な嫉妬(吊るし上げとも言う)を喰らう。

「宏ぃ! そんな好い場所を独り占めかぁ? 人が汗水流して働いてるのに、イイ御身分だよなぁ? あーんっ!?」

「宏クン! いったい、いつからそんな甘い汁を吸うだけの情け無い生徒に成り下がったのっ! 先生、哀しいわ!」

「宏さんっ。せめて連絡のひとつも戴けたら講義すっぽかして飛んで行きましたのに……朴念仁なんですからっ!」

 眼光鋭くポキパキと拳を鳴らしたほのかに恫喝され、恩師にはハンカチ片手に本気で泣かれ、後輩の妹からは南極よりも冷た~い目で見られる宏。

「そ、そんな、ご無体なっ! みんな仕事と学校があるから行かない、って言うから、行ける俺達だけ
で――」

 この三人も、宏と同じプール像を持っていたらしい。
 滂沱と涙する宏は真奈美、千恵、若菜の三人に視線を向けるが、とばっちりを避ける為か、近寄りもせず助けてもくれなかった。
 逆に、若菜などは嬉々として「実際に堕ちる快感♥」を壊れたスピーカーの如く喋りまくって(煽って!)もいる。
 これでは助けるどころか、嫉妬の炎に大量のガソリンを威勢良く豪快に撒き散らしているようなものだ。

「「「……………………」」」

 唯一、千恵と真奈美、優だけは哀れむような瞳(宏には笑っているように見えた!)を黙って向けるだけだった。
 そして――。


     ☆     ☆     ☆


 戻った多恵子も引き連れ、後日、全員で同じプールへ行くまで宏は針のむしろに座る思いをし続けた。
 しかし、急激な気温上昇&連休初日にぶつかった為に超芋洗い状態&数時間待ちの大行列と相成り、余計に妻達のストレス(鬱憤!)が高まる結果に(当然、憂さ晴らし先は宏だ)なってしまったのだっ
た――。


                                            (つづく)


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