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     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


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恋衣~晶 恋衣~晶 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
 駅前商店街では間近に迫ったクリスマスに向けてクリスマスソングが賑やかに流れ、宏達の住んでいる屋敷の近所に目を移すと雪こそ無いものの北西の季節風が葉の落ちた枝を大きく揺らし、時折、電線をも唸らせている、そんな冬真っ直中。

「あ、そうだ。ねぇ晶姉? 今晩、一緒しても好いかな? 今後について話し合いたい事があるんだ」

 夕食も終わり、暖房が心地好く効いたリビングでみんなと談笑しながら食後のお茶を啜っていた宏が、思い出したかのように晶に声を掛けた。
 すると、晶を除く妻達九人の視線が一斉に集まった。
 宏が夜伽相手を直接指名するのは極めて珍しいのだ。

「あら、嬉しいわね♥ ヒロから直々にご指名されるなんて……明日は真夏日かしら? それとも……ドカ雪?」

 読んでいた旅雑誌から顔を上げ、頬をほんのりと赤く染めると満更では無さそうに相好を崩す晶。
 口では何だかんだ言いつつも、宏からのお声掛かりに天にも昇る心地好さなのだろう。
 しかし、夫の言葉を聞き付けた若菜が頬をフグのように膨らませ、突然の果報者に猛然と食って掛かった。

「晶姉さん、ずるい~~~っ! 今夜は私と宏ちゃんがエッチする番なのに~~~っ!!」

 ソファーに座ったまま足を踏み鳴らし、指を突き付けながら腰まで届く漆黒の髪を振り乱す若菜。
 見た目こそモデル並みの長身とスタイルの好さを誇っている大和撫子然とした大人(アダルト)な美女なのだが、駄々を捏ねるその姿はまるで幼い子供、そのものだ。

「ごめん、若姉。どうしても晶姉と余人を交えず必要不可欠な話をしないと拙くてさ。ホント、ごめん!」

 二歳年上の幼馴染みでもある若菜に、頭上で両手を合わせ、申し訳なさそうに頭を下げる宏。

「も~~~っ、やっと順番が回って来て心待ちにしてたのにぃ~~~~」

「若姉、ごめん。この埋め合わせはきっとするからさ、最初だけ順番譲ってくれるかな?」

 宏達の、夜の夫婦生活は原則的にローテーションが組まれている。
 半年ほど前にこの屋敷へ移り住んだ当初、宏は連日連夜六人(晶、優、ほのか、真奈美、千恵、若菜だ)とハメ捲って腎虚になりかけた。
 そんな経験(事故?)と夜伽相手が四人(多恵子、夏穂、飛鳥、美優樹の新規加入妻達だ)増えた事もあり、順番制(ぶっちゃけ、人数制限だ)にしないと宏の体力が危うくなるのだ。
 故に、宏がイレギュラーに直接指名すると、若菜のように順番を飛ばされる者が出るハメになってしまう。
 そうなると飛ばされた本人が滅茶苦茶可哀想なので、宏は極力、直接指名はしない事にしていた。
 しかし、どうしても外せない話がある場合はこの限りではないし、女性陣もそれは充分、理解している。
 特に今回は話し相手が女性陣のリーダー格の晶であり事実上のトップ会談になるので、妻達は承諾するしかなかった。
 宏はそんな妻達の想いを知っているからこそ、若菜に深々と頭を下げたのだ。
 と、ブチブチ文句を言う若菜の背後から近付いた(忍び寄った?)千恵の拳が空気を鋭く切り裂いた。

「きゃんっ! い、痛~~~~いっ!」

「こら、好い加減にせんか! 宏が晶さんと話し合うって言ってるでしょっ! おのれは毎日のように乱入してるんだから一回位我慢せい!」

「……………………」

 何度見てもリアルなケンカにしか見えない千恵の突っ込みに、宏達との付き合いがまだ浅い三人(飛鳥、美優樹、多恵子)は息を殺して成り行きを見守る。
 叩かれた頭を抱えながらも若菜から激しく立ち昇るピンク色のオーラ(それでも宏ちゃんとエッチする!)と腕を組んで仁王立ちする千恵の毅然とした迫力(お前は黙ってろ!)に声も出せないのだ。
 もっとも、緊張しているのはこの三人だけで、夏穂を始め残りのメンバーは普段通りに談笑に花を咲かせている。
 夏穂は美姉妹(しまい)の高校時代に担任として何度も見ていたし、他の面々も二人のド突き漫才に慣れっこなのだ。

「まぁまぁ、千恵姉。そんなに怒らないであげて。話が終われば若姉も一緒して好いからさ。ね、若姉。だから話が終わるまで、少し待っててくれるかな?」

 最愛なる夫から真摯な瞳で見つめられ、吐き続けていたクレームをしぶしぶ呑み込んだ若菜はゆっくりと頷く。

「んもぅ~~~、宏ちゃんがそこまで言うなら仕方無いじゃない。……じゃ、お話が終わったらすぐ呼んでね~♥」

 最後はいつもの明るい表情に戻り、切れ長の瞳をバチバチとウィンクする若菜。

「もちろん! 話が終わったら、直ぐに連絡するね♪ 千恵姉とほのかさんも、話が終わったら呼ぶからさ」

「あたいは大丈夫だから気にしないで♪ お話が済んでも、呼んでも呼ばなくても、どっちでも好いわ」

「オレも、どっちでも構わんぜ♪ なにせ、普段からい~~~っぱい、愛されてっからな♥」

 千恵とほのかの二人も破顔したまま、大きくサムズアップする。
 今夜は、この二人も当番だったのだ。
 宏は改めて千恵とほのかに目礼し、若菜にも頷いて了承を伝えた。

「宏先輩、さすがだね♪」

「宏さん、すごい♥」

「宏さんは夫としての貫禄が充分、備わってますわね」

 問題も決着し、固唾を呑んでいた新規三人の緊張が緩み、笑みが漏れる。
 どうやら、宏の采配と互いが互いを思いやるシーンに胸が温かくなったようだ。

「話は着いたわね。それじゃヒロ、さっそく部屋に行きましょうか♥」

「……って、早っ! まだ九時前じゃん。……………………晶ちゃん、実は餓えてた?」

 手にした缶ビールを振って下ネタを飛ばす元・担任に、これ見よがしに胸を張った晶は鼻で笑って応戦する。

「ふふっ。『二十代の若い者同士』、積もる話があるんです~♪」

「!? あ、あ~ら、熟した果実の方が美味しいって、知らないのかしらぁ?」

 殊更年齢を強調し、ニコリと目を細めて三十路の恩師を挑発する晶に、頬を引き攣らせつつメリハリのあるボディーをくねらせ、熟女(?)の熟れ具合を強調する夏穂。
 夏穂にとって、三十越えのハンディは大きいのだ。
 二人の間に火花(電撃?)がバチバチ飛ぶが、夏穂は晶と同世代に見える若々しさなので、傍から見ると仲の好い同級生がじゃれ合っているようにしか見えない。

「夏穂姉さん、それじゃ子供のケンカだって」

 やれやれと首を振りながら姪である飛鳥が突っ込むと、残りのメンバーは笑いながら一斉に頷いた。


     ☆     ☆     ☆


 ちゅっ♥ ちゅっ♥ んちゅ~~~~~~~っ♥ 

 ベッドの中で横臥し、キスを繰り返す宏と晶。
 手を繋いだまま部屋に入るや否やきつく抱き合い、ライトキスを交わしながら服を脱がせ合い、宏は素っ裸に、晶は純白のショーツ一枚残してベッドに入ったのだ。

「晶姉の唇、いつもプリプリしてて最高だよっ♪」

「あん♥ ヒロのキス、甘くてとっても美味しいわ♥」

 晶の瞳に自分を映しつつ、鼻の頭を掠めながら情愛たっぷりのキスに宏の鼓動は早鐘のように脈打っている。
 触れ合う胸に、晶の鼓動もハッキリと感じられる程の高まりだった。

「ふふ、こうして二人っきりになるなんて……久しぶりだわ」

「あはは。いつも最初から誰かと一緒だもんね」

 火照った顔に目元を赤く染め、潤んだ瞳で見つめる晶。
 上になった片足は、離れたくないとばかり宏の腰に巻き付いている。
 宏の片足も膝を軽く曲げて晶の両足の付け根に潜り込み、小刻みに動かしていた。

「あぁ……ヒロの膝が……あたしのアソコに当たってる……♪」

「晶姉の太腿、スベスベしてて気持ち好い♪ それに、膝を動かすだけで滑(ぬめ)った感じが強くなるよ♪」

 束の間の逢瀬を目一杯、楽しもうとする二人。
 宏が十人の妻を娶った以上、就寝前のエッチはローテーションを組んだ上での複数プレイが常だった。
 妻達は当初、宏と二人っきりの夜を過ごしたくて一夜一人制にしようと提案した。
 しかし、そうすると次に宏と合体し、精を受けるのは最低でも中九日空くハメになってしまう。
 当然、次回まで我慢出来無くなる御仁(若菜や若菜、特に若菜など)が現われ、順番に関係無く乱入する事態が頻発した。
 そこで、各自中二~三日を基準にしたローテーションを組み、複数プレイで決着したと言う経緯(いきさつ)があったのだ。

「たとえ短時間でも、二人っきりになって新妻の雰囲気を味わえるのは気分好いわね。文字通り蜜月、って感じで♥」

 切れ長の瞳を細め、頬を紅く染めて笑う晶に、宏も満面の笑みで応える。

「若姉を呼ぶまでは、ここは俺達だけの世界だよ。晶姉も……いつも以上に綺麗に見えるし♥」

 宏は何度見ても、晶の美人度は飛び抜けていると思う。

 ――腰まで届く茶色掛かったソフトウェーブの黒髪に、目鼻立ちの整ったかんばせ。
 肌理が細かく透明感のある肌に長い睫毛と切れ長の澄んだ瞳、そしてピンク色に煌めく薄い唇――

 そんな、スーパーモデルや有名美人女優が霞む程の美女がショーツ一枚で腕の中にいる現実に、宏のテポドンミサイルはいつでも発射可能状態にまで昇り詰めてしまう。
 結果、宏の肉槍が鼓動に合わせてビクンと大きく打ち震えた。

「あら? またお腹を叩かれたわ。んもう、困った『やんちゃ坊主』 ね」

 両手を布団の中に入れ、大きく反り返ったミサイルを両手で捧げ持つ晶。

「うぅっ、晶姉……気持ち好いっ! 晶姉の細い指が絡まって……すごく感じるっ!」

「あらあら、こんなビクビクさせて……しょうがない子♥ やっぱり、あたしがいないとダメね♪」

 片手で陰嚢を転がし、片手で竿を撫で上げる晶に、宏の息が荒くなる。

「フフ♪ 先っちょから、こんなにお汁(つゆ)が出て……こらえ性のない坊やだこと♥」

 中指と親指でカリ首と亀頭裏を撫で擦り、人差し指を伸ばして鈴口をほじるようにくすぐる晶に、宏も男として、受け身一辺倒ではいられない。

「あひゃんっ! に、二ヶ所同時だなんて……欲張りなヒロね♥」

「晶姉だって、こんなに乳首勃たせてるじゃん♪ お尻だって、柔らかい中にも張りがあって……まるで撫でられるのを待ってたみたいだ」

 宏も目の前でプルプル揺れているバストとシルクのショーツに包まれた丸いヒップへ同時に手を這わせたのだ。
 お椀型に膨らむ八十五センチのバストは手の中で自在に形を変え、次の瞬間には元の形に戻ろうと指を弾く。
 その弾力ある双丘の頂点では、屹立する肉筒が濃いピンクに色付いて打ち震えてもいる。

「し、仕方無いでしょ! ……ヒロを独り占めしてるかと思ったら、我慢出来無くなったんだもん」

 ショーツ越しにヒップの割れ目を指で辿られ、熱く火照った淫裂をも撫でられた晶が身を震わせ、甘い声で訴える。
 そんなしおらしい従姉に上目遣いで見つめられ、宏のハート(とペニス)は大きく脈打った。

「晶姉っ! 好きだよっ♥ んちゅぅ~~~~~~~~~~~~♥」

「あんっ!? ヒロ、そんなに慌てないでっ……んふん♥ ……!? んっ~~~~~~~~っ♥」

 唇を深く重ねつつ素早くショーツを脱がし、覆い被さった宏は長いキスの間に蜜壷へ侵入する。
 そこは前戯をしていないにも係わらず熱くぬかるみ、ペニス全体を柔らかく包み込んで来た。

「晶姉の膣内(なか)、トロトロに蕩けて……凄く気持ち好いっ! 動かさなくても……膣肉が蠢いて……勝手にイッちゃいそうだよ」

「あぁ……、ヒロったら、いきなり挿れるなんて! ……でも、嬉しいっ! こうして深く抱き合っていると、ヒロの悦ぶ鼓動がビクン、ビクンと伝わって来るの♥」

 抽挿はせずとも、正常位で密着する二人には充分な快感を得ていた。
 胸の間で押し潰されている硬い乳首の存在も、互いを高める大きな要因のひとつになっている。

「晶姉ったら、ちゃんとした前戯してないのに、何でこんなにも濡らしてんのさ」

「……バカね。好きな男性(ひと)と手を握るだけでも、女は充分に濡れるのよ♥」

 結婚したにも係わらず女心に疎い夫を、眉根を寄せて軽く睨む晶。
 しかし、潤んだ瞳と囁くような口調なので甘えているのが丸判りだ。

「ふふ、今みたいな素直な晶姉も好きだよ♥ もちろん、普段の凛とした晶姉も好きだし……俺はそんな晶姉そのものが好きなんだ♥」

「ヒロ♥ 嬉しいコト、言ってくれるじゃないっ! ……まったく、いつの間に『誉め殺し』なんて技(スキル)、手にしたのかしら?」

「誉め殺しだなんて……俺は素直な気持ちを表わしただけだよ?」

「くっ! そ、それが誉め殺しだ、って言ってんのよ!」

「ふふ♪ エッチの最中なのに眉根を吊り上げ、凛とした晶姉も格好いいよ♥」

「……………………ヒロ。今夜は徹底~~的に搾り取ってやるから覚悟なさいっ! 泣いて許しを請うても許さないからね!!」

「照れた晶姉も素敵だよ。……ふふ、顔、真っ赤っか♪」

「もう許さないっ!」

 晶は手足を絡め、宏が逃げられないように全身で縋り付く。
 そして宏の腰の動きに合わせ、自らも腰を突き上げてゆく。

「晶姉♥ 晶姉っ♥」

「ヒロ♥ ヒロっ♥」

 互いの名前を呼び合い、見つめ合いながら唇を重ね、やがて熱い精を迸らせ、子宮に子種を受け入れる――。
 それは童貞を捧げ、処女を捧げた感激と嬉しさを再現したかのようなシーンだった。


     ☆     ☆     ☆


「……で、話って言うのは新規加入組に関する事ね?」

 宏の胸に顔を埋(うず)め、アクメの余韻に浸っている晶は愛しき男に視線だけを向ける。
 身体は蕩けても、頭の片隅で夫の考えを先読みし、的確に指摘する能力は流石だ。
 企業トップ付きの秘書をしているだけあって、家庭に戻ってもその能力がぶれる事は無い。
 もっとも、愛する男性(ひと)と二人っきりになれた嬉しさで本題が最後の最後になってしまった事は内緒だ。

(ヒロと二人っきりのエッチで浮かれまくるなんて……あたしもまだまだ若い、ってコトね)

 こんなにも惚けた自分は誰にも見せられないわねー、などと心の中で苦笑しつつ先を促す。
 エッチの順番を飛ばしてまで直接指名した宏も、僅かばかり目を見開いた。
 どうやら、何をしにここへ来たのかようやく思い出したようだ。
 顎を引き、胸元の従姉へ顔を向ける。

「そうだった。まぁ、その通りなんだ。新たに加わった四人の今後について、なんだ」

「今後……も何も、みんなヒロの奥さんになったんだから、ヒロが指導・教育・調教・洗脳すれば済む事でしょ?」

 腕枕されつつ宏の胸を撫でさすり、ニヤリと笑ってもっともなご意見(半分、誇張有り)を述べる晶。
 愛する宏とのたわいないピロートークも、晶にとっては会社の会議以上に大事な時間のひとつなのだ。
 しかし、当の夫君は胸の上で動き回る手に自分の手を重ね、小さく首を横に振った。

「あ、いや、基本はそうだけどさ。でも、俺は男だし、細かい所まで目が届かない、気付かない時も出て来ると思うんだ」

 俺、結構鈍感だし、女性の細かい機微まで把握出来無い事、多々あるしなぁ――と自嘲気味に肩を竦める宏に苦笑する晶。
 確かに、いくら夫と言えど、男では目の届かない部分が女性にはたくさんある。

「だから同じ女性として、そして長年俺と一緒にいる晶姉だからこそ、夏穂先生や多恵子さん、飛鳥ちゃんや美優樹ちゃんにアドバイスし、目を掛けて欲しいんだ。まぁ、相手が困った時に軽く手助けする程度で好いからさ」

「う~~ん、まぁ、そう言われても……」

 一瞬、そこまで首を突っ込んで好いものかと眉根を寄せる晶。
 この屋敷に集う妹(優)や旧知の女性陣(ほのか、真奈美、千恵、若菜の事だ)は誰からも強制されず、各自それぞれの考えで行動した結果、宏と結婚し生活を共にしている。
 いくら宏の――夫の頼みとは言え、妻として加わったばかりの年長者二人と女学生二人の行動や思考領域に踏み込むのは躊躇われる。
 そもそも、この四人は下宿が切っ掛けでこの屋敷に来たのだ。
 そんな逡巡する晶に、宏が背中を押した。

「その上で、十人いる奥さん達の正式なリーダーとして、筆頭妻としてみんなを纏め、先頭に立って欲しいんだ。もちろん、個々へ細かい事を口出しするんじゃなくて、奥さん達を大局的に見る立場になって欲しいんだ」

「大局的……か。それはそれで構わないけど、ホントにあたしで好いの? 最年長の多恵子さんや夏穂先生はどうするの? 多恵子さんはあたしよりひと回り年上だし、夏穂先生はあたしらの恩師なのよ?」

「うん、そうなんだけど……その二人は今のままだと纏め役は無理だと思う。二人共この屋敷に来て間もないから東京(ここ)での暮らしにまだ慣れてないでしょ。それに、夏穂先生は人を見る目はあっても俺達に最後の最後で一歩引いてそうなんだよね、今迄の態度から推測すると。多恵子さんは……旗頭より縁の下の力持ちに歓びを見いだすタイプみたいだし」

 夏穂先生、先生らしく細かい所に気配り出来るけど、それが逆に俺達に対して遠慮してる要因なんだよな、多恵子さんは性格的に控え目だし、それを善(よ)しとしてるみたいだし――と分析する宏に、晶は動きを止めて目を見張る。

(ヒロったら……ウチの会社で人事課長として充分に張れるだけの能力持ってるじゃないっ! 今度、本気(マジ)でスカウトしようかしら♪ ……そうすれば四六時中、ヒロと一緒にいられるし♥)

 二人に対して同じ事を感じていただけに、夫の人を見る目も確かだと改めて判って嬉しいのだ。
 もっとも、最後の部分が限りなく本音に近いと、本人ですら意識していなかったが。

「それに何より、付き合いの長さで言えば従姉である晶姉が一番だし、みんなの好い所も悪い所も全て知った上で、何か起きた時にいつも最善な策を出してくれる頭脳の切れも持ってるでしょ。だからこそ、俺と一緒にみんなを纏める調整役に就いて貰いたいんだ」

「ヒロ……♥」

 この屋敷の主(あるじ)であり、夫でもある宏が筆頭妻の肩書きを正式に認めた事に、晶は満面の笑みを浮かべた。
 自他共に認めるリーダー気質が疼いて堪らない。
 そして何より、夫が自分をどう見ていたか――ちゃんと理解してくれている事が判って一番嬉しかったのだ。

(これまでは『自称』筆頭妻、だったからね。いわば、自分勝手に名乗っていただけだったけど、ヒロから正式に頼まれれば話は別ね。これで、名実共に屋敷での『ファーストレディ』、って事よね♪)

「みんなには、明日の朝に俺から言うから。……あ、リーダーだからって、晶姉は特別な事は何もしなくて好いからね。普段通りに振る舞ってくれれば好いからさ♪」

 従姉の笑みを了承と取ったのか、そう言うと宏はそっと前髪を掻き分け、晶のおでこにキスをした。
 まるで、頼みを聞いてくれてありがとう♥ と言わんばかりに。

「ヒロ♥ ん、判ったわ。あたしから特別な事はしない、みんなを見守り、必要に応じてアドバイスする――。了解よ♪」

 切れ長の瞳を細めた晶は、宏に唇を重ねながら覆い被さってゆく。
 その間にも晶の片手は宏の硬く反り返った勃起肉を扱き上げ、腰を浮かせると自分のぬかるんだ蜜壷に宛がっていた。

(さっきはヒロに好いように抱かれちゃったから、今度はあたしがリードしないと気が済まないわっ)

 膣口に熱く張り詰めた亀頭が触れると、膣内射精(なかだし)された精液が愛液と共に竿を伝ってシーツに流れ落ちてゆく。

「晶姉、またするの? さっき抜かずの三連発決めたばかりなのに……実は餓えてた?」

 リビングで恩師から揶揄された台詞を蒸し返す宏に、たちまち瞳を吊り上げた晶は口から火を噴いた。

「餓えてないっ! ヒロもあんなエロ女教師の言葉を真に受けるんじゃないっ! …………でも、愛するヒロの子種なら、いくらでも欲しいわ♥ だから、今夜は存分に吸い尽くしてあ・げ・る、からね♥」

「あははっ! お手柔らかに♥」

 蕩ける笑顔のまま竿の根本まで呑み込み、騎乗位でゆっくりと腰を振り始めた晶に、宏はDカップのバストを両手に収めつつ乳首を摘み、腰の動きを合わせてリズムを刻んでゆく。

「あんっ、乳首摘まれて感じる~♥ おっきなヒロが……膣内(なか)でビクビクしてるのが判る~~♥ 熱くて硬いオチンチンが……あたしの膣内(なか)で暴れて……奥まで届いてる~~~~♥」

「くっ!? あ、晶姉の膣内(なか)、いつもよか熱くうねって……無数のミミズがチンポ全体を這いずり回ってるみたいだっ!」

「はぁんっ! 奥、突(つつ)かれると……すぐにでもイッちゃいそう♪ でも……今夜は時間もたっぷりあるし……慌てず急がず、ゆっくりじっくり楽しみましょ♥」

「了~解♥」

 ゆったりとしたリズムの中、二人の甘い合奏(ハーモニー)は夜が明けるまで続くのだった――。


     ☆     ☆     ☆


 一方、その頃。

「あ~~~~んっ! 宏ちゃんから連絡が来ない~~~~~っ!! 忘れられたぁ~~~~~~っ!!!」

 布団の中でひとり悶々と過ごす若菜の泣き声(と恨み節?)が一晩中、おどろおどろしく屋敷に響いていたと言う。


                                            (つづく)

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恋衣~千恵 恋衣~千恵 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「千恵姉、屋敷で何か不便に感じてる事とか無い? 困った事とか改善案でもいいよ?」

 新妻の細い腰に両手を宛がい、美顔を真正面に捉えた宏は一糸纏わぬ姿のまま二歳年上の幼馴染に尋ねた。

「ん~~~、そうねぇ………………………………今のトコ、無いわ」

 千恵もまた、鼻を鳴らしながら宏の首に両手を巻き付け、胸を密着させると暫し長考の末に応える。

「そう? なら好かった。千恵姉にはこの屋敷を維持管理して貰ってるから、何か不都合な点があったらいつでも言ってね♪」

 屋敷に問題は無いと聞くや否や満足そうに顔を綻ばせ、千恵の唇に自分の唇をそっと重ねる宏。
 そんな気遣いを見せる宏に、千恵は僅かばかり眉根を寄せた。

「千恵姉? 何か引っ掛かる事でも?」

「ん~~~、まぁ、あたいがどうこう言うのはお門違いかも知れないけど……」

 口をもごもごさせ、言い淀む千恵。
 言おうか言うまいか迷っているのか、左右に首を小さく傾げる度に長く垂らしたポニーテールがフルフルと揺れ、裸の肩を撫でている。

「遠慮しないで言って? 聞かない事にはどっちにも進めないからさ」

 優しい言葉を掛ける夫の後押し(腰もひと突き♥)もあり、千恵は顔を上げると重い口を開いた。

「あんっ♥ なら、思い切って言うわね。新たに奥さんとなった四人の部屋について、なんだけど」

 宏から与えられた快感の為か、艶っぽい声を漏らす千恵。
 二人はベッドの上で、対面座位による夫婦和合に耽っていた。
 今日は宏が千恵の部屋を訪れ、夜の御奉仕――屋敷の主(あるじ)としての御用聞きでもある――に文字通り、精を出している真っ最中なのだ。

「部屋? 夏穂先生と飛鳥ちゃん、美優樹ちゃん、多恵子さんの?」

「そう。今は二階をパーティションで区切って使ってるでしょ? それだと、あたいらの部屋と比べると如何にも簡易的で……ちゃんとしたお部屋を用意してあげたいなぁ、な~んて思ってたの。……あ! もちろん、パーティションで仕切った部屋だから劣るとか、そーゆーんじゃ無いから――」

 首を横に振り、慌てて言い直す素っ裸の千恵。
 大きく首を振ったので、お椀型に膨らむ美乳(八十四センチだ♪)も一緒にゆさゆさと揺れる。
 しかし、宏は大きく頷くと千恵の言葉を遮った。

「なるほど、千恵姉もそう思ってたんだ」

「――気を悪くしないで……って、え? ってコトは、宏も?」

 大きな瞳で見つめたまま、動きを止めて何度も瞬きする千恵。
 その表情は半ばポカンとした表情だ。

「宏も同じ事を考えていたなんて……意外、と言ったら失礼かしら」

「いやいや、そんなコト無いよ。俺も、千恵姉がそう思ってるとは思わなかったし」

 見つめ合い、互いに微笑む二人。
 夫婦になってからも、こうした軽口(ジャブ)の応酬で絆を深め合っているのだ。

「ほら、ここに来た当初は単に下宿での間借りだったから二階にしたけど、俺の奥さんとなったからには、ちゃんとした個室を宛がってあげたいな、とは思ってたんだ。千恵姉の言う通り、いくらなんでもパーティションで仕切った区画(ブース)のままじゃ可哀想だもん。どんなに防音・断熱に優れた高性能パーティションと言えど、壁と違ってあくまで可動式の簡易仕切り、だしね」

 千恵と深く繋がったまま、宏は恩師の美女と長身のツインテール姉妹、そしてその母親であり、ロリっ娘ながらも妖艶な元・未亡人を思い浮かべる。

「夏穂先生は陽当たりの好い、今の場所がいたくお気に入りみたいだけど……飛鳥ちゃん達と三人で使ってる分にはどうなんだろ? それに飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんの学生コンビは当然として、多恵子さんにもきちんとした部屋が要るな、と考えてたんだ」

 夏穂は二階東側の区画(およそ十二畳分)を使い、飛鳥と美優樹の姉妹が使っている隣の区画(およそ十四畳分)と机の奥行き分だけ仕切り、二区画を三人で使っていた。
 そして、最後の妻として加わった多恵子に至っては西端の区画(およそ十八畳分)を使っている。

「そっか、宏もちゃんと考えてくれてたのね。安心したわ。そう言えば夏穂先生、酔った時にあたいにポツリと漏らした事があるの」

 僅かに、表情を曇らせる千恵。
 それによると、パーティションで区切る位置が決まっているとは言え、後から来た四人が先住民(?)の宏達を差し置いて一番広い部屋を使っているので大いに恐縮していると言う。
 因みに、宏の部屋は十五畳相当の洋間で、晶、優、ほのか、真奈美、千恵、若菜は全て十畳の和室なのだ。

「あ~、それで俺達に遠慮して、いつも一歩引いた位置にいるのか。なるほど、それで夏穂先生がどことなく引いた位置にいる理由がハッキリと判ったよ」

「だからね、どうしたモンかなー、と思ってさ。夏穂先生達には変な遠慮とかしたまま過ごして貰いたくないし」

「そうなんだよなー。このままじゃ、お互いに変なストレスが積もりに積もっちゃいそうだし」

 宏は頭の中で屋敷の構造を思い描き、屋敷に住まう人数と必要部屋数を割り出してみる。

「今、総勢十一人いて、部屋数は……和室が六に洋室がひとつ、あとは二階に五区画分のフリースペース、か。こうなると判ってたら、もっと部屋数に余裕のある大掛かりな増築しとくんだったなぁ」

 口の中でブツブツ言いながら顔を顰め、悔しがる宏。
 屋敷の増改築中に下宿が決まり、竣工後に急転直下の輿入れと相なった為に、宏は新規四人分の部屋が用意出来無かったのだ。
 筆頭妻の晶や財政担当の優に言わせれば「予測不能の事態だから仕方無い事だ」、と慰められそうだが、夫としては、うんそうだね、とはとても言えない。
 自分の奥さん達に格差を強いている現状が堪らなく許せないのだ。

「ん~、ここは一度、部屋割りを再検討する必要があるかなー」

 眉間に皺を寄せて思い煩う宏だが、右手は千恵のDカップの双丘に添えられ、プニプニと揉みしだきつつ指先で聳え立つ乳首をコリコリと捏ね回してもいた。

「はぁんっ♥ へ、部屋割り? ……にしたって、二階を抜きにすれば、どう見ても四部屋足りないじゃない。それとも、あたいらが二階を使って夏穂先生達を一階に移す?」

 宏からの乳首攻撃に言葉を詰まらせるが、何とか会話を続ける千恵。
 そしてお返しとばかり、根本まで咥え込んでいるペニスを強烈に締め付けて来た。

「うおっ!? う゛、う~~~~ん、そうすれば一番簡単なんだよなぁ、部屋に拘らないメンツ同士で移動するだけだし。……だとしても、早急に決める必要があるわな」

 千恵は大陰唇の肉付きがふっくらとしているので、挿入した竿の根本をきつく締め付ける事が出来る。
 俗に言う、『まんじゅう』と呼ばれる名器の持ち主なのだ。
 殊に、今は対面座位なので、千恵の締め付け具合は正常位の時よりもかなり強烈で、あたかも万力で挟まれているかのようだ。

「? どうして急ぐ必要が?」

「来週はクリスマスだし、その後すぐに年末年始で何かと慌ただしいでしょ? それにほら、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんには年明け後の、二月頃から大学(がっこう)の年度末テスト――後期試験? って言うのが控えてるから、勉強時間を削らないように余りノンビリ出来無いな、なんて思ったんだ」

「なるほど、そう言われればそうね。で、宏はどうしたいの?」

「ん~~~、そうだなぁ。いきなり家族会議に掛けても、あの四人じゃ遠慮して今のままになる公算が限りなく大きいし……」

 暫し沈黙して考えを巡らせる宏。
 千恵も宏の熟考を邪魔しないよう気遣っているのか、黙ったまま回答を待つ。
 もっとも、二人はシリアスな会話の真っ最中にも係わらず、乳首攻撃とペニス締め付け攻撃を交互に繰り返しつつ、ゆっくりと腰をもうねらせていた。
 宏はゆっくりと突く動きを、千恵は臼を引くような回転の動きを脊髄反射の如く、ず~~~と続けているのだ。

「……まぁ、まず部屋を移動する面々に俺の考えを打診してみて、了解を得られたら夏穂先生達四人に半ば強制的に動いて貰う――って線になるかなぁ」

「移動する面々……って、誰か当てでもあるの?」

「う~~~ん、そうだなぁ。部屋に拘らない、となると…………優姉と真奈美さん、かな? この二人は最初に部屋を割り当てた時からそう言ってたし。だから二階東側に移動して貰っても大丈夫だと思う」

「夏穂先生と飛鳥ちゃん、美優樹ちゃんがいる二区画ね? それじゃ、今いる三人はどこへ? ひと部屋、足りないわよ?」

 会話の間にも、千恵は屹立する乳首を自ら宏に擦り付け、宏もそれに応えるかのように胸を押し付ける。
 二人は長時間愉しめるよう、暗黙の了解で性感を一定の高さに保っているのだ。

「うん、そうなんだよなー。だからと言って二階のフリースペースを今以上潰したくないし、離れを造って渡り廊下までこしらえてせっかくの広い庭を潰すのもどうかと思うし」

「そう……ね。そもそも二階部分は、あたい達の子供用にと宏が作ったんだもんね」

「うん。だから、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんには俺の部屋を宛がおうと思う」

「移っても二人でひと部屋なの? 別々にしないの?」

「う~~~~ん、そこが判断の難しいトコではあるんだけど……ハッキリ言って、これ以上割く部屋が無いし。それに、あの二人の事だから別々の部屋を宛がうよりも一緒にいさせてあげる方が好いような気がするんだ」

 宏の言葉に、千恵も長身のツインテール姉妹を頭に思い描いたのか盛んに頷いている。

「まぁ、美優樹ちゃんはしっかりした面があるから相部屋でも大丈夫なんだろうけど……飛鳥ちゃんはどうなんだろ? 二人とも大学生なんだし、日頃の課題や来たるべき卒論に向けて勉強に集中出来る個室が欲しい……必要なんじゃない?」

「そうなんだろうけど……飛鳥ちゃん、普段は天の邪鬼な面を時々見せるけど、実際は素直で超・妹想いだからね。いくら俺達と一緒に住んでるとは言え、来て間もない不慣れな土地で個室にさせるより、気心の知れた美優樹ちゃんと一緒の方が安心出来るだろうし、美優樹ちゃんにとっても結果オーライな気がするんだ」

「う~ん、確かに登下校はともかく、お風呂入ったり部屋に戻ったりするタイミングなんかいつも一緒だしねぇ」

「まぁ、十五畳分あるし、真ん中をカーテンで区切る、って手も、最後の手段として残ってるけどね」

「それじゃパーティションで区切ってんのと変わらないじゃない! ホントにそれで大丈夫なの?」

 大いに疑わしいのだろう、片眉を跳ね上げて睨み(凄味?)を利かせる千恵。
 普段からやや吊り目がちな瞳なのに、なおも上目遣いで凄まれると迫力が違う。
 現役キャリアウーマンの晶と対等に渡り合えるだけの眼力も伊達ではなく、夫である宏は慌てたように言い繕ってしまう。

「あ、いや、あくまで一案、って程度だよ。決定じゃないから! 俺も飛鳥ちゃん達の意見を聴かずに、勝手に決められないし!」

「はぐぅっ!? ……うぅ……っ、お豆、潰れた……」

 大きく身動ぎした宏に、千恵は大きく痙攣すると唇の端を噛み締めた。
 どうやら、無毛の亀裂からプックリと顔を覗かせている秘核が宏の陰毛で擦り上げられたようだ。
 一瞬でアクメ寸前まで昇り詰めてしまったのか、千恵は腰を固定させると大きな深呼吸を繰り返している。
 気を紛らわせる事で、性感の波(荒波?)をやり過ごそうとしているらしい。

「そ、そこは当事者同士で決めて貰う、ってコトね。それじゃ、多恵子さんと夏穂先生はどこへ?」

 暫し休憩(?)の後、千恵は宏との会話を再開させた。
 何とか、元の性感レベルに落ち着いたらしい。

「南向きで陽当たりの好い優姉の部屋に夏穂先生を、北面だけど台所に一番近い真奈美さんの部屋には多恵子さんを宛がおうと思う」

「なるほど、案外、好い線行ってるわね………………って待てよ!? それじゃ、肝心要な宏はどこへ?」

 今、気付いたとばかり、今度は千恵が腰を浮かせるようにして大きく身動ぎした。

「うぐっ! よ、捩(よじ)れる……っ」

 今度は千恵が上体を捻った為に、膣内(なか)でくつろいでいた宏の肉槍が雑巾絞りに(しかも斜め上方向に!)あったかのような仕打ちを受けたのだ。
 その痛さ(快感?)たるや、思わず精を漏らしそうになる程だ。
 ひょっとしたら既に一滴二滴位、漏れ出てしまったかもしれない。

「お、俺は、多恵子さんが今いる二階西側の区画に移ろうと思う。ここはL字型をした部屋だけど、今の部屋より広いし、みんな一緒に寝ても余裕な広さだからね」

 両手で千恵の腰を強く掴み、息を詰めて動きを抑える宏。
 これ以上の刺激は、暴発事故の恐れが多大にある。

「みんな一緒……って、宏? まさか十人同時にエッチする気なのっ!?」

「あ、いや、月に二~三回、調子好ければ週一回位、大丈夫じゃないかとは思うけど? ……まぁ、まだ十一人プレイはしてないけどさ」

「宏……あんた、いったいどんだけ絶倫なのよっ! ……まぁ、あたいらは嬉しいけど――じゃないっ! ヘタすりゃ死んじゃうわよっ、腎虚でっ! この前の事、忘れたとは言わさないわよっ!?」

 初夏に起きた、宏の腎虚未遂事件(?)を思い出したのだろう、柳眉を逆立てると宏に一歩、詰め寄る千恵。
 もっとも、今の千恵は宏の膝上に跨り、胸と股間同士が密着・合体している状態なので顔を寄せただけだったが。
 それでも、宏には千恵の心配する心が痛いほど伝わって来る(オマケに、アソコも痛いほど締め付けて来た)。

「大丈夫だよ、千恵姉。以前みたく無駄打ち大放出はしないから。それに、あの頃より体力や持久力もずっと付いたしね、千恵姉の料理のお陰で♪」

 大きく胸を張り、ニコリと微笑みを返す宏。
 千恵(と若菜、真奈美、そして多恵子)による朝・昼・晩の料理には、精の付くものが必ず一品は入っている。
 腎虚を未然に防ぐ、主婦組の気遣いなのだ。

「だから、先ずはこの線で当事者に打診したいと思う。で、この屋敷全員の意見を聴いた上で、改めて調整すれば好いと思う」

「う~~~~~ん、まぁ、確かに部屋数と人数が合わない以上、二階の区画を三つ使い、誰かしらがルームシェアする事になるのは避けられない……わねぇ。それこそ、部屋を増やさない限り」

「そう言う事♪」

「でも……もしもよ? もしも……飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんが個室を欲しがったら? 宏の案だと、二人のうちどっちかがルーム難民確定よ?」

 最悪の事態を想像したのか、表情を曇らせる千恵。
 おそらく、互いを尊重し合っているものの本音では宏と二人っきりになれる個室を望むのは当然――などと思ったのかもしれない。
 そんな思案に暮れる千恵を、宏は優しく抱き締め、キスをしてから大きく破顔した。

「その時は俺が部屋を明け渡して、みんなの部屋を順番に泊まり歩くから大丈夫♪ そうすれば部屋問題は解決するし夜伽の優先権も、よりハッキリするから一石二鳥でしょ?」

 それを聴いた千恵は一瞬で顔を綻ばせ、

「だったら、あたいの部屋にずっといてっ♥」

 などと口走ってしまう。
 しかし哀しいかな、女心に(まだまだ)疎い宏は、千恵の言葉と煌めく瞳に全く気付きもしなかった。

「それにしても、千恵姉の、何年経っても面倒見の好さを発揮する『御姐様』の血は健在だね♪」

「あ、あぁ~~~、そ、そうねー」

 がっくりと肩を落とす千恵。

「こ、この朴念仁に女性の機微を理解させるのは、妹に説法を説くより難しいのかもしれないわ」

 などと涙し、力無くうな垂れる千恵。
 それでも、顔を上げると毅然とした態度で言い切った。

「部屋を渡り歩くのはダメ! あたいらの夫であり、このお屋敷の主(あるじ)なのだから個室は絶対必要よ! だから……もしもの時は、あたいが若菜の部屋に移って、この部屋を譲る! ……あたいなら、あの娘(こ)と一緒で構わないし、あの娘にも文句は言わせないからさ♪」

「ち、千恵姉……」

 最後は耳元で囁かれ、耳たぶまで甘噛みされる宏。
 千恵の面倒見の好い性格故の自己犠牲精神に、一発でノックアウトされてしまう。

「千恵姉、ありがとう♥」

 両腕に力を込め、宏は年上の幼馴染を抱き締める。
 胡座を掻いた上に跨ると腕の中にすっぽりと収まる小さな身体だが、心は誰よりも大きい千恵。
 宏はこの御姐様と夫婦である事に、至上の喜びを感じていた。

「あん♪ そんなにきつく抱かれると……苦しいわ♥」

 言いつつも、屹立した胸の頂点をこれ見よがしに押し付け、甘い吐息を耳元に吹き掛けながら頬擦りし、無毛の恥丘をねちっこく擦り付ける千恵に、宏の如意棒は理性の箍(たが)を一瞬で外した。

「千恵姉っ、千恵姉っ♥」

「あんっ!? は、激しいっ!!」

 膝の上に千恵を載せたまま、猛然と腰を突き上げる宏。
 溜まりに溜まった性感と愛情を一気に放出すべく、熱く蕩けた膣肉を抉って子宮口を勢い任せに小突いてゆく。
 ベッドのスプリングを利用した長いストロークと早いテンポに、ペニス全体に纏わり付く膣肉が熱を帯び、きつく締め上げると盛んに射精を促して来る。

「千恵姉っ! 我慢出来無いっ! 出すよ! 膣内(なか)に出すよ!!」

「はぁあっ! 宏っ……宏ぃっ♥ 射精(だ)してっ! 子宮(なか)に一杯射精(だ)してぇっ! 宏を感じさせてぇ!!」

 千恵も燻っていた性感が一気に燃え上がったのだろう、宏の首筋にしがみつきながら射精を懇願する。
 抱き合う二人の汗がひとつに交じり、結合部からは愛液が飛沫となって飛び散ってゆく。
 粘着質な水音が嬌声と重なり、互いの荒い息遣いも交じって部屋に響いている。

「オッパイ感じるっ! アソコも痺れて……宏大好き~~~~~っ!!」

 密着したままの激しい上下動に乳房は平らに伸ばされ、潰された乳首と打ち据えられる淫核から発する過大な性電気が千恵の全身を駆け巡っているのだ。
 ポニーテールは大きく波打ち、左右に何度も弾んでもいる。

「イクッ! あたい、イクっ~~~~~~~~~~っ!!」

 両手両足に力を込め、宏に抱き付く千恵。
 渾身の力を振り絞って縋り付く千恵に、宏も射精のボタンを躊躇無く押す。

「俺も出すよ!!」

 背中を支えていた両手でウェストを掴み、ぬかるんだ膣壁を抉りながら腰を打ち付けるとありったけの力で精を解放する。

 どびゅ~~~~っ!! どびゅびゅっ!! どぴゅっどぴゅっ……どぴゅぴゅぴゅっ、どっびゅ~~~っ……。

 睾丸から尿道を駆け上り、亀頭を刺激しながら大量の白濁液が噴水の如く噴き出した。
 その勢いと量に千恵の肢体が大きく震え、狭い膣内は見る間に精液で満たされてゆく。

「ひぐっ!? あ、熱いっ!? あ、あ、あ、あぁ――――――――――――――――っ!!」

 それまでの糸を引く嬌声が鋭い悲鳴に変わり、千恵は全身を痙攣させて白目を剥く。
 千恵自身も散々膣内(なか)を抉られ、高ぶっていただけに、宏の強烈な射精で一気にオルガスムスの大波を食らったのだ。

「千恵姉っ、千恵姉っ♥」

 夫の呼び掛けに応えられない千恵。
 口の端からは涎を垂らし、すっかりと弛緩して首も後ろに落ちている。
 それでも、宏のペニスは最後の一振りとばかり大きく脈打ち、残りの精液を子宮に注ぎ込む。
 恥丘同士が密着し、竿の全てが膣内(なか)に収まり、鈴口は子宮口に潜り込んでもいる。

「うぁ……あ、あ、あ、おぁ……………………」

 射精後の強烈な虚脱感に襲われ、全てを射精(だ)しきった宏から力が抜ける。
 当然、支えていた千恵の身体も膝上からベッドに崩れ落ちた。

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ち、千恵姉、大丈夫? ……って、失神してるし。俺も……もう動けん」

 一気にラストスパートを掛けた所為か、身体が鉛のように重い。
 宏は千恵を左腕と胸の間に納めると――つまりは腕枕だ――、ぼんやりと天井を眺めながら深呼吸を繰り返した。


     ☆     ☆     ☆


「それにしても、充実した時間だったなぁー」

 二人っきりになると(先日の晶の時もそうだったが)、必然的に濃密で密着度の高いセックスになる。
 複数相手だと愛撫や合体、果ては注ぐ射精量までもが平等と言う名の下に均一的になってしまう一面があるのだ。
 なので、今回もじっくりたっぷり時間を掛けて愛する事が出来た。

「千恵姉、愛してるよ♥」

 宏が胸に押し当てられた双丘の柔らかさを堪能していると――。

「それじゃ、オレにも同じコトをしてもらおうかなー♥」

「宏クン、エコ贔屓はダメよ? これは元・担任からのイエローカード、よ♥」

「宏さん、おひとり相手だと凄く濃厚で愛情たっぷりなエッチをなさるんですね。美優樹、見ていてすっかり興奮してしまいました♥」

「い゛っ!? ……って、ほのかさんに夏穂先生!? それに……美優樹ちゃんまで!」

 襖を細く開けた隙間から金髪碧眼のハーフ美女であるほのかと、夏穂&美優樹の叔母・姪コンビが覗き込むように顔を寄せ合っていた。

「宏クンったら、すっかりと千恵ちゃんにハマっちゃって……って、ハメてたのは宏クンか」

「お二人の熱々振り、しかと見届けました。……なるほど、千恵さんは二人っきりになると、イチャラブ型になるのですね♪」

 待ってましたとばかり襖をガラリと開け、ニヤリと笑いながら部屋に入る夏穂と、目尻をほんのり紅く染めて後に続く美優樹。
 夏穂は乳首が浮き出てノーブラ丸判りの蒼色のタンクトップにピンク色のショーツ一枚の妖艶な姿、美優樹はどこで(誰が?)仕入れたのかシースルーのゴスロリータファッションに身を包んでいる。
 黒のゴスロリドレスは勿論、ヘッドドレスや白のフリル部分、果ては黒の下着までシースルーに統一されているのは流石と言うより他はない。

「おっ邪魔するぜ~♪」

 軽快にひと声掛けたほのかもスキップして部屋に入り、襖をキッチリ閉めるとベッドに歩み寄る。
 こちらは白のキャミソールに同色のローライズショーツだけと、ボン、キュッ、バンッ、を体現したかのようなスタイルの好さを見せ付けている。
 しかも、三人とも服の上からでも判るほど乳首が尖り、ショーツのクロッチ部分も大きな染みになっている。
 頬もほんのりと赤く染まっているので、どうやら長い時間、廊下で悶々としながら待っていたらしい。

「みんな……今夜だったっけ?」

 上体を起こした宏が恐る恐る訪ねると、元・担任の夏穂が一歩前に進み出てニコリと微笑んだ(でも瞳は笑っていない)。

「宏クン? ウチらの事、すっかりと忘れてたわね?」

 両手を腰に当て、覗き込むように美顔を寄せて誰何する夏穂。
 すると柑橘系の香水だろうか、心地好い香りが宏の鼻をくすぐった。
 それだけならば心安まる光景なのだが、よくよく見ると額に青筋が一本浮かび、眉根に皺まで寄っている。

「あっ!? いえ、つまり、その~~~~~」

 宏は高校時代に担任である夏穂から厳しく問い詰められた時を思い出す。
 夏穂の表情は、その時と全く同じだったのだ。
 怒れる瞳は、まるで「ウチらを放って置いてイチャイチャしやがって~~~」と言っているかのようだ。

「決して、忘れてた訳では……ごめんなさい! 仰る通りですっ」

 観念した宏は、すぐに両手を挙げて降参した。
 恩師に臍を曲げられたままでは、今後の生活に支障を来たす恐れが多大にある。
 普段はさっぱりとした性格の夏穂なのだが、意外と執念深い面もあるのだ。

「まったく、しょうのない夫君ねぇ。……ま、好いわ。その分、ガンバって貰うから。ね~♪」

「そうだな、オレ達が満足するまで付き合って貰おうか♥」

「宏さん、美優樹もたっぷり可愛がって下さいね♥」

 苦笑した恩師が同意を求めると、即座に嫌みったらしく首肯するほのかと美優樹。
 二人とも、夏穂同様に忘れられていた事を責めているようだ(しかし、瞳は大いに笑っている)。

「あ……あはは……」

 宏は千恵相手にハッスルした汗とは違う、恐怖(?)の冷や汗が滝のように背中を流れ落ちた。
 三人から寄せられる禍々しいまでにピンク一色のオーラは、自分にとっては非常に危険であると本能が告げている。
 下手したら、今夜はこの三人に枯れるまで吸い取られてしまうかもしれない。
 宏は話題を変えるべく、慌てて夏穂に尋ねた。

「あの! もしかして……ずっと廊下で見てたんですか? 三人一緒に?」

「ウン♪ 『屋敷で不便に感じてる事とか無い?』、の辺りから♥」

 と、その時。
 恩師の言葉を聞き付けたのか、アクメの余韻にどっぷり浸っていた千恵が飛び起きた。
 そしてベッドの上で仁王立ちになったかと思うと恩師に指を突き付け、目を剥き、髪を逆立てながらあらん限りの声で叫んだ。

「……って、最初(はな)っからじゃないっ! 夫婦の睦み言を覗き見るなんて、それでも教師かぁ~~~っ!!」

「ふふ、照れた千恵さん可愛い♪ なにせ、美優樹達の存在をすっかり忘れて宏さんにどっぷり甘えていましたものね♪」

 可笑しげに微笑む美優樹(でも嫉妬の匂いも漂わせている)の言葉も何のその。

 ――汗に濡れた肢体を煌めかせ、無毛の亀裂からは大量の精液を噴き零している――

 顔を真っ赤に染めつつ恩師に突っ込む千恵のその勇姿は、この場にいた者の記憶に長くとどまっていたと言う。


                                            (つづく)

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