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     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


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恋慕(4) 恋慕(4) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「宏クンは専門学校を卒業後、こっちには返って来なかったでしょ? だからまずはウチが東京での仕事を見付けて上京しようと考えたの。飛鳥ちゃんや美優樹ちゃんが宏クンを追って東京の大学を選んだように、ウチもまずは宏クンの近くに居ないと駄目だと思ったの♪」

 夏穂は淹れ直したホットミルクティーを傾けながら二人の乙女に微笑む。
 飛鳥と美優樹は宏を巡っての恋敵(ライバル)――と言うより今は運命共同体ではあるが、二人の想いを、ましてやそれが初恋ならば尚更大事にしてあげたいし、何より可愛い姪っ子を蹴落としてまで宏と結ばれたくはない。
 むしろ、三人一緒に宏の許へ嫁げたらとさえ考えている。
 自分が宏に受け入れて貰えるならば、二人の姪だって一緒に受け入れて貰える筈だし、その逆もまた然りだ。
 夏穂は自分の考えたプランが二人の恋の成就に役立つのならばと、喜んでプランの共有を図ったのだ。

「で、知り合いの校長や教頭に県立か私立で非常勤でも構わないから採って欲しいと春先から根回ししてるの。あと、予備校か塾での講師のバイトがあったら紹介してくれるようにもお願いしてたの。勿論、宏クンの住んでる街でね」

 夏穂はバイトの口ならすぐにでもあること、高校の常勤、非常勤とも今は空きが無いことを伝える。

「最初は教職に就くのと同時に上京するつもりだったんだけど、宏クンが早々に結婚しちゃったし、諸々の事情で予定を早めてまずは上京して、バイトしながら教職の空きを待っていようかと思ってるの」

 そう言いながら、夏穂は宏が暮らす街にも建っている、とある予備校のパンフレットをテーブルに置く。
 それは二人もテレビコマーシャルや新聞広告で見たことのある、全国に建っている有名な予備校のひとつだった。

「それじゃ、講師のバイトをするとして住む所はどうするの? 宏先輩の住む街でアパートかワンルームマンションでも借りるの? それに、諸々の事情って何?」

 飛鳥は羨ましそうに十二歳年上の美女を見る。
 こんな風に好きな人の為に素直に行動を起こせたらいいのに、などとつい思ってしまう。
 自分は宏を追って東京の女子大に入っただけで精一杯だったのだ。

「あ~~~、住む所……なんだけどねぇ。ネットで調べたり東京にいる友人から聞いたりしたんだけど、3LDKのマンション、と言うか部屋ともなると家賃がさぁ~」

 夏穂はソファーに深くもたれ掛かり、天井を仰いで東京での賃貸事情を溜め息混じりに愚痴る。
 それは塾講師の毎月の給料――ましてやバイトでは到底払えない金額であると教える。
 と、ここで美優樹が眉根を寄せ、首を傾げて尋ねた。

「夏穂お姉さん。3LDK……って、一人なのにそんな広いお部屋じゃなくてもいいんじゃ無いの? それこそ、オートロック完備の女性専用ワンルームマンションにでも……」

「そうよね~。一人暮らしするのに、そこまで贅沢しなくたって良いでしょ?」

 妹の言葉と被さるように、飛鳥も頭上にクエスチョンマークをいくつも浮かべて首を傾げる。
 そんな二人に夏穂は勢い良く上体を起こし、半ば呆れ、半ば怒った顔でツっ込んだ。

「なに言ってんのよっ! アンタ達も一緒に住むんでしょ! 学生寮を追い出されたのはどこの誰? 諸々の事情って、アンタ達の住宅事情よっ!」

 鋭い視線を向けられ、指まで指された飛鳥は、今思い出した、とばかりに大きく顔を歪ませる。
 妹の美優樹も、姉同様に今の今まですっかり忘れていました、とばかりに切れ長の瞳を大きく見開き、思わず開いた口を両手で隠す。
 そんな二人の態度に夏穂はやっぱり、と脱力し、そして次の瞬間には大きく口を開けて豪快に笑い出す。

「まったく~……。先週、退寮処分食らったばっかりだってのに、アンタ達ときたら肝っ玉が据わっているのか、はたまた抜けているのか判らないわねぇ」

「「………………」」

 飛鳥と美優樹は叔母から痛いところを突かれ、眉根を寄せて押し黙ったまま顔を見合わせる。
 飛鳥は今月上旬に学生寮で起きた事件に関し、大学の前期日程終了と同時に退寮処分を受けていた。
 また、妹の美優樹も姉と一緒に寮を出た。
 それは東京での住居を失った事を意味し、後期日程が始まる十月初旬までに住む場所を見付けないといけなかったのだ。
 二人にとって退寮は笑い事ではないのだが、劣悪な寮環境から脱することで余計なストレスを感じずに済むので、むしろ安堵している部分が多分にあった。
 しかし、飛鳥が大学から処分を受けた事実は変わらない。
 ところが、休職中とはいえ教諭である叔母にとって、姪の受けた処分はどうと言うことは無いらしい。
 姪を取り巻く環境が劇的に改善され、逆に良かったとさえ思っている節がある。


 ――あの日。
 飛鳥は美優樹の腕を掴んで強引に連れ出そうとしていた上級生目掛け、走り込んだ勢いのまま体当たりを食らわせた。
 美優樹は咄嗟に腕を振り払って巻き添えを逃れたが、不意を食らった二回生は泥酔していた事もあって派手な音を立てて廊下を転がり、散らかっていた廊下を更に散らかしたのだった。
 上級生はごく軽い打撲を負い、美優樹も腕に数日間、握られた痣が残った。
 元々、飛鳥達のいた学生寮は敷地内(当然、館内もだ)禁煙だが、二十歳以上に限り飲酒は認められていた。
 がしかし、他人に不快感を与える迷惑行為までは許されていない。
 にもかかわらず、一部の上級生達は連日連夜、後輩や未成年者を巻き込んでの喫煙付き飲酒馬鹿騒ぎを繰り返していた。
 だのに外――大学側に漏れなかったのは、その上級生や取り巻き達の暴力や脅迫による口止めと監視があったのだ。
 ところが飛鳥の起こした事件が広く大学側に伝わる事となり、検証の末、長年の膿が晒される結果となった。
 不良上級生の行動を快く思っていなかった寮生達がここぞとばかりに、これまで受けた被害を一斉に暴露したのだ。
 伝統ある女子大にあるまじき行為が、それも敷地内の学生寮で長年行われていたと初めて知った大学側は大いに慌てた。
 これが外部に、ましてやメディアに少しでも漏れたら大幅なイメージダウンは免れない。
 少子化で入学者数が伸び悩む中、ブランド名だけが存在意義となっている大学側にとって、スキャンダルは命取りだった。
 そこで大学側は全ての学生に対して箝口令を敷くと同時に、今回の被害者である美優樹に公にせぬよう申し入れた。
 同時に、他の大学へ移らないよう懇願した。
 美優樹の類い希なる才能――この場合は知力だが――を他の大学に渡したくはなかったのだ。
 飛び級を認め、乞うて大学へ来て貰った美優樹に対し、学長自ら平身低頭するしかなかった。
 大学側は事件を含めた一連の行為を内々に処理し、世間体を保とうとしたのだ。
 しかし、美優樹は自分に対する不良上級生の振る舞いや大学側の保身に走る態度よりも、姉に加害者の一端を背負わせる結果となったことが許せなかった。
 そこで、美優樹は大学側の申し入れを一部受け入れる一方、それら不良上級生に対する処分と姉の処遇を提言した。
 その結果、騒ぎを起こした飛鳥は相手に軽い打撲を負わせた罪で一ヶ月の停学と即時退寮処分だった所を、姉も被害者であり、体当たりも自分を助ける為の正当防衛だったと美優樹が強く主張し、前期日程終了をもっての退寮処分だけとなった。
 また、上級生からの命令に従い、美優樹を連れ出した二回生は強制連行の(その後の調べで、長期間に亘り他の寮生に対しても力ずくでの連行や悪質ないじめを加えていた事が判明した)罪で二年間の停学処分、及び学生寮からの永久追放になった。
 そして今回の事件の黒幕でもあり、長年に亘る悪質な行為を仕掛けた最上級生数人は美優樹や飛鳥、その他下級生に対する暴力や脅迫、教唆の罪で即時無期停学、加えて寮からの永久追放となった。
 美優樹自身も大学側の寮への残留要請を断り、自主退寮した。
 何より、姉のいない寮には居続けたくなかったのだ。
 こうして事件処理は美優樹の意向に添う形となり、自らも身を引くことで喧嘩両成敗の形を取って決着した。
 しかし、その代償として二人の美少女は東京での住み家を無くし、夏休みに入ると同時に荷物を纏めて帰省していたのだった。


「あ、あははは~、そう……だったわねぇ。んなコト、すっかり忘れてたわ」

「宏さんの一件で、大学(がっこう)の事なんて頭から綺麗サッパリ消えていたわ」

 飛鳥と美優樹は互いに見合い、次の瞬間には涼やかな声で笑い出す。
 なんともノンビリ、とでも言おうか、肝の据わった二人の姉妹に夏穂も苦笑いする。
 もっとも、この程度の度胸がないと世の中生きては行けない。
 見た目は華奢な女の子だが実際は遙かに頼もしい姪に、夏穂は改めて現実を突き付ける。

「だからっ! アンタ達も住める場所を見つけるのに先立つものが無い、って話でしょっ!」

 夏穂は笑い出すのを懸命に堪(こら)え、わざと、がぁっ、と咆える。
 しかし、瞳が笑っているので二人の姪も縮こまる所か、逆に手をたたいて笑い出す始末だ。

「……ったく、いっそのこと、宏クンの一軒家にでも下宿したい気分だわ」

 溜め息混じりで呟く夏穂に、美優樹が身を乗り出してすぐさま反応した。

「だったら、ダメ元で聞いてみれば? もしかしたら、宏さんと一緒に住めるかも♥ それに、下宿は無理でも近所の不動産情報なら教えて貰えるかもしれないし♪」

 妹の飛躍した考えに飛鳥は切れ長の瞳を大きく見開いて固まり、夏穂も姪の言葉に鼓動が瞬間的に跳ね上がり、自分が何を言ったのかも忘れてしまった。
 と、その時。
 玄関のドアが開閉する音に続いてリビングに背が低く、飛鳥と同世代に見える細身の女性が手に封筒を持って現れた。

「みんな、ただいま♪ 夏穂ちゃん、ハイ、これ。お手紙が届いているわよ」

 固まった空気を解きほぐすように、柔らかいアルトの声が部屋に響いた。


                                            (つづく)
 
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