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 ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋
     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


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恋慕(2) 恋慕(2) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
(そっか~。宏クン、結婚したんだ……)

 夏穂は手にしたポストカードをまじまじと眺め、鮮明に写る青年を眩しそうに見つめる。
 葉書の左上には機内で投函した証(あかし)の便名入り日付スタンプが極楽鳥の描かれたカラフルな切手の上から捺され、下半分には見覚えのある筆跡で結婚した旨の報告が簡単明瞭に書かれてあった。

(ふふっ♪ 几帳面な文字と丁寧な言い回しは昔と一緒ね~♪ それに、晶ちゃん達もちっとも変わらない)

 裏面の写真には白のタキシードを身に纏って照れ笑いを浮かべる宏を、それぞれデザインの異なる純白のウェディングドレスを着た六人の花嫁が取り囲んで幸せそうな表情で微笑んでいる様子がハッキリと写っていた。

(今年の年賀状には結婚するなんて一言も書いてなかったのに……。ったく~、デレッと鼻の下伸ばしちゃってまぁ! ……でも、宏クンと結ばれた晶ちゃんや千恵ちゃん達、みんな幸せそうだな)

 写真に写る元・教え子同士の晴れ姿に、夏穂は何だか自分だけが取り残された気分になってしまう。
 今年で(正確には年明け早々)三十一歳になる夏穂は、未だに独身を貫き通していた。
 中高大学時代に男友達は数え切れない程いたが、教師となって四年目の二十六歳の時に、初めて恋と呼べる経験をした。
 相手は自分の勤める県立高校に入学した宏で、愛くるしい表情の中にも芯のある男気に惹かれたのだ。
 三年間に亘り宏の担任であった夏穂は、年の差を感ずる事無く宏と接して来た。
 時には身体を摺り寄せ、立場を超えたスキンシップを密かに楽しんだ事もあった。
 宏の心の中に晶と優の双子姉妹と千恵と若菜の双子姉妹が、その二組の双子姉妹の心には宏がそれぞれ宿っている事が判っても、夏穂は宏と接する態度を変えなかった。
 このまま宏の記憶の中で、単なる担任として見られるのが嫌だったのだ。
 擦り寄られた宏は反発する言葉を紡ぐものの、はにかむ瞳や照れた態度は自分を受け入れてくれている証だと夏穂は確信していたし、スキンシップを続ける勇気も湧いた。
 そんな気になる男の子が卒業し、上京してこの土地から遠く離れても、夏穂は宏の事が忘れられなかった。
 歳の差や巣立った事を理由に忘れようとしても、心の奥底に根付いた想いは簡単には消えてくれない。
 休職して心機一転を図っても残り火の如く燻り続け、宏を求めて囁き続けるのだ。

 ――もう教師と教え子と言う関係ではない。ひとりの女とひとりの男として自由に恋愛出来るのだ――と。

 そんな想いを抱えているので、合コンに誘われても目の前のイケメン(高収入・持ち家付き)よりも純情純朴な宏の顔が浮かんで来るし、女友達から結婚や出産報告の葉書を貰っても微笑ましく思うだけで、宏以外と結ばれたり宏以外の子供を授かったりする事など考えもしなかった。
 今迄、言い寄る男と付き合わずにいたのも、自分の心に嘘は付きたく無かったからだ。
 自分の心に嘘を付いた瞬間、自分自身はもとより二度と宏に顔向け出来無い気がしたのだ。

 ――このままでは埒が明かない。時期が来たら……東京で教職を得たら想いを伝えよう――

 そう思っていた矢先に宏は晶達と結婚してしまい、夏穂は取り残された気分になったのだ。
 結婚相手の予想は付いていても、よもや卒業から二年少々で結婚するとは露ほど思わなかったのだ。

(ったく~、しっかり男を張ってるじゃない♪)

 暑中見舞いや残暑見舞い、クリスマスカードや年賀状、そして寒中見舞いなどで常に連絡は付いているとは言え、写真で見る宏は卒業した二年前よりも遥かに逞しく、立派に見えた。

(同時に六人の妻を娶って……しかも金髪碧眼美人とお人形みたいな娘(こ)までっ! 宏クンもやるわねぇ~)

 ほのかと真奈美とは直接の面識は無かったが、以前、話に聞いていた二人に違いない。

(確か……高校二年の時に紅葉狩りで素敵な二人に出逢った、って言ってたわね。なるほど~、この二人の事だったのね~)

 元よりしっかりした部分を持っていた宏だが、ここまで甲斐性があるとは思いも寄らなかった。
 同時に、この写真の花嫁のひとりが自分だったら、などと想像してしまう。
 すると、燻り続けた恋の炎が猛烈に吹き上がるのが自分でも判った。

(今なら……宏クンに求婚してもおかしくは無いわよね? 社会的立場は休職中とはいえ対等になったし。それに、六人の花嫁を貰ったんだから――)

 などと本気で考え、ポストカードに写る宏に語り掛ける夏穂。
 無意識にポツリと洩らした言葉は、再び大きな声となってリビングに流れた。

「――あと一人位増えたって、構わないわよね?」


     ☆     ☆     ☆


 夏穂の洩らした言葉は、飛鳥と美優樹に大きな波紋と衝撃を与えた。
 その言葉の意味をいち早く理解したのは美優樹だ。

「夏穂お姉さん、もしかして……」

 切れ長の瞳を大きく見開き、正面に座る十五歳年上のお姉さん(叔母さんと呼ぶと猛烈に怒るのだ)をまじまじと見つめてしまう。

「夏穂お姉さんも宏さんの許へ行こうと考えたの?」

 右隣から聞こえた美優樹の言葉に、身体を大きく震わせたのは飛鳥だ。
 考えるより先に口から言葉が溢れ出す。

「ちょっ、ちょっと夏穂姉さんっ! 何考えてんのっ! 本気なのっ!?」

 ソファーから勢い良く立ち上がり、見た目二十代前半の美女を思わず睨んでしまう。
 その瞳には自分を差し置いて宏の許へ行こうとする夏穂への嫉妬と、自分には思い付かなかった考えを目の当たりにした驚愕の色とがない交ぜになっていた。

「宏先輩には既に六人のお嫁さんがいるのよっ! そこに元担任が、しかも三十路を越えた女がノコノコ顔を出して平気だと思ってるの!? 少しは立場とか歳の差を考えてよっ!」

 言いにくい事をズバズバ言い放つ飛鳥。
 しかし、興奮した飛鳥の口から出る辛辣な言葉はとどまる所を知らない。

「第一、宏先輩が夏穂姉さんの事をどう思ってるかなんて判んないじゃないっ! そんな状態で東京まで行って振られたら、まるで惨めじゃないっ!」

 飛鳥の決めてかかる台詞に、流石に美優樹も黙ってはいられなくなった。
 夏穂の――そして自分の気持ちをも逆撫でする姉の言い分に我慢出来無くなったのだ。

「お姉ちゃん、落ち着いて。そんな思い込みだけで物事を判断するものじゃないわ。それに……」

「だって美優樹っ! 今から宏先輩の所に行ったって、お嫁さんにしてくれるかどうかなんて判らないじゃないっ!」

 妹の言葉を遮った飛鳥だが、まるで自分が責められているかのように涙目になっていた。
 それは取りも直さず、夏穂の行動を自分に置き換えているに他ならない。

(今さら私が告白したって、宏先輩が困るだけじゃないっ! 好きな男性(ひと)を困らせるのなんて、絶対に嫌っ!)

 悲愴感漂う姉に、美優樹は姉の想いの深さを改めて見た気がした。

「お姉ちゃん、そこまで宏さんの事を……」

 美優樹は姉の想いが今でも――宏が結婚しても潰えていない事を知った。
 そんな妹の呟きに我に返った飛鳥はバツの悪そうな表情を浮かべ、微笑んで見つめている夏穂からも視線を逸らした。

「…………ごめん。言い過ぎた」

 飛鳥は頬を掻き、少し顔を赤らめてソファーに座り直す。
 宏の結婚報告と夏穂の言葉で頭に血が昇ってしまい、我を忘れてしまった事が猛烈に恥ずかしくなる。

「いいのよ♪ 飛鳥ちゃんも恋する乙女、って事が改めて判って、お姉さんも嬉しいわ♪」

 飛鳥の厳しい言葉に動じる事無く、いつもの優しい笑顔を姪に向ける夏穂。
 夏穂も、飛鳥の宏に対する想いが手に取るように判っているのだ。
 休職して一年少々経つが、そこは腐っても鯛――かどうかはともかく。
 教職で培った人心掌握術は健在だ。

(夏穂姉さん……怒ってない。あんな酷い事を言ったのに、笑って許してくれるんだ……)

 そんな大人の対応が何気なく出来るからこそ教師になれたんだなと、飛鳥は場違いな想いに囚われてしまう。
 荒くれ立った心を瞬時に収めてしまう程、夏穂の笑顔が輝いていたのだ。
 同時に、その瞳の奥で燃え盛る恋の炎に、叔母の思いの深さも垣間見てしまう。

(宏先輩が結婚したのに、少しも諦めてないんだ。 ……そっか、そこまで本気なんだね)

 事あるごとに夏穂から宏の名前が出るのでまさかとは思っていたが、結婚を考えるまで真剣だったとは知らなかった。
 元教え子を懐かしんでいるのかな、程度にしか飛鳥は考えていなかった。
 しかし本当は叔母の、女としての真剣な想いから目を逸らし、見ないようにしていたのだ。
 それは自分が好きな男性(ひと)の事を嬉々として話す夏穂への嫉妬心がそうさせていたのだった。
 飛鳥は己の浅はかさに臍(ほぞ)を噛んだ。

「それじゃ、夏穂姉さん……と美優樹は宏先輩を諦めた訳じゃないんだ?」

 飛鳥は妹の想いも知った上で、自分の心中を伏せたまま二人に鎌を掛けてみる。
 美優樹もこれまで公言はしていないが、胸の中に宏を抱えている事くらい知っている。
 妹の部屋の机には、陸上部のユニフォーム姿で微笑む宏の写真が今でも大切に飾ってあるのだ。
 すると、夏穂と美優樹からすぐにカウンターパンチが返って来た。

「あら、飛鳥ちゃんは早々にリタイアする訳ね。ウチは七番目の妻で構わないわ♪」

「美優樹は諦めたりしない。宏さんが許してくれるなら……許してくれるまで諦めない! 何番目のお嫁さんでも構わないから傍にいたい!」

 瞳を煌かせた二人の、これ以上無い位にピュアな想いがひしひしと伝わって来る。
 妹の美優樹もここまでハッキリと宏への想いを言ったのは今日が初めてだ。

「……宏先輩も、こんな二人を娶ってくれる筈ないんじゃない? 一人は三十路を過ぎたオバサンだし、もう一人は年端も行かないお子ちゃまだし」

 二人からの余りにもストレートな感情をぶつけられ、猛烈な嫉妬心が湧き上がった飛鳥は思わず心にも無い事を口にしてしまう。
 当然、すぐさま反論が返って来るものと構えていたら。

「フフッ」

 夏穂と美優樹が顔を見合わせると小さく頷き、飛鳥に向かってニヤリと笑った。

「飛鳥ちゃん~、もうちょっと素直になる事をお勧めするわよ~。でないと、宏クンに嫌われちゃうゾ♪」

「お姉ちゃん、天邪鬼なのも考えモノだよ? そんなんじゃ、宏さんに振り向いて貰えないよ? それに、美優樹はもうすぐ十六になるんだよ。十二月になれば結婚できるんだよ」

 などと、逆に諭されてしまった。
 飛鳥が宏を好きな事をとうの昔から知っていた二人は、素直になれない飛鳥にやれやれと首を振る。
 そんな哀れむ二対の瞳に射竦められ、思わず立ち上がって発した飛鳥の台詞がこれだった。

「だっ、大丈夫だモンっ! わっ、私が好きなら、ひっ、宏先輩も私を貰ってくれるわっ!」

 震える声に想いの総てが詰まっている飛鳥だった。
 夏穂と美優樹は互いに見つめ合い、強がる飛鳥に大笑した。


                                            (つづく)

 
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恋慕(3) 恋慕(3) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
 宏からのエアメールはこの場にいる三人が同じ想いを抱えていると改めて認識し合う結果となり、リビングは華やかな空気に包まれていた。
 それは女子高の修学旅行――それも消灯後のノリであり、飛鳥と美優樹が宏への好意を明確にしたことが大きく作用していた。

「それにしても飛鳥ちゃん、羨ましそうな顔しちゃって。もしかして、すぐにでもこの輪に加わりたいとか思ったでしょ?」

「な゛っ!! あ、いや、それはっ!」

 ポストカードに写る宏達を指差し、からかいモード全開になった夏穂のツッ込みに顔を瞬時に紅く染める飛鳥。
 その顔は誰が見ても恋する乙女の顔だと判る程に茹で上がってゆく。

「ふふっ♪ 照れちゃってまぁ、可愛いっ♪」

「ええいっ! 寄るな触るなっ!!」

 いつの間に正面のソファーから隣に移動し、かつての宏にしていたように身体ごと擦り寄って飛鳥を抱き締める夏穂。
 好きな人に身体を擦り寄せる癖は今でも健在だ。
 片や、あっという間に抱き付かれた飛鳥は抵抗も虚しくされるがままだ。

「飛鳥ちゃんのほっぺた、プニプニしててあったか~い♪」

「いやっ、頬ずりしないでっ! ああっ、耳たぶ噛まないでっ!!」

「飛鳥ちゃん、敏感~♪ ……それじゃ、こんなところをグリグリッ、とな♪」

「ひっ!? いっ、いやぁ~っ!! ひ、膝でヘンなトコ擦らないでっ! ああっ! 胸に触っちゃ……はぁんっ!」

 端から見れば、まさにタチとネコといった艶っぽい状況に、それなりに性知識のある美優樹もつい魅入ってしまう。

(やだっ、お姉ちゃんったら、抵抗するフリしてあんなに足広げて……しかも気持ち好さそうに身悶えちゃって。あ……夏穂お姉さんも鼻息荒くして顔が上気してる……)

 リビングのソファーで十八歳の美少女と三十歳の美女が抱き合い、長い美脚を絡め合う姿にほんのり目元を紅らめる美優樹。
 しかし、次第に熱を帯び始める二人をこれ以上放って置くわけにもいかないし、このまま放っておいたら自分まで変な気持ちになってしまう。

「お姉ちゃんと夏穂お姉さん、いい加減にしたら?」

「「ひゃんっ!!」」

「二人共、ショーツ丸見え。そんな姿、宏さんに見せられない」

 敢えて冷静に振る舞う美優樹のツッ込みに、夢から覚めたかのように我に返る二人。
 しかも、想い人である名前を出されては黙って無視する訳にもいかない。

「……って、なんで宏クンの名前が出て来るのよっ!?」

「……って、どうして宏先輩がここで出て来るのよっ!?」

 流石、叔母と姪。
 即行でスカートを整えつつ座り直し、息もピッタリに美優樹に向き直る。

「今、この時点でみんなに共通する話題、って言ったら宏さんしかいないでしょ?」

「う゛っ! そ、それは……」

「~~~~っ!!」

 恥ずかしさが一気に込み上げて口籠もる夏穂に、羞恥の涙目で妹を見つめる飛鳥。
 宏に先程までの姿を見られたら、とつい想像してしまったのだ。

「いいの。美優樹も宏さんの事、今でも好きだから。お姉ちゃんや夏穂お姉さんの気持ち判るし」

 ここにいる三人は、いわば運命共同体だ。
 共に手を取って前へ進むことが重要なのだ。
 美優樹の素直で前向きな言葉に、夏穂と飛鳥は思わず大きく頷くのだった。


     ☆     ☆     ☆


「それにしても宏先輩、一挙に六人のお婿さんになったんだね~。凄いわね~♪」

 一旦部屋に戻り、部屋着に着替えた飛鳥がホットカフェオレを啜りながらガラステーブルに置かれたポストカードを手に取る。
 すると隣に座る美優樹が概ね同意するも、姉の天然ボケにやれやれといった顔で首を横に振る。

「お姉ちゃん……お婿さんになったんじゃなくて、お嫁さんを貰ったんだよ」

 妹の至極真っ当な指摘に、対面に座る夏穂も教師の顔になって苦笑いする。

「飛鳥ちゃん……ホントに大学生? 日本語はちゃんと使いましょうね。恥を掻くのは自分自身よ?」

 国語教師だけあって、ちょっとした言葉の誤りに敏感なのだ。

「それにほら、葉書にも書いてあるでしょ? 嫁を貰って一軒家に住んでる、って。……一軒家? 引越ししたんだ」

 夏穂は今年の年賀状に書かれた住所と違う事に初めて気付き、最後の言葉は口の中でごにょごにょと呟いてしまう。
 しかし、飛鳥には叔母の呟きは届かなかったようだ。
 
「そっ、そんなの、どっちも同じでしょっ! 結婚したんだからっ」

 細かいツッ込みをする二人に文句を言うが、背けた顔は仄(ほの)かに赤くなっている。
 自分でも言葉の誤りに気付き、恥ずかしくなったのだ。

「飛鳥ちゃん。もう一回……中学校からやり直す? なんなら、ウチが知り合いの校長に口を利いてあげるわよ♪」

 夏穂は叔母さんと連呼された恨みを晴らすが如く、飛鳥の薄い胸にチラリと視線を送ってニンマリと笑う。
 胸の大きさが中学生並みね、と暗に示したのだ。
 すると、飛鳥は苦虫を噛み潰したように顔をしかめ、子供っぽく無邪気に笑う叔母を(正確には柔らかく揺れるDカップの胸を)睨むのだった。
 そんな二人のやり取りを楽しそうに眺めていた美優樹の、

「お姉ちゃんの負けね♪」

 という台詞は、飛鳥には届かなかった。


     ☆     ☆     ☆


「それで夏穂お姉さん。具体的にどうやって宏さんの許へ嫁ぐの?」

 ソファーに深く腰掛けて宏からの葉書を愛おしげに眺めている夏穂に、美優樹は首を僅かに捻って尋ねる。
 自分の記憶の範囲では、夏穂が宏と直接会ったのは去年、一昨年と宏が年末に帰省した二回だけだった筈。
 もっとも、会うと言っても恩師と教え子という立場のまま挨拶代わりに居酒屋で酒を軽く酌み交わす程度で、それも毎回日付が変わる前に帰ってきたし、まして朝帰りなどしていない。
 これでは男女の一線を越えるイベントをこなしたとは到底思えないし(これはこれで安心した)、普段も夜な夜な電話で話し込むマネ(自分がそうしたいくらいだ)もしていない。
 そんな、どう見ても恋人同士とは思えない状態で、どのようにして宏の妻に納まるのか知りたかったのだ。

(でも、夏穂お姉さんって性格が体育会系のノリだし……)

 この美女は見た目の知的な印象とは裏腹に意外と大雑把な所もあるで「当たって砕けろ」的な面も否めないが、果たしてどうなのだろうか。
 叔母の行動には身内でさえ読めない面が多々あるので姪として、そして一人の女として物凄く興味があるのだ。
 すると、隣でポストカードに写る宏を指でなぞっていた飛鳥も興味津々に割り込んで来る。

「あ、それ、私も知りたいっ! 何か勝算があっての事なんでしょ? 教えて教えてっ」

 まるで宿題を教えて貰うかのような気安さで身体を乗り出す飛鳥に、美優樹は思わず小さく笑みを零す。
 一旦は宏の結婚と言う事実に落ち込んだものの、挫けずに再び宏の妻の座という目標を定めた姉のバイタリティーが頼もしくもあったのだ。
 そんな煌めく瞳で見つめられた夏穂は二人の迫力に気押されつつもニコリと笑い、上体を起こすと組んでいた足を解く。
 と、その時。
 白い太腿の奥で股間に貼り付いた紫色の布切れに深い縦皺が寄る様子を、正面に座る飛鳥と美優樹の目がしっかりと捉えていた。

「うわっ、透けパンツ! やっぱ歳がイッてるだけあってアダルトなの穿いてるんだ……」

(こうして見ると、すごくセクシーなショーツ。……美優樹もあんなの穿いたら、悦んで貰えるかな?)

 飛鳥は夏穂に聞かれたら間違いなく昇天間違い無しの命知らずな事を思わず呟いてしまい、美優樹はベッドで宏に見られた時を想像し、僅かに目元を赤らめてしまう。
 そんな姪っ子の対極的な態度も露知らず、お色気満点の美女は以前から温めていたプラン(宏クンの妻になるぞ大作戦♥ ――夏穂命名)を語って聞かせる。
 それは二人の予想を遙かに超えるものだった。


                                            (つづく)
 
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