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♥♥♥ ライトHノベルの部屋 ♥♥♥ 200706
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発覚(3)
発覚(3)
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美姉妹といっしょ♡
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宏は気分も上々に屋敷の門をくぐる。 ここひと月余りの間に思い描いて来た筋書きが着実に進み、あと一歩で成就出来る所まで来ているからだ。 ところが・・・・・・。
「晶姉に・・・・・・ほのかさん?」
宏が門をくぐると直ぐに玄関の扉が勢い良く開き、瞳を吊り上げた晶とほのかが突進して来たのだ。 その余りの剣幕に宏は既視感を覚える。
(そう言えば、仔猫騒動の時も、確かこんな風に腕を取られて・・・・・・)
のんびりと回想に耽る宏を余所に、二人は息もピッタリに宏の両腕を抱え込み、引きずる様にして宏をリビングへと連行する。
「な、何々? どうしたの??」
宏は流石に前回とは違う雰囲気が漂っている事に気付いた。 第一、この時間なら本来晶とほのかはまだ帰宅途中な筈だ。
(なのに、二人揃ってここにいるのはどうして? それに・・・・・・)
リビングには何とも重苦しい空気に包まれ、妻達の表情が一様に引き攣っているのだ。 そんな中、いぶかしむ宏に一歩進み出た優がいつもの微笑で迎えてくれた。
「ヒロクン、お仕事お疲れ様。まずは座って」
いつもの一人掛けソファーに宏が座ると、ガラステーブルを挟んで左右に置かれた三人掛けソファーに妻達も腰を下ろす。 宏から見て左手前からほのか、優、若菜の順に座り、右手前から晶、真奈美、千恵と座る。
「あのね、ヒロクン。ヒロクンに聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
優がみんなの顔を見回してから口を開くと、妻達の視線が一斉に宏に集中する。 その五人分の眼力に宏は思わずたじろいでしまう。 特に、右側に座っている三人からは殺気とも取れる黒いオーラがムンムンと出ているのだ。
(な、何だ? 俺、この三人になんかしたか?? 夜のローテーションも・・・・・・すっ飛ばしてないよな・・・・・・)
宏はここ最近の妻達との夜のお務めを思い出す。
(晶姉と真奈美さんと若姉は昨夜だったし、一昨日(おととい)は優姉と千恵姉とほのかさんと若姉だったし・・・・・・)
思い出すも何も、みんな中2日と空けずに宏と交わっているので、おざなりにされて怒っているとは考え難い。
(いってらっしゃい、のキスもちゃんとしてるし、おかえりなさいのキスも・・・・・・今日は無かったけど毎日してるし・・・・・・)
よもや、銀座での一件を晶に目撃されたとは思ってもいない宏は首を捻る事しか出来無い。 片や、左側に座る三人は普段通りの表情なのだが、向い側に座る三人に対して時折、哀れむ様な、それでいてきつい視線を向ける事がむしろ気に掛かる。 まるで何かで対立しているかの様な雰囲気なのだ。
(三対三で喧嘩でもしたのか? それとも、何か意見の分かれる様な事態が起こっているのかな?)
それがよもや自分の事だとは知る由も無い宏は妻達の反応に戸惑うばかりだ。
「それじゃ、ヒロクン」
優が身を乗り出して口火を仕切る。 宏は珍しい物を見るかの様に瞳を大きく見開いて優を見てしまう。 優がみんながいる場所で仕切るなど、初めての事だからだ。 家族会議など、みんなが集まる場面では晶か若菜がいつも中心となっていたので、物凄く新鮮に映ったのだ。
「率直に聞くね。今日の午後、銀座で何をしていたの?」
その瞬間、優の冷静な声が氷の棘となって宏の胸に突き刺さる。 一瞬で血の気が引き、思わず身体全体が強張ってしまう。 喉が凍り付き、声を発する事や呼吸さえ上手く出来無い。
(な、何故・・・・・・どうして・・・・・・知っている?)
顔に出たのだろう、優は続けて尋ねる。
「お姉ちゃんとほのかさんが見たの。ヒロクンが銀座のお店にいる所を」
宏は今、自分が座っているのか立っているのか、どこを向いているのか、何を聞いているのか、全ての感覚が判ら無くなってしまう。 まるで光と音を遮断するカプセルに放り込まれ、シェイクされて無重力空間に放り出されたかの様な感覚なのだ。 そんな宏の状態に、晶は哀しげな声を洩らした。
「やっぱり、ヒロは・・・・・・」
「まだ判らんだろっ! まだ話を聞いてないっ!」
晶の低い声を打ち消す様な、ドスの効いたほのかの声が重なる。 場の緊張が一気に高まり、宏に向けられる視線の圧力も格段に高くなる。
(見られた!? あの店にいる所を見られていた!? む〜〜〜、拙いな・・・・・・)
宏の思考が徐々に動き出し、顔色にも血の気が戻って来る。 そんな宏に優が再び声を掛ける。
「ヒロクン、ボク達は真実が知りたいの。ヒロクン、お店で何をしていたの?」
あくまで冷静な声を出す優だが、心中は穏やかにはいかなかった。 好きな男性(ひと)を責める様な形になり、気が滅入ってしまう。 優としては、宏が自ら話すまでは事を荒立てたくなかったからだ。
「ヒロ、女性店員と手を握ってたでしょう? あたし、見たのよ・・・・・・」
「宏、あの店であった事を教えてくれっ!」
晶の声は既に力無く、うわ言の様な有様で、まるで宏の浮気が決定しているかの様な口振だ。 ほのかは逆に力が篭り、無実である証拠を知りたがっているのがありありと判る。
(そうか、みんな、俺が店であの店員さんの手を握った理由を知りたがっているのか・・・・・・。それで俺の浮気を疑う三人と無実を信じる三人に分かれたのか・・・・・・)
宏はようやく、このリビングに漂う雰囲気の正体に行き着いた。 事態の詳細が判り、冷静さを徐々に取り戻す。
「あの時、あの店では・・・・・・」
みんなが見つめる中、宏の重い口が開いた。
(つづく)
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発覚(4)
発覚(4)
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美姉妹といっしょ♡
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「あの店では・・・・・・ただ、買い物をしていただけだよ」
宏の素っ気無い台詞に妻達は戸惑う。 何を今更、判りきった事を言っているのだろう。
「いや、だから、そんな事を聞きたいんじゃなくてだな、つまり、あの女性店員との関係をだな・・・・・・」
宏を信じるほのかは頬を掻きながら苦笑し、宏を見つめる。 しかし、視線を合わせても直ぐに上を向いて逸らす宏に、ほのかは晶が言う様な浮気とか女性関係では無く、何か別の事情が有る気配を感じた。 浮気とか自分達に対して後ろめたい事があるなら視線も俯こうかと言うものだが、今は、はぐらかす視線に近いのだ。 それに、いつもの宏なら隠し事はせずに全て自分達にオープンにしてくれる。
(宏のヤツ、何をしでかすつもりだ?)
ほのかが興味深げに宏を見つめていると、焦れた千恵が身を乗り出して来た。 その表情は涙目になり、今にも泣き出しそうになっている。
「女店員と手を握ってたのは、ホントなの?」
声を振るわせ、聞きたくない事を聞かなければならない悲壮感さえ漂わせている。 他の女と手を握り合っていた、と言う事が信じられず、そして我満出来無いのだ。 しかし、宏の口からは千恵の希望を打ち砕く言葉が発せられた。
「・・・・・・うん、ホント。でも、やましい事は一切無いよっ」
小さく頷く宏に、千恵は続けて掛けられた言葉が頭に入って来なかった。 その女に対して猛烈な怒りと嫉妬心が湧き上がったのだ。
(あたいの・・・・・・あたい達の宏の手を握るなんてっ!)
千恵は握り締めた拳の中指を立ててしまいそうになった。 身の潔白を主張する宏の言葉に、未だに納得出来無い真奈美が問い詰める。
「やましい事が無くて、買い物するのに手を握るの? どうして手を握っていたの?」
昂ぶる感情を抑える様に、努めて冷静に問い質す真奈美に晶と千恵が同時に大きく頷く。 それこそ、肝心要の部分が聞きたかったからだ。 これは無実を信じている残りの三人組も聞きたい部分だ。 そんな事をするから、浮気の疑いを掛けられるのだ。
「それは・・・・・・ごめん、言えない」
宏の申し訳無さそうな声に、無実を期待していた三人組は一瞬で頭に血が昇った。 今まで宏が自分達に隠し事などしなかったのに、裏切られた気分になったのだ。 晶はその場で立ち上がり、指を突き付けて宏に詰め寄る。
「何で言えないのよっ! あたし達に何を隠しているのっ!? ヒロッ!!」
心の底からの絶叫に宏は哀しい表情になる。 言いたくても言えない、その為に晶達を傷つけている自責の念が宏の心を押し潰す。 しかし、宏の心中まで判らない真奈美は腰を浮かせて宏を睨み、千恵は俯いて両手をきつく握り締めて全身から哀しさを滲み出している。
「・・・・・・・・・・・・」
暫し無言の時間が流れ、おもむろに宏が口を開いた。
「ごめん。今は詳しく言えない。だけど・・・・・・あと一週間、待って欲しい」
頭を下げた宏に、今まで黙って様子を見守っていた優が確かめる様に聞く。
「ヒロクン、浮気、してるの?」
ストレートな質問に晶、真奈美、千恵の身体がビクンと震える。 しかし、宏は苦笑を浮かべて頭を掻く。
「いや、それは無いから。俺、みんな以外の女の人に、興味無いし♪」
あっけらかんとした言い草に、とうとう千恵が切れた。 自分達がこんなにも気を揉んでいるのに、それを軽んじる様な態度に腹が立ったのだ。
「おいっ、宏っ!!」
額に青筋を浮かべて瞳をつり上げたまま立ち上がり、テーブルに勢い良く載せた右膝に右肘を付いて睨み付ける。 ところが、ミニスカートなのに片足を大きく上げたものだから宏の席からムッチリとした白い太腿の間にピンク色の布切れがチラチラ見えてしまう。 場にそぐわない扇情的な光景に、思わず宏の視線が釘付けになるが状況がそれを許してはくれない。
「ならっ! 何で他所(よそ)の女の手を握るのよっ!! その訳を言え、って言ってんのよっ!!」
滅多に見せない千恵の怒りモードに妻達全員が宏への疑問、不信感を忘れて一斉に目を剥く。 妹の若菜でさえ、ポカンと口を開けて姉の珍しい姿を見つめたものの、双子だけあって直ぐに判ってしまう。 千恵は宏の心から自分の存在が薄くなったり消えたりする事が怖いのだ。
「千恵姉・・・・・・。ごめん、一週間後に答えるから、今は言えないんだ。ごめん」
千恵に向って深々と頭を下げる宏に、ほのかと若菜が同時に声を掛けた。
「宏ちゃん、一週間後に何かあるのね? うん、判った♪ それまで待ってるね〜♪」
「今は答えられない、って事だな? 判ったよ。オレはお前を信じるっ♪」
若菜もほのかも、本当は晶や千恵、真奈美と同じ気持ちなのだ。 それでも、自分の愛する男性(ひと)が待ってくれと言っているのだ。 ならば、その通りにしよう。 それが妻としての態度だ。 二人は互いに目配せし、宏に向けて大きく頷いて了承のサインを送った。
「今・・・・・・言えない理由も言えないの?」
「宏君、一週間後に何があるの? それも言えないの?」
「宏・・・・・・」
しかし、まだ納得出来ていない三人の問い掛けに宏は黙って頷く。 そして、宏はこう続けた。
「みんなには不快な思いをさせて、本当に悪いと思ってる。でも、信じて欲しいんだ。俺は決して浮気してない。自分の命に誓っても。だから、一週間後に全てが明らかになるまで、今は待ってて欲しい」
宏の真摯な瞳が揺れる心の三人を射止める。 こんなに真面目な宏の表情は、愛を告白されて以来だ。
「・・・・・・・・・・・・」
どの位、見つめ合っただろう。 最初に動いたのは晶だった。
「・・・・・・判った。あたしはヒロを信じる。この前、仔猫騒動の時に誓ったもの。ずっとヒロを信じる、って。だから、今回も信じて待つわ」
内心は声高に問い詰めたいのだが、愛する男性(ひと)がここまで言うのだ。 ここで信じなければ、もはや妻ではいられない。 晶は宏の妻として、みんなの筆頭妻として、四つ年下の夫の行動を見守る事にしたのだ。
「ありがとう、晶姉」
宏は晶の澄んだ瞳から視線を外さずに、心から礼を言う。 そんな二人に千恵も大きな溜息と共に肩から力を抜き、テーブルから足を下ろす。
「判ったわよ・・・・・・。判ってないけど、判ったわ。宏を信じる。宏がそこまで言うんだから、余程の事なんでしょ? 隠し事の中身。 いいわよ、待ってあげる♪」
さっきまで萎れていたポニーテールがシャキッと復活し、千恵が大きな瞳で見つめて来る。 長い付き合いだけあって、宏が好い加減な事をしたり、言っていないと判ったからだ。 宏は千恵の真っ直ぐな視線を正面から受け、深々と目礼する。
「真奈美さん・・・・・・」
宏の声に真奈美はビクンと身体を震わせ、上目遣いで見つめて来る。 その視線はパニックになった仔猫が親猫を頼る様な、縋る視線だった。
「真奈美さん、納得出来無いのは判るよ。俺も都合の好い事しか言っていない事も。でもっ・・・・・・」
尚も言い募る宏に真奈美が人差し指を立てると自分の唇に宛がい、宏の言葉を封じる。 そして宏を見つめたまま、大きく頷く。
「私も信じるわ、自分が好きになった男性(ひと)を・・・・・・宏君を。だけど、こんな思いをさせるのはこれっきりにしてね♪」
それに、好きな人を信じられない女だと思われたくないもの、これ以上駄々を捏ねて嫌われたくないもの、と心の中で続ける。 大きな瞳に薄っすらと光るものを浮かべた真奈美に、宏は力強く宣言する。
「ありがとう。一週間後に全て明らかにするから、それまで期待して待ってて♪」
宏の一言で、リビングに漂っていた重苦しい雰囲気は取り敢えず一掃された。
「今日はオレが背中を流してやるよ♥」
ほのかは宏の手を引いて仕事の疲れと汗を流す為に風呂場へと連れてゆく。
「それじゃ、こっちはお皿を並べちゃいましょう」
千恵は真奈美と若菜を伴って夕食の支度を再開させる。 晶は優に肩を叩かれながらも複雑な面持ちになっている。
「お姉ちゃん、信ずる者は救われる、ってね♪」
そんな中、若菜が食卓におかずを並べながら誰に聞かせるとも無く呟いた。
「・・・・・・ところで宏ちゃん、いったいお店で何を買っていたのかしら?」
その後、六人の妻達は不安と期待に満ちた日々を過ごす事になった。
(つづく)
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発覚(5)
発覚(5)
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美姉妹といっしょ♡
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「あぁっ! ヒロのオチンチンがっ、あたしの膣内(なか)でっ、あ、暴れてるっ!!」
「宏♥ もっとっ、もっと舐めてぇっ! あたいのアソコ、いっぱい舐めてぇ〜っ!!」
「はぁん♥ かっ、感じるぅっ! 宏君の指がっ、気持ちイイのぉ〜っ!」
宏は騎乗位で交わる晶をベッドのスプリングを利用してリズム好く突き上げ、顔面騎乗で悶える千恵の蜜壷に舌先を挿し入れては無限に溢れ出す蜜を音を立てて啜り、左手でズル剥けの朱真珠を捏ね回す。 それと同時に右手に跨った真奈美のスリットを割り開き、中指を深く差し込むと中で鉤状に曲げてお腹側にある膣壁の出っ張りを何度も抉(えぐ)る。 すると、先程たっぷりと注いだ精液が湧き出す愛液と混じり合って掌にトポトポと滴り落ち、宏の匂いが部屋に充満してゆく。 三人の妻はその香りを肺一杯に吸い込み、同時に壊れたポンプの様に白蜜を噴き零しては淫靡な水音を奏で、澄んだ声の喘ぎ声を重ね合わせる。
(みんな、これで判ってくれるのかな・・・・・・。いやいや、判って貰わないと)
身の潔白を身体を張って証明する為に、宏は晶、千恵、真奈美を今日の夜伽相手にしたのだ。 本来、夜のローテーションであるほのかや若菜が快く順番を譲ってくれたのだ。 宏は有り難く厚意を受け、晶達との触れ合い(ご機嫌伺い?)に専念する。
「ふっ、深いっ! ヒロがっ、ヒロの熱いのが子宮をノックしてるぅ〜〜〜っ!!」
晶は、さも宏から快感を与えられているかの様に振舞うが、実際は腰を落とす度に亀頭が子宮口を擦り上げる様に腰を捻って自ら快感を取り込んでいるのだ。
「ヒロのオチンチン、膣内(なか)で擦れて、気持ちイイっ♥ イっちゃうっ!」
宏に抱いた疑惑を打ち消すかの様に腰をダイナミックに振り立て、膣壁と亀頭の粘膜同士を擦り合わせて宏を感じ取る晶。
(ヒロっ、あたし達を蔑ろにしたら、承知しないからねっ! ヒロの帰る場所はっ、ココなんだからねっ!!)
意識的に膣を強く締め付け、ペニスに憶え込ませようとする晶に、宏は晶の深い愛を垣間見る。 膣壁がビロードの様に勃起肉に纏わり付き、一時(いっとき)も離そうとしないのだ。
(晶姉、晶姉♥ 俺の居場所はココだよっ♥)
心の中で大きく頷いた宏は亀頭で膣壁を抉(えぐ)る動きに替え、晶の想いにすぐさま応える。 亀頭がゴリゴリと膣壁に刻まれた皺を弾き、弾かれた皺の一つ一つが反動で竿に吸い付く。
(ああっ♪ ヒロっ、ヒロ♥)
宏の想いを感じ取った晶は安心した様に微笑み、ひと擦り事にアクメへの階段を駆け登る。 そしてオルガスムスを共有しようと正面に座る千恵と胸を合わせ、硬く抱き合う。
「宏♥ 宏ぃ♥ 噛んでっ! あたいのアソコ、もっと噛んでぇ〜♥」
千恵は最近、クンニの時にクリトリスやラヴィアを甘噛みされる快感に嵌り(目覚め?)、必ず宏におねだりするのが常となっていた。 そして秘核や秘唇に歯形が残る程の力で噛まれると大量の潮を吹きながらイク様にもなった。
(宏、信じてるからねっ! あたい達を・・・・・・あたいを見捨てないでねっ!!)
宏とセックスしている間は嫌な事を忘れられるので千恵は無心に腰を振る。 そんな千恵の想いに宏も舌と唇を駆使し、激しく蠢かせる。
(千恵姉っ、嫌な想いをさせてごめんっ! 俺の好きな女性(ひと)は千恵姉だよっ!)
強く吸い上げてゴムの様に伸びた秘唇を何度も甘噛みし、硬く勃起したクリトリスを強く摘んで想いを伝える。 千恵はビリビリと股間から電流を流されたかの様な刺激に宏の想いを感じ、安心し切って快感に身を任す。 晶と硬く抱き合い、乳首同士を擦り合わせると射精に合わせていつでもイケる状態にまで昇りつめる。
「あん♥ ああん♥ あぁ〜〜〜♥ 気持ちイイのぉ〜♥ 私のおまんこ、宏君に弄られて悦んでる〜〜〜♥」
自分の素直な気持ちをストレートに出すのは真奈美だ。 決して媚びる為や御機嫌伺い的な言葉では無く、無意識に男心をくすぐる台詞がポンポン出て来る。 Dカップのバストを揉みしだき、硬く飛び出た乳首を親指と人差し指で自ら扱き上げては快感に身を震わせる。 宏の肘から先は噴き出した蜜でびっしょりと塗れ、水の入ったバケツに腕を突っ込んだかの様な濡れ具合になってしまう。
「宏君だけなんだよっ! 私のおまんこ、触る事が出来るのは、宏君だけなんだから〜〜〜っ!!」
その涙声は快感に咽ぶ声にも、宏を疑った後悔の念の様にも聞える。 宏は真奈美の熱い想いに指を優しく、そして激しく蠢かせる事しか出来無い。 人差し指と薬指でグッショリと濡れた秘唇を割り開くと同時に擦り上げ、中指で菊座から尿道口までを何度も撫で擦る。
(真奈美さん、ココが気持ちイイんだよねっ! ほらっ、ほらほらっ、こんなに尖って、いっぱい濡れて来るっ♪)
真奈美の弱点を知っているのは自分だけ、という想いを篭めて親指で剥きあげた秘核を捏ね回し、弾き、押し込むと同時に中指を尿道口に宛がって高速でビブラートさせる。 クリトリスと膣前庭を同時に刺激された真奈美は声にはならない喘ぎ声をあげ続け、喉がヒューヒュー鳴るだけだ。 そんな真奈美の荒い息遣いが晶と千恵の官能をより燃え上がらせ、宏も肉棒と口、指からの柔らかい肉襞の感触にペニスが痺れて今にも精を洩らしそうになる。
「ヒロっ! イっていいわっ!! いつでもイってぇ〜〜〜! ヒロのザーメン、あたしに注いでぇ〜〜〜っっ♥」
勃起肉が更に硬くなり、空気が送り込まれたかの様に膨らんだ亀頭に射精の前兆を捉えた晶が千恵と乳首同士を擦り合わせながら叫ぶ。 晶の膣肉はペニスの膨らみを捉えると条件反射的に締め付ける動きを見せ、膣奥で射精させようと深く咥えたまま決して離そうとしない。
「はぁんっ! 乳首が擦れてっ! 晶さんの乳首、コリコリしてて気持ちイイ〜〜〜っ♪」
千恵は宏から股間を攻められつつも、双丘からの快感も貪欲に取り込んでいた。 晶のDカップと千恵のDカップ同士が正面からぶつかり合うと双丘は何度も柔らかく波打ち、乳首同士が擦れ、押し込まれ、そして弾けては再び重なり合う。
「宏っ、イク時はお豆噛んでっ! 晶さんっ、乳首擦ってぇ〜! いっしょにっ、いっしょにイキたいのぉ〜っ!!」
唇や歯で甘噛みされ続けた朱真珠はパンパンに腫れ上がり、宏の前歯が硬く尖ったクリトリスを何度も扱くと千恵は最後の大波に身体を振るわせ、身体全体で弾け様としていた。
(みんな、イクよっ!)
宏は晶と最も深い所で繋がろうと腰を浮かせ、千恵の秘唇を強く摘みながら秘核を歯で甘噛みし、真奈美のクリトリスを親指で潰し、膣に挿れた人差し指と中指でGスポットを激しく擦り、菊座に薬指をめり込ませる。
「はぁんっ! ダメぇっ! お尻、弄らないでぇっ!! おかしくなっちゃう〜〜〜っ!!」
真奈美は股間から這い上がる快感に何度も打ち震えると本気汁をドバドバ溢れさせ、オナニーとは比べ物にならない心地好さと愛する男性(ひと)からイカされる充実感に口の端から涎をも垂れ流す。 三人の女体は汗で濡れ光り、妖しく蠢く肉体の温かさと柔らかさが宏の発射スイッチをいとも簡単に押す。
「でっ、出るっ! 出すよっ!!」
宏の切羽詰った声に真奈美は自ら乳房をきつく握り締め、乳首を指の間に強く挟み込む。
「もうダメぇ〜っ! 宏君にイカされちゃうのっ! 指でイックぅ〜〜〜っ!!」
「ヒロっ、射精(だ)してっ! あたいの膣内(なか)に、膣内に射精してっ!!」
「宏っ♥ 宏っ〜〜〜♥ 好きよっ! 好き好きっ、愛してるぅ〜〜〜っっっ♥」
三つの甘い嬌声が部屋に響き、月夜に染み込んでゆくと四人同時に絶頂が訪れた。
「もう駄目っ! い、イック〜〜〜っっっ!!」
最初に果てたのは千恵だ。 宏の顔面の上で身体を小刻みに震わせ、無意識に抱き合った晶と唇を重ねながら溜まった快感を爆発させる。 股間から駆け上がる高圧電流が背骨を伝って乳首や脳を激しく揺さぶり、全身で弾けて何も考えられなくなる。 意識が急激に薄れ、宏の顔面に大量の潮を浴びせた事も、晶とディープキスした事も記憶に残らなかった。 イッた瞬間に失神していたのだ。
「ううっ!!」
千恵の絶叫と生暖かい潮を浴びると同時に、宏は思いっ切り射精した。 熱い白濁液が睾丸から尿道を瞬時に駆け昇って亀頭を痺れさせ、鈴口から噴水の如く噴き出すと晶の膣内(なか)を瞬く間に灼き尽くす。
「ああっ! 出てるっ!! ヒロの精子、膣内に出てるっ♥ 熱いの、いっぱい出てるぅ〜〜〜っっっ!!」
膣内に煮えたぎった精液が溢れ返り、子宮へと勢い好く流れ込む快感に晶は連続したエクスタシーを迎える。 ただでさえ熱い子宮の周りに、それより熱いモノが染み込む感覚が目茶苦茶気持ち好く、晶は千恵と硬く抱き合ったまま身体を何度もヒク付かせる。
「イクッ、イクッ! 宏君の指マンで、イっちゃう〜〜〜っ!!」
真奈美は若菜から吹き込まれた言葉(それも隠語ばかり)を好んで使い、さっそく指マンと言う言葉を叫んでいる。 宏との交わりでは淫靡な雰囲気を好み、視覚と言葉のイメージ(もちろん、感覚もだが)からアクメを迎えるのが好きなのだ。 今回も宏の指が己の股間に突き刺さって蠢く様子を目の当たりにし、そこへ隠語を使う事によって自分と相手が昇りつめてゆく感覚に酔いしれているのだ。
(ああっ、千恵さんと宏君がイッて・・・・・・晶先輩もイってるぅ♪)
目の前で次々と絶頂を極める三人を見て、乗り遅れまいと自らもアクメを迎える真奈美。 長い髪は汗で濡れた上体に纏わり付き、白い肌と黒髪のコントラストが場の雰囲気をより妖艶なものへと変えてゆく。
「みんな、好きだよ・・・・・・♥」
息も絶え絶えな宏に、気をやった三人の女が覆い被さり、そのまま休憩モードへ移行する。 今夜は朝までこの顔合わせなので、まだ胎内(なか)に精を貰っていない千恵も先を競って合体しようとはしない。 これからゆっくり、宏から可愛がって貰える事が判っているからだ。
「はぁ〜〜〜、よかったわぁ〜〜〜♥」
蕩けきった声で呟いた晶が火照った顔を擦り付けながら宏の唇をついばむ。
「宏君の指マン、癖になっちゃう〜♥」
真奈美も顔を寄せ、宏の頬に甘いキスの雨を何度も降らせる。
「宏♥ 凄く好かった・・・・・・♥ 何度もイッちゃった♪」
今度は子宮に精液を貰える期待からか、千恵は今尚硬くそそり勃つ熱いペニスをやんわりと握り、唾液に濡れた紅い唇をそっと寄せた。
☆ ☆ ☆
「ねえ、晶姉。晶姉の来週の予定って、どうなっているの?
宏は仰向けになったまま、右腕を枕にしてこちらを向いて横たわる晶に尋ねる。 左腕には真奈美が頭を乗せて安らかな寝息を立て、身体の上には千恵がしがみ付く様に乗っかって寝息を立てている。 軽くて小柄な千恵だからこそ出来る芸当だ。 みんな幸せそうに微笑み、股間からは宏からの贈り物を大量に滴らせている。 今夜は二回ずつお情けを貰ったのだ。
「ん・・・・・・来週は・・・・・・」
晶は度重なるエクスタシーで朦朧とする頭をフル回転させてスケジュールを思い出しつつ、火照った顔を宏の胸に擦り付ける。
「会長の海外出張に一週間付いて行く事になってるの。ほのかの操縦で」
「・・・・・・って事は、一週間丸まる、晶姉とほのかさんは家(うち)を空けるのか・・・・・・」
そうよ、それがどうしたの? と眠そうな視線を向けて尋ねる晶を他所に、宏は何でもないよ、寂しくなるねと微笑み、小さく首を振る。 しかし、心の中では全て予定通り、と派手なガッツポーズを決めていた事など、晶は知る由も無かった。
(つづく)
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夢のかたち(1)
夢のかたち(1)
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美姉妹といっしょ♡
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明日が宏が全てを明かすと約束した七日目という日、昼食を終えた優は自室のパソコンで宏や妻達の口座に株と外貨為替で得た利益を分配していた。
(今月はトータルで四千万円、一人頭にすると五七一万円ちょい・・・・・・か。儲けとしてはまずまずね♪)
悪くない成果に内心ホッとする。 元手は宏のお金なのでマイナスにならないように、いつも神経を使っているのだ。 それに毎月少しでも利益を出し、将来に備えて出来るだけ蓄えておきたい。 だからこそ、資産を増やす遣り甲斐があるのも事実だった。
(まずは、みんなに五百万ずつ入金、と♪)
優は妻達の口座には百万単位で入金し、端数は宏の口座に入れている。 宏はみんなで均等に、と言うが、このやり方でみんな賛成してくれているし、大事なお金を任せてくれる宏へ優なりの感謝の気持ちもあった。
「最後に・・・・・・ヒロクンの口座へ・・・・・・残りの一千万を入金、っと♪ ・・・・・・ん!?」
数字を入れて入金ボタンをクリックしようとした時、優は左手でマウスを握ったまま目を眇めて宏の口座に示された残高表示に目を凝らす。 そこには先月見た額より二億近い数字が減っていた。
「な、何? いったい、どうして!?」
優は半ば無意識に画面に語り掛け、唖然としてしまう。 宏の口座は屋敷の家賃や維持費、食費や光熱費といった必要経費の引落とし口座も兼ねているが、二億もの金額がひと月の間に減る事など有り得ない。 優は素早く取引き履歴一覧を表示させると、そこには三日前に宏本人によって現金二億が引き出された記録が残っていた。 引き出した場所は大手町の銀行で、晶の会社がある丸の内に近い。
(ヒロクン・・・・・・こんな大金、いったい何に使ったの?)
普段の宏からは想像出来無い金の使い方にいぶかしんだ優は屋敷にいる千恵や若菜、真奈美にこの事を知らせ様と腰を浮かせたが直ぐに座り直す。
(今、騒ぎ立てても、かえって混乱しそう。明日、ヒロクンの話しを聞いてからでも遅くないよね・・・・・・)
優はひとまず自分の胸にしまい、愛しの宏を思い浮かべながら入金作業を続けた。
☆ ☆ ☆
「それじゃ、行ってくるわね♥」
「宏〜〜〜、待っててくれよな。直ぐに帰って来っからなっ!」
玄関で見送る宏に晶は口付けし、ほのかはきつく抱き締める。 二人は今日から一週間、会社の出張(会長のお供だ)で海外へ行くのだ。 本当なら、昨夜にでも宏から話を聞ければ好かったのだが、出張準備などで帰宅も遅くなり、何も聞けないまま家を空ける事になってしまった。 晶は会社を休んででも話を聞きたかったのだが、会長から今日は必ず、這ってでも会社に来いと何度も念押しされていたので仕方無かったのだ。 ほのかは最初(はな)っから宏を信じているので普段通りの朝だ。 ただ、結婚してから一週間も家を空ける仕事は初めてだったので、昨夜は宏と二人っきりで朝まで過ごしたのだ。
「いってらっしゃ〜い♪」
いつもと同じ、若菜の弾む声に送られた晶とほのかの後姿を眺めながら、宏はこれから始まる一世一代の日に思わず身震いする。 幸い天気も快晴で、絶好のイベント日和だ。 宏は腹に力を入れ、玄関で見送る妻達に振り返った。
「今日は天気も好いし、みんなでチョッと出掛けようか♪」
笑顔の宏に真っ先に食いついた(?)のは若菜だ。 腰まで届く漆黒の髪を嬉しそうに跳ね上がらせつつ、宏に抱き付いて来た。
「いく〜〜〜っ! いくいくっ!! 一緒にいく〜〜〜♥」
朝から艶っぽい台詞を連発しながら満面の笑顔で頬ずりする。 千恵と真奈美は一瞬顔を見合わせ、どうしたものかと考える。
「宏、街へ出るなら、晶さんやほのかさんが帰ってからにしない? 帰って来れば二週間のお休みがあるんだからさ」
「先輩達がいない間にデートするのは、ちょっと気が引けるんだけど・・・・・・」
至極真っ当な意見を述べる千恵と真奈美だが、そんな事はとっくにお見通しの宏は内心ニヤリとするものの、表情には出さずに切り返す。
「大丈夫♪ 晶姉やほのかさんの了解取ってあるから♪ さ、みんな準備して♪ 優姉も♥」
玄関の隅でじっと佇んで見ていた優に、宏はウィンクする。 ここは俺に合わせてくれると嬉しいんだけどな〜♥ という意思を込めた視線に、優はしょうがないわね、と苦笑しながら頷く。
(ヒロクンの頼みだしね♥)
宏に様々な疑問点があるものの、好きな相手にはトコトン甘い優だった。
「それじゃ、一時間後にリビングに集合だよ♪」
宏の掛け声に、みんな足取りも軽く朝食の片付けや掃除、洗濯物を干したりと手分けして仕事を消化していった。
☆ ☆ ☆
「それじゃ、羽田で待ってるぜ♪」
「予定では十一時にそっちに行く事になってるから、宜しくね♪」
二人を乗せた電車が東京駅に到着すると、ほのかがサムズアップする。 晶は丸の内に、ほのかは羽田にデスクがあるので、毎朝ここで二人は分かれるのだ。
「じゃあな♪」
ほのかの声に手を振って応え、晶は丸の内にあるオフィスへと急ぐ。 出張する朝は何故か仕事が立て込み、忙しくなる。 仕事の処理に時間を取られ、出発時間が遅れると相手方にも迷惑が掛かってしまう。 秘書として、仕事のミスは極力防ぎたい晶は自然と早足になってしまうのだ。
「おはよ♪」
「あ、課長♪ おはようございま〜す♪」
秘書課のあるフロアに入り、声を掛けると、所々から軽快な声が返って来る。 今や晶は会社で人気ナンバーワン社員なのだ。 しかし。
「ん?? 何だか妙に少なくない? みんな、どこへ行ったの?」
晶は首を捻りながらデスクに腰掛け、フロア全体を見渡す。 いつもの朝なら各デスクに人が張り付いていて一斉に挨拶が返って来るのに、今朝は半分近くが空席のままなのだ。
「今日は会社からの指示で少々席を外しております」
机にコースターを敷き、お盆に載せたモーニングティー(今朝はジャスミンティーだ)を置いた秘書課の副課長が簡単明瞭に答える。 彼女は晶の下で働く有能な女性で、晶が東京支店に来てから何かとサポートしてくれていた。
「会社の・・・・・・指示? 今日、何かあったっけ?」
パソコンを立ち上げ、社内スケジュールを確認する晶に同僚の女性OLが声を掛けた。
「晶さん、そのうち判りますよ〜♪」
意味ありげにニヤニヤしているのは彼女だけでは無かった。 フロアにいる全員が晶を見つめて微笑んでいるのだ。
「何? 何なの、一体・・・・・・」
振り返って副課長の顔を見ると、彼女もまた、ニコニコと微笑んでいる。 戸惑う晶に副課長が力強く頷いた。
「晶さんがお留守の間は、私がここを守ります♪」
余程晶の顔が可笑しかったのだろう、フロアにいるみんなから大きな笑い声が上がった。
(つづく)
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夢のかたち(2)
夢のかたち(2)
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美姉妹といっしょ♡
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「みんな、おはようっ♪」
「あ、ほのかさん、おはようございますっ♪」
「キャプテン、おはようございます♪」
ほのかがハンガー(格納庫)横の事務所に手を振りながら入ると、そこかしこから一斉に挨拶が返って来る。 ところが、事務所にいる顔触れがいつもより少ない。
「あれ? どうしたんだ? 風邪か? みんな、気を付けろよ〜♪」
余り深く考えずにほのかは自分のデスクに座ると今日のフライト予定を見直そうとクリアファイルから書類を出し、リアルタイムで雲の動きを追っている気象衛星からの画像をパソコンに呼び出した所で所長から声が掛かった。
「ほのか君、ちょっとちょっと♪」
いつも以上にニコニコして手招きしている所長(容姿はまるで大黒様だ)に怯みつつ、事務所奥に向かう。 と、視線を感じたほのかが周りを見渡すと、中にいる全員がほのかを見て、何故か柔らかく微笑んでいる。
「・・・・・・おいおい、いったい、何なんだよ・・・・・・気味悪ぃな」
妙に落ち着かない気分になったほのかが所長席の前に立つと、にこやかな笑顔のまま所長がのたまった。
「ほのか君、今すぐ上のロッカールームで着替えてハンガーへ行ってくれ。細かい事は、副所長に言ってある♪」
有無を言わさぬ口調にほのかは渋々頷き、クルー専用のロッカー室へ向かう。 そこには髪をアップに纏めた副所長(三五歳・独身女性で、ほのかの直接の上司になる)が満面の笑みを浮かべて待っていた。
「おはよう、いい朝ね♪ さ、これに着替えて♪」
ほのかは手渡された衣装を見て一瞬固まり、次の瞬間には、ほのかの絶叫が羽田に響き渡った。
「な、なんじゃ、こりゃ〜〜〜っ!?」
☆ ☆ ☆
「で、宏ちゃん、今日はどこへ行くの〜?」
駅へ向う道すがら、宏の右手を握った若菜がニコニコ顔で尋ねて来る。 久し振りに宏とお出掛けするので気分は上々なのだ。 今日の若菜は腰まで届く漆黒の髪を白いリボンで首の後ろでひとつに束ね、夏らしくノースリーブの白いワンピースを身に纏った姿で、黙ってさえいれば深窓の御令嬢にも見える。 白い肌、澄んだ切れ長の瞳、目鼻立ちの整った小顔、ピンク色の唇・・・・・・。 長い手足に高い身長と相まってファッションモデルに間違えられる事も度々なのだ。
「ん〜〜〜、ナイショ♪」
おどけた宏に向って子供みたいに頬を膨らませる若菜は、とても二三歳には見えない。 しかし、弾ける笑顔は見る者全てを魅了する。
「宏、せっかくお休み貰ったんなら、家でゆっくりとしてても好かったんじゃない?」
赤いリボンで紫掛かった黒髪を高い位置で縛り、それでも腰まで届くポニーテールを揺らしながら、千恵は宏が着ているTシャツの裾をツンツンと引く。 千恵は家を出てからずっと右手で摘んでいるのだ。 人前で堂々と手を握るのは、まだ恥ずかしいらしい。
「いやいや、今日はみんなと出掛けるつもりで休みを取ったんだ♪」
宏が頭ひとつ低い千恵に微笑むと、千恵は顔を赤らめながら裾をギュッ、と掴む。 千恵も宏と外出出来て、内心飛び上がらんばかりに嬉しいのだ。
(今日の千恵姉、何だか色っぽいな♪)
宏は左隣を歩く千恵をまじまじと見つめる。 ジーパンに真っ赤なTシャツだけのラフな格好だがボディーバランスが好く、低い身長でも妹の若菜に見劣りする事は決して無い。 スラリとした長い手足と大きな瞳に小さな顔・・・・・・。 スタイルの好さも目を惹くが、何よりDカップの双丘が歩く度にプルンプルン柔らかく、弾む様に揺れるのだ。 その女らしい肢体に擦れ違う男はもとより、女性ですら羨望の視線を向けて来る程だ。
「宏君とこうしてお出掛けするの、私がこっちに来てから初めてだね♥」
真奈美が後から軽やかに声を掛ける。 薄い長袖のブラウスを羽織った真奈美は長い黒髪を揺らし、前を歩く宏を見つめる。 本当は隣を歩きたかったのだが、右隣を早々に若菜に取られ、左隣は千恵とじゃんけんをして負けてしまったのだ。 その代わり、帰りは千恵と交代し、隣を歩く事になっている。
「そうだね。休みの日は掃除・洗濯・買出しと、ゆっくり出掛ける暇、なかったもんね〜」
宏は笑いながら後を振り返り、真奈美を見つめる。 肌理の細かい白い肌、透き通るようなピンク色の唇、どこまでも透明な瞳・・・・・・。 綺麗に整った顔立ちの癒し系美人に宏の鼓動が少し、早くなる。
「・・・・・・ヒロクン、何だか楽しそう。これから好い事でもあるみたい♪」
ショートヘアーをシャギーにし、スリムジーンズに蒼いTシャツ姿の優が真奈美の隣から鋭い読みを向けて来た。 宏は優の観察眼に内心驚きながらも、今日、これからの計画がバレ無いように笑顔で応える。
「そりゃ、楽しいさ♪ これからみんなとデートだもん♥」
すると黄色い声が一斉に上がり、駅前にいる全ての人から注目を集めてしまう。 優は深くは突っ込まず、笑みを浮かべたまま成り行きを見守る事にする。 宏は決して自分達を蔑ろにしない事は判っている。 それに、優自身、宏と一緒にいられるだけで幸せなのだ。
「それじゃ、今から羽田に行こうか♪」
駅の券売機で買った切符をみんなに渡しながら、宏は高らかに宣言した。
(つづく)
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